逆子鍼灸
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逆子鍼灸
このページは逆子鍼灸専門の解説になります。
「逆子は自然と治る」
そう言われたことがあるかもしれません。
しかし、なかなか治らないことがあるわけです。
「お灸がいいらしいよ!」
そんな話を聞いたこともあるかもしれません。
鍼灸が効果が高いと言っても、やみくもに鍼灸をしたら良いという訳ではありません。
逆子が治りやすい状態。
そこには科学があります。
それを踏まえた上で鍼灸を行うと効果が高まります。
では治りにくい状態とはどんな状態なのか?
どうしたら治りやすいのかを解説します。
ごあいさつ
不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー
いずれ治るかなと思っていても、なかなか戻らないとだんだん焦ってきてしまうかもしれませんね。
一般的には逆子は30週(早ければ28週頃から)を超えると診断されます。
逆子になってしまう明確な原因は分からないことも多いですが、どうなると治りやすいかというメカニズムがありアプローチがあります。
②-b 逆子鍼灸
逆子の原因
週数別の逆子の確率/自然に治る確率
骨盤位の頻度(逆子の確率)
妊娠28週 24.2%
妊娠30週 17.4%
妊娠32週 11.6%
妊娠34週 7.6%
妊娠36週 5.6%
分娩時 5.4%
骨盤位から頭位への自然回転率(逆子が自然に治る確率)
妊娠28週 82.2%
妊娠30週 72.8%
妊娠32週 58.6%
妊娠34週 37.3%
妊娠36週 10.2%
東原 亜希子(埼玉県立大学 保健医療福祉学部看護学科), 堀内 成子, 山中 美智子
母性衛生(0388-1512)58巻2号 Page371-379(2017.07)より引用
赤ちゃんは子宮内を動いており、約40%の妊婦さんは、逆子を経験しています。
妊娠28週頃から頭が下の状態(頭位)になってきます。
しかしその時点で逆子だとしても80%が自然に治ります。
そのため検診で指摘されることがないかもしれませんし、されても特に対策等いわれないことが通常です。
また逆子体操や寝る向きに科学的なエビデンスはないとされ、実際に当院へ来院される患者さまも、逆子体操を指導されているケースはあまりありません。
専門の書籍でもエビデンスがあるとは書かれていませんし、現場でもあまり推奨されていません。
逆子のままでも赤ちゃんのお尻が下になっている場合は自然分娩も可能とされますが、安全が第一のためほとんどが帝王切開による分娩となります。
しかしながら、当院へ来られる逆子で悩んでいる患者様は何とかできることはしたいと多くの不安を抱えながらいらっしゃいます。
何をしたら効果的なのか、この先どうなるのか、分からないことに対する不安は大きいものだと思います。
その様な点に対し、科学的に証明されていることや対策を、しっかりと説明しながら少しでも安心して取り組めるようにサポートいたします。
34週で自然に治る確率は37%
こんなことはありませんか?
・お腹が張りやすい
・食後や寝る前に胎動を感じにくい
・疲れがある
・仕事が忙しい
・考えることが多く休まらない
・人間関係で考えてしまうことがある
・休みもゆっくりしていないことが多い(頭/体どちらかでも)
・後期のつわりがある
・不眠、眠りが浅い
・血流が悪い
・こりがある
・体調不良を感じる
これらのことがあれば、改善のためのポイントになります。
なぜなら治りやすくなる環境があり、治りやすい身体づくりができるからです。
逆子で有名な「至陰」や「三陰交」にお灸をするから治るというわけではありません。
また科学的(血流障害)にも東洋医学的にも冷えが関係することも多いですが、それが原因でもありません。
治りやすい環境づくりとともに、「至陰」や「三陰交」をすることで効果が上がります。
鍼灸による逆子治療のメカニズム
逆子が治りやすい身体の環境を整える
①血流の問題
②自律神経の問題
東洋医学的見解
(他にも東洋医学的には様々な考え方ができるので割愛します。)
そあら式逆子鍼灸の流れ
①カウンセリング
②逆子が治りやすい環境づくりの鍼
③逆子のお灸
④腰痛や肩こり、その他の症状に対しての施術
⑤セルフケアのご提案
ご自宅で取り組める逆子対策(セルフケア)
逆子の患者様の声
長男がいる中、出産入院は最短に止めたかったため、帝王切開ではなく自然分娩で生みたいという気持ち・体の状態等々を丁寧に聞いて下さり、一つ一つの治療をどういう目的でどういう効果があるのか説明しながらして下さり、一回目から安心しきってしまいました。
鍼もお灸も初めてでしたが、全く怖くありませんでした。
次の検診には逆子が戻っていましたが、一回で体質も変わってきているのが分かり、出産まで通わせて頂いたのですが、今回の大安産は皆様のおかげだと思っています。
逆子が直らず帝王切開予定でしたが、手術の前日に直り、中止となりました。