坐骨神経痛に鍼灸|痛み・しびれのケアと悪化予防のポイント|不妊鍼灸・妊活鍼灸の【そあら鍼灸院】東京新宿区

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妊活お役立ちコラム

2026/02/24

不妊鍼灸

坐骨神経痛に鍼灸|痛み・しびれのケアと悪化予防のポイント

坐骨神経痛は、お尻から足先にかけて痛みや痺れなどが出る辛い症状です。
人によって辛さも様々で、生活に支障が出てしまう症状でもあります。

さらには良くなったと思ったら再発してしまい、「このまま治らないのではないか」と、精神的にも不安になってしまう方も少なくありません。

そんな辛さもケアによって症状が出ない身体になれる可能性があります。
その方法の一つとして、鍼灸ではどんなアプローチを行うのかお伝えします。

さらには病院に行ったらどんな治療を行うのか、「病院はなんか怖い…」と思う方はまずは自分でできることなども紹介します。
 

坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛とは、何らかの原因で腰から足にかけて起こる一連の症状を指します。
 

坐骨神経痛は病名ではない?

実は坐骨神経痛は、症状で病気そのものではありません。
その神経の走行する場所付近での痛みや痺れなどの不快感をまとめて坐骨神経痛と言っているのです。

もしかすると坐骨神経痛になってしまう別の原因がある可能性があります。
 

原因

坐骨神経痛を起こしやすい疾患は、以下のものとなります。
 

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、坐骨神経痛を引き起こす疾患として最も有名です。
20代から30代の世代の方に発症しやすいと言われています。

腰にある骨と骨の間に弾力性のある椎間板があります。
その椎間板が何かのはずみで外側に突出することを椎間板ヘルニアと言います。

そのコブのような出っ張りが神経を圧迫してしまうのです。
特に腰で起こる椎間板ヘルニアが坐骨神経痛を引き起こしやすくなります。
 

脊柱管狭窄症

脊椎管狭窄症
脊柱管とは、背骨にあるトンネル状の管のことを指します。
その管には脳から出ている脊髄神経が通っており、何らかの原因で狭窄しまうことで、神経を圧迫し、症状が出てしまう事があります。

日常的に腰に負担がかかる動作をする方に多く見られる傾向にあります。

腰椎すべり症

腰椎すべり症
腰椎すべり症は、脊柱管狭窄症と関連してきます。
この病気は腰の骨が前後にずれてしまうことで、脊柱管を圧迫してしまい、痛みなどの症状が出やすくなります。

  • ・腰を過剰に反ってしまう
  • ・筋肉が弱まり腰を支えられなくなってしまった
  • ・日常的な負荷をかけている
このような方に多いとされています。

梨状筋症候群

梨状筋症候群
梨状筋とは骨盤の深い部分にある筋肉です。梨状筋の下を坐骨神経が走行しています。
坐骨神経が梨状筋の圧迫刺激を受け、痛みが発生していることを梨状筋症候群といいます。

筋肉が原因で坐骨神経痛を起こす場合で一番多いのが梨状筋症候群です。

梨状筋が硬くなり圧迫していることの他にも、骨盤の歪みや姿勢の悪化、また日頃から無理な負荷がかかる、怪我の後遺症、股関節付近の手術をしたことなどによって起こってしまう場合もあるのです。


坐骨神経痛で見られる症状

坐骨神経は身体の中で1番大きな神経で、腰から足の先まで伸びている末梢神経です。
そのため様々な場所や反応の違いで症状が起こる可能性があります。

一例
  • ・イスから立ち上がる時にお尻に痛みが走る
  • ・長時間座っている時にお尻から味にかけて痺れてくる
  • ・腰をそらすとビリッと電気が走ったように痛い
  • ・荷物を運びたいけど、足腰に力が入らない
  • ・足を触った時、表面に薄い布がかかっているような変な感覚がある

痛みの度合いや範囲も人によって異なります。
さらに座る・立つ・歩くといった動作や、長時間の座りっぱなし、無理な姿勢などによって症状が悪化する可能性もあるため生活に支障をきたしてしまうこともあるのです。

痛みやしびれの領域

腰から出ている神経は坐骨神経の他にもいくつかあります。

各々の神経により痛みや痺れが起こる場所が変わってきます。

坐骨神経

坐骨神経
お尻→太ももの後ろ→ふくらはぎや下腿の外側

大腿神経

大腿神経
骨盤→太ももの前側

外側大腿皮神経

外側大腿皮神経
骨盤→太ももの外側

閉鎖神経

骨盤→太ももの内側


坐骨神経痛を放置するとどうなる?

最初のうちは、痛みや痺れも軽度の場合もあり「しばらくしたら良くなるかな?」とやり過ごしてしまうケースも多くあります。

当院に通っていた患者さんも「元々は半年くらい前から気になっていたけど、痛みが出たのはここ1ヶ月くらい」など教えてくださる方もいらっしゃいました。

坐骨神経痛を放置してしまうことで以下のようなリスクが起こる可能性もあります。

痛みの慢性化

痛みが続くことで、生活が制限される事もあります。
さらに痛みへの感受性が高まり、少しの痛みでもより強く痛みを感じやすくなってしまう可能性があります。

筋力低下

痛みや痺れなど出ないよう、動くことを制限する事で筋力低下をもたらしやすいです。
特に下半身の筋力が低下してしまうと、動かした際に緊張が強くなりさらに坐骨神経を圧迫と悪循環になってしまうケースもあります。

転倒へのリスク増加

筋力が低下する事で、足に力が入りにくくなることがあります。
また無意識でも、以前より足が上がりづらくなっているケースも。

それによりつまずき・転倒のリスクが高まり、新たな怪我を引き起こす恐れがあるのです。

感覚異常の慢性化

神経への圧迫が長期化することにより、痺れが悪化し感覚異常が慢性的になってしまうことがあります。
すると熱いなどの温度感覚や痛みを感じる感覚が鈍くなってしまう場合があるのです。

あまりにも重度ですと、麻痺のようになり完全に回復できない可能性も。

精神的負担の増加

日々の痛みは精神的負担を増加しやすくします。
イライラや不安感、それが集中力の低下につながるなど心の不調が悪循環となる恐れもあるため、早めの治療とメンタルケアが重要となります。
 

坐骨神経痛の対応

西洋医学では坐骨神経痛を「神経が圧迫・刺激されることで起こる症状」と捉えています。
その原因に対処する治療が中心となります。

まずはレントゲンやMRIなどを使い、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、筋肉や靭帯による神経圧迫など、原因となる部位を特定します。
その部位で炎症がある場合は、炎症を抑え痛みを止めるためののみ薬や神経ブロック注射、必要に応じて手術など、原因や症状を直接ケアする治療が行われます。

軽度な場合は、保存的療法で運動療法やストレッチなどを行う病院もあります。

鍼灸による鎮痛作用

東洋医学では、坐骨神経痛を神経の問題としてだけでなく、気血の巡り、冷え、身体の緊張、体力の低下など全身のバランスの乱れが関与していると捉えます。
鍼灸では、痛みの出ている部位だけでなく、関連するツボの流れ(経絡)や全身の状態をみながら、巡りを整え、身体が回復し症状がでない状態を目指すという考え方で施術を行います。

鍼で身体に刺激を加えると、血流が促進し、硬く緊張してしまった筋肉を緩める働きがあります。
筋肉の緊張が緩和され、炎症や神経の圧迫がされると痛みや痺れなどの症状が軽減される可能性があります。

また「鍼鎮痛」といって、痛みを感じとる感覚の閾値を上げ、痛みを感じにくくする働きもあるのです。


詳しくはこちらをどうぞ




鍼灸院によっては物理療法として、電気をあてたり超音波療法をしたりして、最初に筋肉を緩める場合もあります。
 

坐骨神経痛のセルフケア

痛みや痺れなどの症状が出た場合、お家でのセルフケアはこんな方法があります。

湯船につかる

湯舟に浸かる
一般的に坐骨神経痛は筋肉の緊張から出てしまっている場合が多いです。
それに合わせて冷えなどで血流が悪くなって悪循環となってるケースも。

温めることで血管が拡張し血流を改善、そして筋肉の緊張を緩めることで症状が緩和される可能性があります。
湯船が難しい場合は足湯でもOK。
40℃ぐらいのぬるめのお湯で10〜15分くらい浸かってみてください。
(足湯の場合は42℃くらいの少し高めの温度がホッと緩みやすいです)
 

ストレッチ

筋緊張をストレッチによって緩めていきます。
1番大事なのはお尻の緊張を取ることです。

やり方
1.椅子に浅く座る
2.片足のくるぶしを逆側の膝の上に乗せ4の字にする
3.そのまま上半身を前に倒す(30〜40秒)
左右×3セット

お尻周りが伸びてる感じがあれば大丈夫です。
呼吸は止めずにゆっくり呼吸をしてください。
途中で足が痺れてきたら秒数は短めにしていいので、その分回数を増やしてもらえると痺れが出にくくなります。

坐骨神経痛が出ている原因によっては、上体を倒した時に痺れが悪化する可能性があります。
その場合は中断してください。

マッサージ

自分自身でもできる足のマッサージです‼︎

用意するものはテニスボール
まずは足裏を刺激します。
テニスボールを足で踏みながらゴロゴロと動かしてみてください。(片足ずつの方が安定感があります)
場所によっては痛みがでやすい部分もあるため、踏む力は調節してください。

痛みが落ち着いたら、次はふくらはぎ
仰向きで寝た状態でふくらはぎの下にテニスボールをセットします。
それを足首から膝くらいまでゴロゴロ動かします。
1.内側の下から上
2.外側の下から上 をワンセット
左右×2セット

難しいようならゴロゴロ動かさなくても大丈夫です。少し痛いような気持ちいいような場所にテニスボールを置いたままゆっくり深呼吸。徐々に筋肉が緩んでくるので、緊張が強くて動かせない方はこちらがおすすめです。
 

坐骨神経痛の東洋医学的な考え方

東洋医学では、坐骨神経痛は「肝」と「腎」に関連している事が多いとされています。

「肝は血を蔵し、筋を主る」
肝の働きとして、
蔵血(ぞうけつ)といって、血(けつ)を蓄え、さらに必要に応じて全身に巡らせる働きがあります。
さらに筋肉や腱などを栄養しなめらかに伸び縮みさせる働きもあります。

その働きが乱れると、
  • ・筋肉が硬くなる
  • ・ひきつれ
  • ・こわばり
など出やすくなるのです。

腎は生命エネルギーの元である「精」を貯蔵する場所としています。そんな腎は「骨を主る」ここでの「骨」は、背骨や関節を支える身体の基盤を指します。

腎の働きが低下すると
  • ・腰やだるく疲れやすくなる
  • ・膝周りの不安定感や足の力が弱くなる
  • ・痛みが長引き慢性化しやすくなる
などの症状が現れやすくなるのです。

肝と腎に関するツボを用いて肝血や腎気を補うことや臀部付近の気血の流れをあげていきます。


当院での坐骨神経痛の施術

当院での考え方として重要なのが「お腹」と「脈」です。
痛みや筋肉の緊張などの身体の反応は、脈やお腹に出ます。

例えば、お腹の硬さが出ている場合は、脈も硬く緊張して流れにくいような状態となります。
坐骨神経痛が出ている方は、上のような緊張して張りつめている脈「弦脈」が現れることが多いです。

弦脈は特に肝の働きと関連が深い脈です。

気や血の巡りが滞ってしまい、目や筋肉、爪などに反応が出やすいと考えられています。
巡りを促すことで緊張がほぐれ、自然と力が抜けやすい環境をつくっていく施術となります。

脈は体質や日々の生活環境によっても変わりやすいため、その方に合わせた施術を行っています。
 

脈と坐骨神経痛

「これを按じて骨に至り、脉気少なき者は、腰脊痛み身に痹(ひ)有り。」

腎肝の脈気が力が無いと腎水が虚になる。そのため腰や脊柱が痛み、肝血が毀損すれば、身体に痹(ひ)の症状が出る。と書かれています。

関節や筋肉にしびれや痛み、動かせない等の運動障害などが生じる証を、痺証(ひしょう)と言います。
身体全身にくまなく分布している経絡が何らかの原因によって気・血・津液の流れが妨げられると、筋肉や関節に疼痛やしびれが表れます。坐骨神経痛は、痺証の1つとされているのです。


痺証は気・血・津液の流れの停滞によって起こりやすいですが、元は気・血・津液が不足している場合があります。

まずは気・血・津液の不足している分を補い、そして流れを調え、痺証をケアすることにより、坐骨神経痛の症状を落ち着かせます。


坐骨神経痛とツボ(セルフでお灸)

坐骨神経痛によく使うツボを紹介します!!

承筋
ツボ(承筋)

附陽
つぼ(附陽)

環跳
ツボ(環跳)

委中
ツボ(委中)

陽輔
ツボ(陽輔)

2人目妊活中に出た坐骨神経痛の事例

40代・Aさんの症例

ある日、右太ももの後ろに引きつれるような痛みを感じ、来院されました。
詳しくお話を伺うと、最初に違和感を覚えたのは約3か月前とのこと。
その頃は右太ももを触ったときの感覚が鈍く、少し冷たいように感じていたそうです。

当初は気にせずデスクワークを続けていましたが、徐々にしびれるような痛みが強くなり、「仕事をして1時間ほど経つと足が痛くなってくる」状態になったため、来院されました。
Aさんは妊活で通われていました。
無事にご出産を経て二人目の治療を再開した際、育児やお仕事の負担が重なり出てしまったと思われます。

お身体を確認すると、お腹まわりに硬さと強い緊張がみられ、脈は弦脈を示していました。
長時間のデスクワークによる姿勢の影響で筋肉の緊張が続き、坐骨神経の通り道が圧迫されていた可能性が考えられます。

また東洋医学的にも、目や筋肉の使いすぎによって「肝」に負担がかかり、症状が現れていた恐れがありました。
肝に関連する血(けつ)とは、臓器に栄養を与えたり、潤して動きをスムーズにしたりします。また精神面を安定させる働きもあります。

この血は出産によって大きく消耗します。
さらに長時間のデスクワークは
  • ・同じ姿勢による筋肉の緊張↑
  • ・肝と関連のある目の酷使
  • ・イライラなどの精神的な負担
で血を消耗し、疎泄作用にも負担がかかりやすくなるのです。


まずは、身体が緊張しやすい状態にあると判断し、全身の巡りや力の入り方を丁寧に整えていきました。あわせて足の冷えもみられたため、お灸による温熱刺激を取り入れました。

施術後には「なんだかポカポカしている感じがする」と話され、痛みも施術前の6割程度まで軽減していました。

3回目の施術時には、長時間仕事をすると筋肉の疲労感は出るものの、痛みや違和感はほとんど感じなくなったとのことでした。

まとめ

坐骨神経痛は腰やお尻、足にかけて痛みやしびれなどが出る症状です。
その原因として腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、梨状筋症候群などがありますが、筋肉の緊張によっても起こりやすいものとなります。

西洋医学では痛み止めや神経ブロックなど原因に対処する治療が中心となります。

東洋医学では、坐骨神経痛は神経だけの問題ではなく、「肝」と「腎」の働きの乱れや、痺証(ひしょう)と呼ばれる気・血・津液の巡りの滞りなど、全身のバランスの崩れによって起こりやすいと考えられています。

早く辛い症状が落ち着くよう、日々のセルフケアも重要となっています。
筋肉の緊張や血流が良くなるよう意識してもらえるとgoodです‼︎

坐骨神経痛でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

この記事の著作者

鍼灸師 柔道整復師 福田 真弓

「東京漢方鍼医会」会員

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。

この記事の著作者

院長 鍼灸師 あんまマッサージ指圧師 松本 敏樹

経歴
  • 2011年
    認定不妊カウンセラー取得
    新宿に開業
  • 2014年
    現在地へ移転
    漢方鍼医会 入門部講師 就任
  • 2016年
    漢方鍼医会 理事 就任
    研修部講師 就任
    東京漢方鍼医会 学術部部長 就任
  • 2018年
    東京漢方鍼医会 代表 就任 現在に至る
  • 2022年
より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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