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妊活お役立ちコラム

2025/03/05

不妊鍼灸

採卵のスケジュールに向けての妊活鍼灸とは|質の良い卵子を育てる

「ようやくできた胚盤胞を移植したけど、判定日は陰性だった。」

「PGT-A検査をしているが、なかなか正常胚が採卵できない。」

「病院からは繰り返し採卵をしていきましょうと言われるが、保険の回数制限があるので焦ってしまう。

「このまま同じ方法を繰り返していいのか分からない。」

こんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?

妊娠できるかどうかにおいて、卵子の状態は非常に重要な要素です。

今回は卵子が成長するメカニズムを踏まえた上でエネルギー溢れた卵子を育てるための方法を解説していきます。


  1. 1. 排卵されるまでのメカニズム
  2.  1-1卵胞の成長期間
  3. 2. 卵巣の解剖
  4.  2-1卵巣の血流
  5. 3. エネルギー溢れる卵子を育てるには?
  6.  3-1自律神経に働きかけてホルモンバランスを整える
  7.  3-2血流アップさせてホルモンを卵巣に届ける
  8.  3-3脈とお腹を整えて妊娠脈とお腹をつくる
  9.  3-4ミトコンドリアと卵子
  10.  3-5薬理効果が高まり効率的な採卵を
  11. 4 採卵の鍼灸の効果
  12.  4-1採卵周期のセルフケアでできること
  13. 5. そあら鍼灸院の採卵鍼灸
  14. 6. 通院ペース
  15. 7. 受精もままならかった状態から1周期で4つ胚盤胞を凍結できた事例
  16. 8. まとめ

排卵されるまでのメカニズム

卵胞の成長を説明する図
そもそも毎月排卵される卵子はどのように成長し、排卵されるのでしょうか?

卵子の大元である原始卵胞は母親のお腹の中、つまり胎児にいる頃から存在します。

原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞と成長し、排卵されます。

原始卵胞の時は卵子の種となる卵母細胞の周りに前顆粒膜細胞で囲まれています。

原始卵胞から一次卵胞に成長すると前顆粒膜細胞は顆粒膜細胞に成長し、二次卵胞になると顆粒膜細胞は幾重にも重なり、前胞状卵胞まで成長すると顆粒膜細胞の周りには莢膜細胞ができあがります。

卵子の種が成長してから、まず出来上がる細胞は顆粒膜細胞。

この顆粒膜細胞によってFSH(脳から分泌されるホルモン)に反応して卵子が成長するようになります。

また、卵胞の壁から顆粒膜細胞に血管が通っており、栄養やホルモンが運ばれてきます。

ではどのくらいの期間をかけて卵胞は成長するのでしょうか?


卵胞の成長期間

小さな卵胞が成長して最終的に排卵するまで半年以上の時間を要します。

まずホルモンの影響を受けない原始卵胞から前胞状卵胞はおよそ120日かけて発育されます。

そして前胞状卵胞から胞状卵胞(生理中に見える小さな卵胞)に発育されるまでは70日ほど、胞状卵胞の育ってからはFSHというホルモンの分泌による影響を大きく受け、14~20日かけて成熟卵胞まで成長します。

つまり生理が始まる何か月も前から卵子はゆっくりと成長しているのです。

では次に卵子が発育する場所、卵巣について解説します。


卵巣の解剖

卵巣、子宮の解剖図
卵巣は骨盤の内側深くにあり、親指大ぐらいの大きさです。

子宮と骨盤の間に靭帯で繋げられており、ハンモックのようにぶら下がっています。

この骨盤と卵巣を繋ぐ靭帯の中には卵巣・卵管に栄養を送る血管である卵巣動脈・卵巣静脈が走っています。

脳から分泌されたホルモンは血流を通じて卵巣に届きます。

では卵巣の血管はどのように走っているのでしょうか?


卵巣の血流

卵巣に届く動脈は卵巣動脈と子宮動脈卵巣枝の2つです。

卵巣動脈は腹部大動脈という横隔膜から下に走行する大きな血管から直接枝分かれして卵巣に至ります。

また、子宮の壁に沿うように走る子宮動脈は子宮の入り口付近で卵巣枝に枝分かれしています。

脳から分泌されたホルモンをスムーズに卵巣に届かせるためにはこれらの血流を上昇させることが大切になります。

そのためにもお腹をよく温めることが大切になります。

腹部大動脈からの血流を促進し、卵巣への血流をより高めるためです。

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エネルギー溢れる卵子を育てるには?

妊娠に至るには卵子の状態が大切になります。

卵子は排卵されてから卵管采にキャッチされ、卵管で受精し、子宮まで移動して着床します。

長い旅に出るにはエネルギーがたくさん必要になります。

どうすれば元気いっぱいな卵子に育つことができるのでしょうか?

ポイントは以下の通りです。

  • ・自律神経を整える
  • ・血流アップ
  • ・脈、お腹が柔らかくなる
  • ・ミトコンドリアの活性化


自律神経に働きかけてホルモンバランスを整える

自律神経とは身体を調整する機能です。

汗の有無、呼吸の深さ、内臓の働きなど体全体は自律神経にコントロールされています。

例えば、夜に目が冴えて眠れない一方、昼食後に強烈な眠気がある。

そんな経験はございませんか?

これは自律神経が乱れていている時の症状の1つです。

自律神経が乱れているとホルモンバランスも崩れてしまうため、自律神経を整える必要があります。

自律神経の整った身体としては疲労感がなく体が軽い、胃腸の調子がよい、汗を適度にかいてさっと引く。

そのような身体が目標となります。


血流アップさせてホルモンを卵巣に届ける

ホルモンバランスが整っていても、卵巣に届いていないと効果は半減してしまいます。

上記で卵巣の至る動脈を解説しましたが、血流をよくすることでホルモン・栄養が卵巣に送り届けられます。

身体が冷えていると血流が悪いサインの1つです。

お身体を温め、動かすことで血流をアップさせることができます。

お身体を動かす手段として、ピラティスはお勧めの1つです。



脈とお腹を整えて妊娠脈とお腹をつくる

上記の自律神経と血流は西洋医学的な話ですが、この「妊娠脈・お腹をつくる」ことは東洋医学的な観点になります。

東洋医学では体の状態をみる上で、脈やお腹の状態をみます。

元気な卵子を育てる上では母体の生命力が大切になります。

脈やお腹が整っていると良い卵子が育つひとつの指標となります。


ミトコンドリアと卵子

上記でも述べましたが、排卵してから着床するために卵子にはエネルギーがたくさん必要です。

ミトコンドリアは細胞のエネルギーを作る発電所のような存在。

また、ミトコンドリアはエネルギーを作らせる時に一緒に活性酸素という老化物質が発生します。

ミトコンドリアの働きが悪いとエネルギー不足で染色体異常の胚になる可能性が高まる上に、老化を早めてしまいます。

ミトコンドリアを活性化させることは卵子の質にも老化防止にも大切です。

詳しくは下記の記事で解説しています。




薬理効果が高まり効率的な採卵を

採卵をする上で、多くの病院が薬や注射を使用します。

薬は脳からの指令を増やすためのものや、卵巣に直接働きかけるものなど、色々なメカニズムがあります。

これらはどれも卵巣が充分働く力があることが前提になります。

上記で述べた自律神経を整える、血流を高める、脈やお腹を整えることで内臓機能が活性化し、卵巣を元気にさせることできます。

そうすると、これまで以上に採卵で使われる薬・注射が効きやすくなります。


採卵の鍼灸の効果

上記で自律神経の改善、血流アップ、妊娠脈とお腹を作ることが良い卵子を作る上で大切と述べてきました。

これらは全て鍼灸治療で改善することができます。

当院の刺さない鍼では皮膚への優しい刺激が副交感神経を優位に働かせます。

鍼灸治療をしているとお腹がグルグルと鳴る方がいらっしゃいます。

これは自律神経が整い、副交感神経が優位になると内臓の動きが活発になって胃腸が活性化しています。

内臓全体の動きがよくなるということは内臓の1つでもある卵巣も働きやすい環境になっているということ。

鍼灸治療を受けた後はリラックスして、身体がポカポカするとおっしゃる方が大勢いらっしゃいます。

また、治療中にお話することで、ため込んだ気持ちを出してスッキリ表情で帰られます。

心身のケアを鍼灸治療を通じて行っています。

鍼灸治療の効果については以下で詳しく解説しています。




採卵周期のセルフケアでできること

これまで元気な卵子を作るための身体のメカニズムを説明しましたが、ご自身で卵子の状態を高めるためにできることがあります。


  • ・食事
  • ・運動
  • ・睡眠
  • ・ストレスケア


卵子の状態を改善するための食事は?

食事に関してはまずはバランスの良い食事であることが前提になります。

その上で、卵子にとって大切な栄養素は以下のものになります。

  • ・タンパク質
  • ・鉄分
  • ・ビタミンD
  • ・良質な油


卵子はタンパク質から作られ、卵子の膜は油でできています。

また、ビタミンDと卵子の数を表すAMHの関連が明らかになっています。

以下の論文ではPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の患者にビタミンDを投与することで改善することが発表されています。

PCOSへのビタミンD補充やビタミンD誘導体の投与により,インスリン抵抗性の改善18)19),血清テストステロン濃度の低下20)などが報告されていることから,これらの作用がPCOSの改善に有益な効果をもたらすと考えられる.


ビタミンDと妊娠については以下の記事で詳しく解説しています。


また、卵子にはエネルギーが必要と上記で述べましたが、ミトコンドリア内に鉄が不足しているとエネルギーが作られにくくなってしまいます。


運動

運動は血流アップさせ、筋肉をつけてインスリン抵抗性を改善させる効果があります。

身体を動かすと血流がよくなり、ホルモンが卵巣に運ばれやすくなります。

また、インスリン抵抗性といってインスリンの効きが悪くなると高血糖の状態が続き老化を早めてしまいます。

有酸素運動ですとタンパク質の分解を促進してしまうため、軽い筋トレ、ピラティス、ヨガなどがお勧めです。


ストレスケアで身体の働きをスムーズに

生活している上でストレスはどうしてもかかってしまいます。

しかし、仕方がないからといってストレスを溜めたままにすると体の働きを阻害します。

ストレスを受けるとタンパク質の消費が激しくなり、交感神経優位になって内臓の働きが悪くなってしまいます。

強いストレスを受けて生理が遅れた経験はありませんか?

ストレスを受けると自分の身体の回復に精一杯で、生殖まで手が届きません。

ストレス解消法などを用意することも大切です。


そあら鍼灸院の採卵鍼灸

ステップジグザグ上昇の法則
そあら鍼灸院ではまずお身体の土台を整えるべく、妊娠脈とお腹を作ることを大切にしています。

そのために刺さない鍼を使用して皮膚表面からアプローチして自律神経のバランスを整えます。

1回の治療で身体が改善する程度は限られています。

また、治療を始めたばかりの段階は身体が元の段階に戻ろうとする力が強くなります。

小さな卵子の細胞が排卵されるまで長い期間がかかります。

早い段階で鍼灸治療を受けていると、顆粒膜細胞が存在する一次卵胞の段階で栄養が定期的に送られてエネルギー溢れた卵子に育っていきます。

定期的に鍼灸治療を受けることがおすすめです。




通院ペース

ではどのぐらいのペースで鍼灸治療を受けるべきでしょうか?

始めの段階は身体が元に戻ろうとする働きが強いため、週1~2回のペースがお勧めです。

脈やお腹が安定してきたらもう少し感覚を開けても大丈夫。

また、採卵を控えている方は採卵の前に集中的に行うこともお勧めです。

受精もままならかった状態から1周期で4つ胚盤胞を凍結できた事例

採卵鍼灸の施術
ここで当院に通われていた患者様の症例を紹介します。

Aさんはご主人と15歳以上離れています。ご主人の精液所見が芳しくなく、顕微授精は必須と言われていました。

はじめに通っていたA病院では保険適用で2回採卵。

合わせて5個採卵できたものの、顕微授精をしても受精は1つもできませんでした。

その後B病院に転院し、採卵を3回。

採卵できない、採卵できても受精しない、となかなかうまくいかずようやく1つの分割胚と胚盤胞を凍結できました。

ようやくできた胚盤胞移植は残念ながら陰性。

残った分割胚を移植するので身体を整えたいとおっしゃって当院の初診を受けられました。

お腹が固く、職場での空調が強いこともあり、夏でも身体は冷え傾向にありました。

治療を重ねて、ついに移植。

「これ以上採卵はしたくないです」

と今回の移植に望みをかけましたが、残念ながら陰性。

改めて採卵に向けて治療を続けました。

早い段階で悩みの種であった頭痛は解消され、鍼灸治療に手ごたえを感じてくださったAさん。

6回目の採卵では未熟卵を含めて4つ採卵、なんと全て胚盤胞凍結できました。

過去に凍結できた胚盤胞のグレードはE。

今回凍結した胚はグレードAで格段と治療結果が改善され、無事に妊娠ご出産されました。

鍼灸治療で身体を整え、出産に至った症例といえます。


1周期で4つ胚盤胞を凍結できたAさんからはご出産報告もいただいています!


まとめ

状態のよい卵子をとることは、妊活にとって最重要ポイントと言えます。

「採卵のためにこれだけやればいい」というものは残念ながらありません。

自律神経の改善や血流アップ、食事改善や運動、ストレスケアなど心身の総合的なケアが卵子の状態改善に必要になります。

当院で鍼灸治療を受けてきた方で、採卵結果が格段に良くなった方は大勢いらっしゃいます。

妊活中は心身ともに疲弊してしまうこともあるかもしれません。

お子様をご希望する皆様に少しでもお手伝いができたらと思います。

採卵に悩まれる方、いつでもご相談をお待ちおります。

この記事の著作者

鍼灸師 あんまマッサージ指圧師 楠本 敦子

「東京漢方鍼医会」会員

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。

この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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