
逆子鍼灸
目次
逆子に鍼灸を取り入れる意義とは?
分娩時までに自然に逆子が戻る方は、データ上およそ95%にのぼります。
では鍼灸を行う意義は何なのか。
有りようの問題になるかもしれませんが、そこに答えを持っているかどうかはとても大切なことだと感じます。
それまでは、
「大多数が戻るとはいえ5%は戻らないかもしれない。
万が一にもそうならないために、早めに戻ったほうがいいじゃないか。
週数が進むと戻りずらくなるし。」
そう思っていました。
それが変わったのは、こんな体験があったからです。
妊活中から見させていただいているAさんが、31週に逆子で来られました。
「まだ自然に戻る時期だから大丈夫と言われたけど、高齢だしすごく心配で最近は鬱々としてしまって元気も出ない。だから早く戻ってほしい。」
とおっしゃいました。
34週の時点で戻ったという報告を受けた時の言葉が、とても印象に残っています。
「逆子と言われてからずっと心が重くてしんどかったんです。だけど今はとっても心が晴れやか。こんな気持ちで過ごせるのがすごく嬉しい。これから家のかたずけとか新生活の準備をします!」
「あんな気持ちを抱えたままだと思うと、とても辛い毎日でした。」
そう教えてくれました。
34週で戻ったとしたら、ご出産までの数週間はずっと、もしかしたら戻らないかもしれないという思いを抱えながら過ごしていたことになります。
不安に思って過ごすのか、それにとらわれずに過ごせるかは大きな違いとなります。
それからは、少しでも不安を抱えて過ごさず、明るい気持ちで過ごせるよう、早く戻ってくれることが大切なことなんだと強く思うようになりました。
最終的に自然に戻る確率が高いことを踏まえたうえで、必要であれば逆子ケアの一つの選択肢として鍼灸を考えることができます。
このページでは、その際に参考となるように解説しています。
まず初めによくある質問と、これからどのようにしたら良いかをまとめました。
①逆子が戻りやすい方
⇒日常のセルフケア(過ごし方など)も行うことで施術回数を頻回に行うことなくアプローチ可能です。
まずはご相談いただければと思います。
②逆子が戻りにくい方
③難しい場合
ごあいさつ

「逆子は自然と戻ることが多い」
そう言われたことがあるかもしれません。
週数が浅いほど自然に戻る率が高いです。
しかしいずれ戻るかなと思っていても、なかなか戻らないとだんだん焦ってきてしまうかもしれませんね。
一般的には逆子は30週(早ければ28週頃から)を超えると伝えられるケースがが多いと思います。
逆子のケアの一つとしてこのサイトに訪れていただいたかもしれません。
ただし、やみくもに鍼灸をすれば良いというわけではありません。
これまで17年間、逆子に関する体調相談やケアに携わってきました。
「帝王切開は避けたい」
「何かできることはありませんか」
と相談をいただくことがあります。
その思いに対し、一つのアプローチとしての情報提供ができればと思っています。
逆子が戻りやすい状態になるためのケアを踏まえた上で鍼灸を行うことで、赤ちゃんが動きやすくなるような環境を整えるお手伝いをしています。

②-b 逆子鍼灸
逆子の原因
週数別の逆子の確率/自然に戻る確率
骨盤位の頻度(逆子の確率)
妊娠28週 24.2%
妊娠30週 17.4%
妊娠32週 11.6%
妊娠34週 7.6%
妊娠36週 5.6%
分娩時 5.4%
骨盤位から頭位への自然回転率(逆子が自然に治る確率)
妊娠28週 82.2%
妊娠30週 72.8%
妊娠32週 58.6%
妊娠34週 37.3%
妊娠36週 10.2%
東原 亜希子(埼玉県立大学 保健医療福祉学部看護学科), 堀内 成子, 山中 美智子
母性衛生(0388-1512)58巻2号 Page371-379(2017.07)より引用
妊娠28週〜30週の段階で逆子と診断されても、自然に頭位へ戻る可能性が非常に高いため、その時点で特別な対策が取られないこともあります。
だからこそ、私たち鍼灸師は早い週数で鍼灸をして逆子が戻ったとしても、何もしなくても高い率で戻った可能性は否めず鍼灸の手柄にしても意味がないことです。
またエビデンスレベルの高い論文で鍼灸の効果なしと判断されているものもあります。
実際に妊婦健診で「様子を見ましょう」と言われるケースが多く、それは医学的な根拠に基づいた対応なのです。
逆子のままでも、赤ちゃんの姿勢(臀位の種類)や産科の判断によっては経腟分娩が可能なケースもありますが、日本では安全性を最優先に考慮し、多くの場合で帝王切開が選択されています。
逆子と診断されると、「どうしたら戻るのか」「このまま戻らなかったらどうしよう」といった先の見えない不安を抱える方が少なくありません。
当院では、そのような不安に対し、分かっていること・対策できること、また東洋医学で何ができるのかを丁寧に説明し、安心して妊娠後期を過ごせるようサポートしています。
34週で自然に戻る確率は37%
こんなことはありませんか?
・お腹が張りやすい
・食後や寝る前に胎動を感じにくい
・疲れがある
・仕事が忙しい
・考えることが多く休まらない
・人間関係で考えてしまうことがある
・休みもゆっくりしていないことが多い(頭/体どちらかでも)
・後期のつわりがある
・不眠、眠りが浅い
・血流が悪い
・こりがある
・体調不良を感じる
これらのことを緩和することで、環境を整えることができます。
逆子が戻りやすい身体の環境を整える
①血流の問題
②自律神経の問題
鍼灸による逆子施術のメカニズム
東洋医学的見解
大切なのは先に、赤ちゃんが回転しやすいように身体の環境を整えることです。
冷えが逆子に関係する場合はありますが、それが原因と断定できるわけではありません。
東洋医学では、逆子を「上下のバランス(冷えと熱=陰陽)の乱れ」と捉えることができます。
「足の冷えや上半身の熱」という上下のアンバランスを整えると、逆子が回転しやすい身体(頭寒足熱)に近づきます。
その土台ができてはじめて、「至陰」「三陰交」のお灸が効果を後押しします。
つまり大事なのは「至陰」「三陰交」のツボより「環境づくり」です。
東洋医学的な見解の詳しい記事はこちらのコラムにまとめています。

そあら院の行う鍼灸の流れ
①カウンセリング
②逆子が戻りやすい環境づくりの鍼
③逆子のお灸
④腰痛や肩こり、その他の症状に対しての施術
⑤セルフケアのご提案
ご自宅で取り組める逆子対策(セルフケア)
・お灸は一日何回した方がいい?
・お灸をする時間は?
オンライン施術とカウンセリング・セルフケアアドバイス
逆子の患者様の声
長男がいる中、出産入院は最短に止めたかったため、帝王切開ではなく自然分娩で生みたいという気持ち・体の状態等々を丁寧に聞いて下さり、一つ一つの治療をどういう目的でどういう効果があるのか説明しながらして下さり、一回目から安心しきってしまいました。
鍼もお灸も初めてでしたが、全く怖くありませんでした。
次の検診には逆子が戻っていましたが、一回で体質も変わってきているのが分かり、出産まで通わせて頂いたのですが、今回の大安産は皆様のおかげだと思っています。
逆子が直らず帝王切開予定でしたが、手術の前日に直り、中止となりました。




