移植直前直後の着床鍼灸|移植日当日のスケジュール
目次
移植当日のスケジュール 移植直前直後の着床鍼灸解説
・着床率を上げる準備をしたい
・着床に合わせて鍼灸をするといいと聞くで受けてみたい
・できることはやり切りたい
・ドキドキして緊張してしまうので、移植日当日はできるだけ良い子宮の状態で、穏やかに安心して良い状態でお迎えしたい
・なかなかこれまで結果が出ていないので新たな試みを取り入れたい
・移植直前に鍼灸ができるノウハウのあるところで着床鍼を受けたい
・移植直前直後の鍼灸で着床率が上がると論文で発表があるから、移植の直前直後で受けて着床率を上げたい
こんなことはないでしょうか。
そあら鍼灸院では着床の後押しに力を入れており、移植直前直後に鍼灸をすることで58.6%まで高まる結果となりました。
こちらの記事では胚盤胞移植当日の着床鍼の
・予約方法
・着床鍼の効果
・そあら鍼灸院の成績
・移植日当日の流れ
について解説します。
当院では胚盤胞移植の場合、着床鍼灸として胚盤胞移植当日の鍼(難しい場合は前日or翌日)、もし可能であれば移植直前の鍼をお勧めしています。
着床鍼を受けたいと思われたときに、スムーズに移植に向けて最善の準備ができるようご案内いたします。
これから移植を迎えられる場合、もっともあなたに適したスケジュールをお伝えすることもできますのでLINE等でお問い合わせください。
着床鍼灸の初診予約について
移植日に向けて良い準備をして迎えられるようサポートいたします。
そのため移植日当日の着床鍼よりも前に、初診の施術を予め受けられるとことをおすすめしております。
理由は3つあります。
①移植までにあらかじめクリニックでの治療状況と、お身体の状態を把握できることで、移植日当日の着床鍼をより効果的な状況で臨むことができるため。
②移植日当日が初診日の場合、当日のクリニックの混み具合や戻り時間など予期せぬことで時間がなくなってしまい、十分余裕がある状態で着床鍼を受けることができなくなってしまう可能性があるため。
③移植までにお身体の状態を上げておくことで着床率が15.5%上げることができるため。
移植までに3回以上施術の機会があった方が着床率が高かったからです。

胚盤胞移植当日の着床鍼灸流れ
移植直前の鍼灸
・時間に余裕をもって施術を受けられるパターン
移植直前+移植直後の着床鍼灸とは
移植直前・直後両方行った着床鍼の成績

移植直後の着床鍼灸の対象
移植直前直後の着床鍼灸を始めたきっかけ
移植直前直後の鍼灸治療は論文にはこのようにあります
胚移植の直前および直後に鍼治療を受けた患者群と鍼治療を受けなかった対照群を比較
良質の胚を持つ160人の患者が、無作為抽出により、鍼治療を伴う胚移植(n = 80)と鍼治療を伴わない胚移植(n = 80)の2つのグループに分けられました。
介入: 80 人の患者に対して、胚移植の 25 分前と 25 分後に鍼治療を実施しました。対照群では、支持療法なしで胚移植を行いました。
結果: 鍼治療群では80人の患者のうち34人(42.5%)で臨床妊娠が記録されたのに対し、対照群では妊娠率はわずか26.3%(80人中21人)でした。
2018年5月から2020年4月までにFETを受けたすべての患者が対象となった。凍結胚移植を受けるための院内基準を満たすすべての患者は、胚移植の30分前と直後に、院内で個別に胚移植前後の鍼治療を受けることを選択できる。患者は、FETの前後に鍼治療を受けたグループと受けなかったグループの2つに分けられた。患者の過去の病歴と周期歴が調べられ、妊娠の結果が記録された。妊娠は血清bHCGが5mIUmL超であったことと定義され、臨床妊娠は移植後14日後に経膣超音波検査で胎嚢が確認されたことと定義された。2標本のt検定とカイ2乗分析により、SPSS(SPSS Inc.、米国イリノイ州シカゴ)を使用してデータを分析した。
結果
合計 654 サイクルが分析されました。年齢や BMI などのベースライン特性は、2 つのグループ間で類似していました (p>0.05)。鍼治療 FET グループと非鍼治療 FET グループでは、妊娠率にそれぞれ 66.8% と 56.65% という統計的に有意な差がありました (p=0.003)。同様に、2 つのグループ間の臨床妊娠率も統計的に有意で、鍼治療グループの臨床妊娠率は 60.6% であったのに対し、対照群では 46.95% でした (p=0.017)。さらに、PGT を受け、正倍数体胚を移植した患者のうち、鍼治療を受けた患者の妊娠率は 73.93% と、受けなかった患者の 63.29% と比較して有意に高かった (p=0.042)。 PGT を受けなかった患者の場合、妊娠率と臨床妊娠率はどちらも同様で、鍼治療群の妊娠率は 56.41%、臨床妊娠率は 52.56% であったのに対し、鍼治療を受けなかった群ではそれぞれ 52.63% (p=0.55) と 41.4% (p=0.11) でした。統計的には有意ではありませんが、臨床的には関連性があります。
結論
これまでの研究で、鍼治療は血流を促進し、神経系を調整することが示されています。そのため、胚移植当日に鍼治療を行うことで、子宮への血流を促進しながら、リラックスしてストレスを軽減できると考えられています。中国医学の本質は個別化された治療法を生み出すことであり、標準的な診断は利用されませんでしたが、過去の病歴と周期歴が診断の結論を導き出し、独自の治療法を知らせるために使用されます。全体として、胚移植当日に実施された個別化された鍼治療は、統計的に有意に高い妊娠率と臨床妊娠率に関連していました。
アメリカ生殖医学会(ASRM)