不妊鍼灸3本柱
ここでは【不妊鍼灸×不妊カウンセリング×おうち妊活(セルフケア)】の不妊鍼灸について解説します。
人間は本来妊娠する力を持っています。その力を十分に引き出すことができるよう、3つの提案があります。
人間は本来妊娠する力を持っています。その力を十分に引き出すことができるよう、3つの提案があります。
それが【不妊鍼灸3本柱】です。
① 妊娠脈づくりの鍼(妊娠しやすい身体づくり)
② 刺さない鍼
② 刺さない鍼
③ 鍼おすすめの日(着床鍼・採卵期集中鍼etc)
まずは身体がどのように変わってゆくのか、変化の全体図(5ステップジグザグ上昇の法則)をお伝えします。
5ステップ ジグザグ上昇の法則
目標はの赤いラインの80に到達することです。
東洋医学的に「妊娠しやすい身体」は、温かくふっくらし、柔らかい弾力のあるお腹です。
鍼灸をして身体の状態はどのように改善していくのか?
ジグザグしながら右肩上がりに上がっていく
ⅰ図のように鍼灸治療の後は良い状態に変わるので、目標に近づきます。
ⅱそして時間が経つに連つれて徐々に戻っていきます。
ⅲ次回鍼灸をしたときにまた状態が上がります。
ⅳそして少しづつ戻っていく。
ⅴこのようにジグザグしながら右肩上がりに良くなっていきます。
ⅱそして時間が経つに連つれて徐々に戻っていきます。
ⅲ次回鍼灸をしたときにまた状態が上がります。
ⅳそして少しづつ戻っていく。
ⅴこのようにジグザグしながら右肩上がりに良くなっていきます。
赤ラインに到達するまでの目標期間はおおよそ6ヶ月で、以下の5つのステップに分かれます。
ステップ①「スタートダッシュ期」
スタートを0とし、1ヶ月間で黒のライン(20)に到達することを目標とします。
「妊娠しやすい脈・お腹」づくりはこれまでにない、東洋医学でも重要な要素を用いた身体づくりになります。
その要素とは、身体の感覚の変化や意識するポイントを体感することがコツです。
そのためステップ①は、例えるなら水泳の「飛び込み」のようなものです。
ただ飛び込むのではなく、うまく飛び込みができると、タイムを縮めることができます。
東洋医学の要素を用いたコツとは、飛び込み台を飛ぶ角度や、入水のしかたによってタイムが短縮できるのと同じようなものです。
ステップ②「加速期」
2ヶ月間で青のライン(40)に到達することを目標とします。
ステップ②は、飛び込み後の潜水のようなものです。
飛び込んだ勢いを殺さず、水の抵抗を受けずに速い速度で進むことができます。
ステップ③「改善期」
スタートから3~4ヶ月目で緑のライン(60)に到達することを目標とします。
クロールのようにストロークをして推進力を得て進んでいく期間です。
コンスタントにストロークすることが速度が出るコツです。
泳ぐことが楽しいと上達が早いものです。
息抜きになるなど、鍼灸を受けること自体が楽しみになる治療院で受けられることが効果的です。
ステップ④「移行期」
スタートから5~6ヶ月目で赤のライン(80)に到達すれば達成です。
お腹が柔らかく温かい血流の良い状態となります。
ステップ⑤「定着期」
いい状態をキープできるようになると、身体がいい状態を覚えるようになります。
そのため治療間隔を延ばしてもキープすることが可能になります。
そのため、10日に1回、2週間に1回と頻度を下げていって大丈夫です。
一次卵胞が排卵するまで約200日(半年)かかります。
その考えからいうと半年間この良い状態をキープすることが理想です。
この理想的な状態を定着させ、妊娠力を発揮しやすくするのが5ステップとなります。
1の柱:妊娠脈づくりの鍼
妊娠しやすいお腹づくりについて
(文中の緑の字は主に東洋医学の理論説明なので、興味のある方はお読みください。)
赤ちゃんのお腹がそのようなお腹で、ゴムまりのような弾力のあるお腹です。
温かくふっくらというのがミソで、「温まる」と物質は膨張します。
温かくふっくらというのがミソで、「温まる」と物質は膨張します。
物質を温めると熱エネルギーが高くなり、動きが活発になり物質の体積が増えるからです。
つまり温かいお腹は少しふっくらします(脈も同じで、熱のある脈は太さが出ます。反対に冷えたお腹はふっくらせず、凝縮してキュッと堅くなります。)
延べ45,000人のお腹を診てきて感じることは、一定のお腹まで良くなるとうまくいく確率が高まるということです。
延べ45,000人のお腹を診てきて感じることは、一定のお腹まで良くなるとうまくいく確率が高まるということです。
(もちろん身体の状態や体調が良くても、年齢やホルモンその他の原因もあり絶対うなくいくとは言い切れません。
また、まだ良くなっていないお腹でもうまくいくこともあります。
しかし今まで診てきた経験から考えると、冷えの改善など身体の状態が良い方が確率が高まります。そこをお腹づくりの目標として基準にしています。)
妊娠脈づくりについて
個人的には東洋医学的に妊娠しやすい身体を引き出すことができる一番のポイントだと考えています。
「妊娠を脈で診断」する。
「妊娠を脈で診断」する。
もしかしたらこんな話を聞いたことがあるかもしれません。
「脈で妊娠しているかどうか」ドラマでそんなシーンを見たこともあるかもしれませんね。
滑脈というスムーズな脈。そして脈の打つ速さも少し早くなります。
妊娠中の脈は温かくとても生命力に満ちた状態です。いわゆる熱の多い状態です。
滑脈というスムーズな脈。そして脈の打つ速さも少し早くなります。
妊娠中の脈は温かくとても生命力に満ちた状態です。いわゆる熱の多い状態です。
赤ちゃんは熱の塊だと考えるので身体も熱に傾きます。
そのため身体も温かく脈も熱の多い脈を示します。
(熱は勢いがあるので、脈の流れに勢いが出て、太さがあり速くなります。妊娠中は熱に傾くので、そのような脈になります。反対に冷えた脈は流れが悪く堅かったりします。冷えの影響で凝縮しますからね。)
したがって妊娠中の脈は、身体も温かく流れも良い状態を表します。
つまり妊娠中の脈に近づけてあげると、身体も温かく流れも良い状態となります。
したがって妊娠中の脈は、身体も温かく流れも良い状態を表します。
つまり妊娠中の脈に近づけてあげると、身体も温かく流れも良い状態となります。
血流が良いということは、必要なホルモンや栄養や酸素が子宮、卵巣などの臓器・筋肉などに届くということです。
2の柱:刺さない鍼
「不妊治療では痛いことも多くて余計に辛くなってしまうので、これ以上ストレスを受けるのは嫌だと思っていました」
一般的にはあまり知られていませんが、実は鍼は刺さずに効果を出すことができます。
鍼灸は「気」の医学と言われ、鍼は「気」を調節する道具なのです。
気を調整するのに必ずしも刺す必要がないため、刺さなくても鍼をすることができます。
体の反応は痛かったり緊張すると交感神経を働かせてしまい、血管が収縮して血流が悪くなってしまいます。
副交感神経が働き血流が良くなるようなリラックスしている身体でいられることが重要です。
これは刺さない代わりに鍼を当てているだけという方法ではありません。
またイメージ療法でもありません。
当院で行っている鍼は、
脈診によってその方に合うツボを判別することで、妊娠力を取り戻す施術方法です。
この施術は3つの特長があります。
- 全く痛くない
- 心が安定する
- リラクゼーションのようにリラックスして受けられる
ご出産されたある40代女性は「リラックス出来ましたし、その時の諸症状(頭痛がする、便秘ぎみ、不眠)にも
柔軟に対応して施術していただけたのがとてもありがたかったです。」
柔軟に対応して施術していただけたのがとてもありがたかったです。」
と教えてくれました。
心地よくストレスなく受けられることで、血流を子宮卵巣へスムーズに届けましょう。
3の柱:効果の出やすい重要な鍼灸推奨日・大事な日(着床鍼・採卵期集中鍼etc…)
1の「身体のベースUP」をしていくことがとても重要ですが、採卵や移植に向けておすすめの治療日があります。
採卵期集中鍼
妊娠には卵子の質が大きく影響します。
排卵誘発剤などのホルモンは血流に乗って卵巣まで届き、卵胞が育ちます。
排卵誘発剤などのホルモンは血流に乗って卵巣まで届き、卵胞が育ちます。
良い卵子を採卵できるようにするため、月経の前後辺りから採卵までの約2週間は通常より少し不妊鍼灸の間隔を詰めて重点的に行っています。
移植鍼灸
着床のメカニズムはブラックボックスとされてきましたが、着床不全に関する取り組みは以前より増しています。
ERA・EMMA・ALICE検査や慢性子宮内膜炎の検査(BCE検査)はもちろん、クリニックによっては子宮の収縮を調べたり、さらには血小板に含まれる成長因子によって内膜を厚くする治療等、子宮環境の重要性に注目が集まっています。 それだけ子宮環境は重要です。
移植鍼灸では着床しやすい子宮環境づくりを行い、
ERA・EMMA・ALICE検査や慢性子宮内膜炎の検査(BCE検査)はもちろん、クリニックによっては子宮の収縮を調べたり、さらには血小板に含まれる成長因子によって内膜を厚くする治療等、子宮環境の重要性に注目が集まっています。 それだけ子宮環境は重要です。
移植鍼灸では着床しやすい子宮環境づくりを行い、
- 冷え性改善
- 温かいお腹(子宮)
- 子宮内膜の厚さ8mm以上
- つきたてのお餅のように弾力のある柔らかいお腹
良い環境で移植を迎えられる準備をします。
着床鍼灸
着床日に合わせて行う鍼灸です。
① 胚盤胞移植の場合
移植日当日の鍼灸をおすすめしています。
鍼灸は移植前と移植後どちらの方がいいか質問されることがあります。
鍼灸は移植前と移植後どちらの方がいいか質問されることがあります。
可能であれば、移植直前をご案内しています。
当日ができない場合は、前日がおすすめです。
- 移植時間に関して
- 着床鍼灸の作用
移植の時間は病院によりさまざまです。
移植が午後から始まる場合は、直前の治療が可能になります。
また近所の病院での移植の場合は、自由時間の間に受けることが可能です。
移植後の鍼灸治療の場合は、冷やさないようにして緊張しやすい方は腹式呼吸等で自律神経を整えて移植をお迎えください。
移植後の鍼灸治療の場合は、冷やさないようにして緊張しやすい方は腹式呼吸等で自律神経を整えて移植をお迎えください。
移植後にしっかりとお身体を整えさせていただきます。
※当院では毎日11時台の予約枠が、移植の患者様優先枠とさせていただいておりますが、予約枠には限りがありますので、移植が決まり次第、お早めにご予約をお願いいたします。
※当院では毎日11時台の予約枠が、移植の患者様優先枠とさせていただいておりますが、予約枠には限りがありますので、移植が決まり次第、お早めにご予約をお願いいたします。
血流促進作用があり、中枢神経を介して交感神経の過緊張を和らげます。
過去に、
そして「ホメオスタシス」と呼ばれる身体を健康な一定状態に保とうとする機能があります。
自律神経系、内分泌系(ホルモン等)の全身への作用により血流の調整や免疫系に効果的に働き、身体の健康を保ちます。
末端(ツボ)から中枢(脳)へ刺激が伝わり、内蔵の働きを支配している自律神経系やホルモン系を介して内臓が調節されるのです。
鍼灸をすると血流がよく温まり、自律神経が整って、緊張が緩んだリラックスした状態になります。
末端(ツボ)から中枢(脳)へ刺激が伝わり、内蔵の働きを支配している自律神経系やホルモン系を介して内臓が調節されるのです。
鍼灸をすると血流がよく温まり、自律神経が整って、緊張が緩んだリラックスした状態になります。
過去に、
「外や冷房の寒さ、移植前の緊張で身体が冷えたり緊張した状態で移植したことがあった」
と伺ったことがあり、その時から移植の前に温かい状態、血流のいい状態、緊張が緩んだ状態で臨めるといいなと思いました。
緊張しやすい方からは、「色々話もできて気分が紛れました」と言っていただけるので、心理的にもプラス作用があります。
移植直前の着床鍼の最大のメリットは、自律神経を整えることで、心身ともに緊張が緩和され、リラックスすることで血流がよくなり、体が温まり、着床の準備を最大限に整えられることにあります。
移植直前の着床鍼の最大のメリットは、自律神経を整えることで、心身ともに緊張が緩和され、リラックスすることで血流がよくなり、体が温まり、着床の準備を最大限に整えられることにあります。
② 分割胚移植の場合
- 2日目胚の場合は、移植の3-4日後
- 3日目胚の場合は、移植の2-3日後
移植する胚によって治療日が変わります。
分割胚移植の場合は移植してから更に分割が進み、移植の数日後に着床するためです。
※ERA検査の結果で着床の窓のズレがある場合や、分割のスピードによって着床日が分からない場合はご相談ください。
分割胚移植の場合は移植してから更に分割が進み、移植の数日後に着床するためです。
※ERA検査の結果で着床の窓のズレがある場合や、分割のスピードによって着床日が分からない場合はご相談ください。
状況をお伺いして個別にご提案いたします。
③ タイミング・人工授精の場合
「排卵した日から5日~6日後」を着床の日としておすすめしています。
治療を受ける日程に迷ったら、「少し早め」の準備を行っていただければと思います。
遅いより早めの準備の方が良いです。
遅いより早めの準備の方が良いです。
鍼の効果も当日だけでなく、翌日、翌々日と持続するので前倒しで問題ありません。
移植鍼灸/胚盤胞移植日当日のスケジュール胚盤胞移植のおすすめの着床鍼灸の日は移植日当日です。①着床鍼灸の予約方法②移植日当日のスケジュール(クリニック別) について解説。おすすめは移植直前の着床鍼。さらに効果的な移植直前直後の着床鍼の解説もしています。