採卵の痛みは軽減できる?痛みの理由や和らげる取り組み。|不妊鍼灸・妊活鍼灸の【そあら鍼灸院】東京新宿区

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妊活お役立ちコラム

2026/06/10

不妊治療解説

採卵の痛みは軽減できる?痛みの理由や和らげる取り組み。

「保険適用となって体外受精を考えているが、採卵って痛いだろうからステップアップするのを迷うな…」

「移植うまくいかなかったから、もう一回採卵からスタートか。採卵痛いから憂うつだな」

「何回もうまくいかないので、転院を考えてる。○○病院がいいけど、この病院は採卵時無麻酔だから不安しかない」


体外受精を考える上で「採卵=痛みが強い」と考えている方が多い傾向にあります。

そんな痛みに対して不安を抱え、採卵に不安を抱えている方も多いのではないかと思います。

今回は、採卵をする上での痛みポイントや採卵時の痛み軽減方法など少しでも不安が軽くなるよう紹介させていただきます。
採卵のメカニズムを正しく理解し、ご自身に合った選択をすることで、安心して治療に臨めるための準備を整えておきましょう‼

    もくじ

体外受精とは


体外受精とは、卵巣から取り出した(採卵)卵子を体の外で精子と受精させ、その後成長した受精卵を子宮へ戻す(移植)不妊治療のことです。

体外受精の中で、採卵は非常に重要なステップの一つとなります。


採卵



採卵とは排卵の直前に経膣的に卵巣から卵子を体外に取り出す方法です。

卵子は卵胞という膜に包まれていて、卵巣の中にいます。
自然な生理周期では、複数の卵胞の中から通常1つが選ばれ、それが大きく育ち排卵します。

体外受精では自然周期や低刺激の周期で1個~数個卵子を採取する方法もあれば、排卵誘発剤を使い複数個採取する方法もあります。


採卵の手順

誘発方法

採卵は成熟した卵子を採取するタイミングがとても大切です。

それまでの準備として卵胞の発育を促すために薬剤を使用する場合もあります。
それを排卵誘発といいます。


例えば、
・飲み薬(クロミッド、レトロゾールなど)
・注射薬(hMG製剤、FSH製剤など)
※病院で打つ場合と自宅で行う自己注射があります。
・排卵を促すためのhCG注射や点鼻薬
などが含まれます。

病院によって誘発方法や誘発をする際の刺激量が違い、それによって採卵できる卵子の数が変わってくるのです。
 

卵胞の大きさとホルモン値を測定し、卵子が成熟するタイミングを予測して採卵日を決定します。
具体的には、卵胞の大きさ(18〜20mm程度)、卵胞の数、女性ホルモン(E2エストラジオール)の値、LH(黄体化ホルモン)の値を考慮して最適な採卵日を決めていくのです。
 
採卵前には卵子の成熟を促すためhCG注射GnRHアゴニスト点鼻薬などを使用します。

またこれらの薬剤は、採卵する時間を調節する働きもあるのです。一般的には、約34〜36時間前後を目安に採卵の時間が決められます。
そのため「○月○日の○○時に点鼻(注射)してください」と指示を受ける場合が多いです。

実際の時間は使用する薬剤や病院での治療方針によって異なるため、必ず医師の指示通りに行うことが重要です


洗浄・麻酔

採卵前に、感染を予防するために外陰部や膣内を洗浄します。
その後、麻酔という流れとなります。


麻酔は、採取する卵子の数や通院されている病院によって変わります。
一般的に
  • ・無麻酔
  • ・痛み止め(坐薬)
  • ・局所麻酔
  • ・静脈麻酔
どれかで行うことが多いです。


採卵

経腟超音波検査(エコー)を行って排卵していないことが確認できたら、一般的には左右両方の卵巣から採卵を行います。

採卵の具体的な手順としては、まず超音波エコーの装置(プローブ)を膣内に挿入し、卵巣内の卵胞の位置や大きさを正確に確認します。
その後、プローブに沿わせて細い採卵用の針を進め、膣の壁を通して直接卵巣内の卵胞に針を穿刺します。

そして卵胞液とともに卵子を吸引するというのが一連の基本的な流れとなります。

 
採取された卵胞液は培養室へ運ばれ、培養士さんが顕微鏡で卵子の有無を確認します。
ここで初めて採卵の数がわかるのです。




体外受精での痛みを感じる場面

では具体的にどのような場面で痛みが出やすいのかお伝えします。

 

排卵誘発

自己注射による痛み

針を刺す時にチクっとした痛みや薬剤を注入した時の違和感、注射したところの腫れや内出血が起こる可能性があります。

個人差はありますが、「思ったより痛くなかった」という方も少なくありません。

卵胞が育つことで起こる卵巣付近の痛み

排卵誘発を行い複数の卵胞が育つと、卵巣が通常よりも大きくなります。
それにより下腹部の張りやチクチクした痛み、生理前のような重だるさや動いた時の違和感など起こることがあります。

これは育つ卵胞の数により変わり、数が多ければ多いほど感じやすくなります。
また採卵日に近づくにつれ、そうした違和感が強くなる傾向があります。

人によってはお腹自体も膨らむため、「ワンピースしか着れる服がない」という方もいらっしゃいますが、個人差があります。


洗浄

採卵の前に、感染症予防のために外陰部と膣内を生理食塩水や消毒液を流して十分に洗浄します。
腟分泌物を除去するために腟を広げながら奥まで洗浄するため、痛みや違和感を感じることがあります。

強い痛みを伴うことは少ないものの、圧迫感やしみるような違和感を感じるとおっしゃる方も多いです。

その後、麻酔という流れとなります。


麻酔

麻酔は、採取する卵子の数や通院されている病院によって変わります。
一般的に
  • ・無麻酔
  • ・痛み止め(坐薬)
  • ・局所麻酔
  • ・静脈麻酔
どれかで行うことが多いです。


座薬の鎮痛剤を使用することで痛みが軽減される方もいらっしゃいますが、卵胞の数や卵巣の位置、痛みへの感じ方によっては痛みを感じる場合もあります。

また麻酔はチクッと痛みを感じる方もいらっしゃいます。
(局所麻酔でもスプレーの場合は痛みを感じないケースもあります)

また麻酔をする際にエコーで腟壁を圧迫するときに痛みを感じることがあるようです。
 
 
病院によってはその静脈・局所麻酔を打つ前に、表面麻酔を施し感覚を鈍くしてから行う事もあるため、痛みを感じない場合もあります。


採卵時の痛み

麻酔の有無や種類によって感じ方は様々です。

「静脈麻酔で眠っていたので、全く痛くなかった」
「局所麻酔(無麻酔)でも思ったよりも痛くなかった」

という方もいれば、

卵子を採取する際に「吸われるような痛みがあった」という方もいらっしゃいました。

膣壁を針が貫通する瞬間や、卵巣の表面に針が刺さる瞬間に、チクっと刺すような痛みや鈍痛を感じる方が多いようです。

無麻酔での採卵は、数分程度の短時間で終わり、痛みが出てもすぐに落ち着いたという方も多かったです。
 
病院によっては痛みをグラフにしているところもあり、受ける前の痛みのイメージと実際採卵した後で痛みで比較していました。
こちらも参考にされてもいいかもしれません。


採卵後の痛み

無事に採卵が終了した後も、数日から1週間程度は下腹部の痛みや少量の出血が続くことがあります。

採卵後の下腹部痛は、卵巣や膣壁を針で刺したことによる刺激採卵後の卵巣の腫れによって起こる事があります。
多くは数日程度で軽くなる事が多いです。


採卵後は卵巣や腟壁に針をした刺激があるため、それが鈍い痛みや引きつるような違和感を感じる方もいらっしゃいます。

また出血については少量のピンク色や茶色のおりもの程度となります。

これらの痛みや出血は多くの場合、時間の経過とともに軽くなりますが、痛みが強くなる場合や、発熱・強い腹部膨満・息苦しさなどを伴う場合は早めに通院先へ相談してください。

感染症の予防のため採卵後数日は「シャワーで過ごしましょう」と案内されることがありますので、通院先の指示に従いましょう。


採卵後の痛みはいつまで?

採卵後の痛みは数日から1週間程度で落ち着く傾向があります。

採卵後の運動、入浴、性交渉の再開時期は、採卵数や出血の有無、施設の方針によって異なりますので、医師の指示に従いましょう。


危険な痛みの症状

採卵後の痛みは1週間程度で落ち着いてきます。
しかし中には医療機関への相談や受診が必要となる症状もあります。

ここでは、採卵後に注意したい危険な痛みのサインについてお伝えします。


卵巣過剰刺激症候群の危険性


採卵後の痛みに関連して最も注意しなければならない合併症が、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)です。
これは排卵誘発剤の刺激によって卵巣が過剰に反応してしまい、卵巣自体が異常に腫れ上がってしまう状態を指します。

OHSSを発症すると、卵巣内の血管から水分が漏れ出しやすくなり、腹水が生じます。

腹水が溜まると
  • ・お腹がパンパンに張る
  • ・強い膨満感
  • ・胃が圧迫され、気持ち悪さや吐き気
  • ・下腹部の持続的な痛み
このような症状が現れます。

特に、PCOS、AMHが高い方、多数の卵胞が育った方、E2が高い方、採卵数が多い方などはOHSSのリスクが高くなることがありますので、術後の体調の変化がないかを慎重にみていきましょう。

採卵後に、お腹の張りが急に強くなる、強い腹痛が続く、吐き気が強い、尿量が明らかに減る、体重が急に増える、息苦しいなどの症状がある場合は、OHSSの可能性があります。

この場合は様子を見ず、通院先へ早めに連絡してください。


感染症による痛みのリスク

採卵前に消毒をしますが、本来膣には常在菌が多数存在しています。
そこから腹腔内の卵巣に針を進めるため、ごく稀に感染症を引き起こす可能性もあります。

それにより卵巣炎や卵管炎、腹膜炎といった重篤な感染症を発症する恐れがあります。


感染症が起こった場合、採卵から数日経過した後に突然の激しい下腹部痛とともに発熱や悪寒といった症状が現れるのが特徴です。

感染予防のために抗生物質が処方されることがあります。
処方された場合は、自己判断で途中でやめることなく、必ず指示された日数を飲み切りましょう。


採卵の痛みを和らげる方法

病院によってですが、卵巣の状態や患者さんのご希望に合わせて、麻酔や痛み止めを用います。

麻酔



局所麻酔

採卵時の痛みをコントロールするために多くの病院で採用されているのが局所麻酔です。
局所麻酔は、主に膣の壁に直接麻酔薬を注射する手法となります。
 
メリット
麻酔時間が全身麻酔よりも短く、身体の負担も少ない。
早めに帰宅できる。
静脈麻酔より費用や滞在時間を抑えられる場合がある。
 
デメリット
時には圧迫する時に痛みを感じることもある。


この麻酔の最大のメリットは、意識がはっきりとしていること。
意識があるため、卵子を採取される瞬間を見守ることができるのです。

また局所麻酔なので副作用のリスクも低く、術後も短時間の安静で早めに帰宅できるのもメリットです。
仕事や家事などで忙しく、クリニックでの滞在時間をなるべく短くしたい方にとっては有効的です。


一方でデメリットとしては、麻酔の効く範囲が限定的であることです。
局所麻酔は、卵巣付近を刺す際の痛みや、下腹部全体に広がる鈍痛を抑えることは難しいです。
そのため、卵胞の数が多い場合や卵巣の位置が奥まっている場合には、局所麻酔だけでは痛みを十分に抑えられないことがある点も知っておくといいと思います。

静脈麻酔

静脈麻酔は、血管内に鎮静剤や鎮痛剤を投与し、患者さんを眠ったような状態にする麻酔の方法です。

メリット
痛みが最小限で安心して受けられる。
 
デメリット
局所麻酔よりも費用がかかる。
数時間の安静が必要。
麻酔後に、眠気・吐き気・めまい・頭痛などが出ることがある
アレルギー反応を起こすことがある。
点滴部位の腫脹・頭痛が現れることがある。


静脈麻酔では、眠っている間に採卵が終わり、採卵中の痛みをほとんど覚えていない方も多くいらっしゃいます。
(ただし、薬の効き方には個人差があり、採卵後に吐き気・めまい・眠気などが出る場合もあります。)

痛みに極端に弱い方や、過去の採卵の痛みで強いトラウマを抱えてしまった方、あるいは数十個以上の多数の卵胞を採取する予定の方にとっては、精神的にも肉体的にも負担を軽減できる方法かもしれません。

しかし、静脈麻酔にはいくつかのデメリットもあります。
薬の影響で自発呼吸が弱くなるリスクがあるため、術中は心電図や血中酸素飽和度などの厳密な経過観察が不可欠となります。

また、採卵後も麻酔から完全に覚醒するまで、ベッド上での安静が必要となり、スケジュールに余裕を持たせる必要があります。
さらに、麻酔から覚める過程で吐き気やめまい、頭痛などの副作用が現れる方もいらっしゃるため、事前の体調管理も重要となります。


痛み止めの座薬(ボルタレン坐薬)

採卵をする前に鎮痛剤の坐薬をいれます。
腟壁は部位によって痛みの感じ方に差があり、採卵数が少ない場合、鎮痛剤のみで行う施設もあります。
術後は比較的スムーズにご帰宅可能です。


無麻酔が選択されるケース


採卵において、あえて麻酔を一切使用しない無麻酔で行うケースもあります。
その場合は、主に完全自然周期や低刺激周期で、採取予定の卵胞が1個から3個程度と非常に少ないときに適応される場合が多いです。
 
麻酔方法は、採卵予定数、卵巣の位置、痛みへの不安、過去の採卵経験、クリニックの方針によって変わります。
少数採卵では無麻酔や鎮痛剤のみで行う施設もありますが、数が少なくても不安が強い場合や痛みに弱い方では麻酔を検討することもあります。


無麻酔による採卵では、麻酔を使わないため、麻酔薬による眠気や吐き気などの心配が少ない点はメリットです。
そして数分で採卵が終わり、終わった後もすぐに歩けるなど手軽さもメリットとなります。

そうは言っても痛みの感じ方には個人差があります。
無麻酔を希望する場合でも、途中で痛みが我慢できなくなった時に鎮痛剤の追加投与が出来るのかどうかも確認しておくことが大切です。


細い針を使用する

加藤レディースクリニックさんのように細い針を使い、痛みを少なくしている病院もあります。

私たちは採卵針の独自開発を行い、以前の採卵針(17ゲージ≒外径1.46mm)に比べて細い採卵針(21ゲージ≒外径0.81mmまたは22ゲージ≒外径0.72mm)を用いることにより、痛みを抑えられるようになりました。
また、針の先端部分の刃は特殊な加工をしており、組織へのダメージを最小限に抑えるように工夫されています。
 
この採卵針は痛みが少なく出血も軽度なため、全身麻酔をせずに採卵をすることが可能です。そのため、採卵終了後は15分ほど安静にしていただくのみで当日帰宅が可能です。


一般的には、18G(外径約1.2mm)前後の採卵針が使用されることが多いです。
細い針を使用する病院は、それよりも径の細い21G(外径約0.8mm)の採卵針を使用しています。

採卵針が細いほど、穿刺時の痛みや出血を抑えやすいと考えられています。
ただし、使用する針の太さや麻酔方針は施設によって異なるため、気になる方は事前に確認しておくとよいでしょう。


痛みを和らげる工夫

それでもやはり痛みに対して恐怖心が拭えない場合はこちらを検討しましょう。

医師と麻酔について相談する

採卵の痛みを最小限に抑えるために重要なことは、麻酔について事前に先生と話し合うことです。
病院によって麻酔の方針は大きく異なります。
どんな状況でも静脈麻酔を推奨している病院もあれば、基本的に局所麻酔しか使わないという病院もあります。


まずはご自身が通われている病院がどのような麻酔を選択しているのかを知るのが第一歩です。

その上で痛みへの不安やトラウマになった過去の辛い経験、パニック障害など精神的な不安要素がある場合には遠慮せず医師に伝えることが重要なのです。
医師は採取予定の卵胞の数や卵巣の位置といった情報と、患者さんのお気持ちを踏まえながら、一人ひとりに合った麻酔方法を提案してくれます。

痛みに配慮したクリニックを選ぶ

これから体外受精へのステップアップを検討している方や採卵に強い不安を感じている方は、痛みへの配慮に力を入れている病院を選ぶことも大切です。

例えば、
  • ・極細の採卵針を使用しているか
  • ・麻酔の選択肢が充実しているか
  • ・十分な経験を持つ医師が在籍しているか
などは一つの目安になります。


これらの情報は、病院のホームページや初診時のカウンセリングなどで確認できると思います。
不妊治療は心身ともに負担の大きい治療です。
だからこそ、ご自身が安心して治療を続けられる環境を選ぶことが大切となるのです。

鍼灸で採卵前の緊張や冷えを整える

鍼灸は、採卵時の痛みを直接取り除く麻酔や鎮痛薬の代わりになるものではありません。
痛みへの不安が強い場合は、まず医師に麻酔や鎮痛方法を相談することが大切です。

そのうえで、採卵前の緊張、睡眠の乱れ、冷え、ストレスなどが気になる方が心身のコンディションを整えるために鍼灸を取り入れる方もいます。


特に採卵前は、不安や緊張で呼吸が浅くなったり、身体に力が入りやすくなったりする時期です。鍼灸では、首肩や背中、お腹、足元の緊張を確認しながら、リラックスしやすい状態づくりをサポートします。


心理的負担を軽減させるポイント

リラックスできる環境を整える

先ほどもお伝えした通り、採卵当日の痛みを和らげるためには、できるだけリラックスした状態で臨むことが大切です。
緊張や不安が強いと、身体に力が入りやすくなり、さらに痛みを強く感じてしまうことがあります。

採卵前日は、温かい食事や入浴などで心身をゆっくり休め、十分な睡眠をとるよう心がけましょう。
当日も、好きな音楽を聴いたり、深呼吸をしたりすることで緊張を和らげることができます。

また採卵するにあたって気になることや心配なことがあれば、遠慮せず医師やスタッフに相談しましょう。

「採卵の時に手を握ってもらって少し安心できた」とおっしゃっていた患者さんもいらっしゃいますので、お願いするのもいいかもしれません。


心身ともにリラックスした状態で採卵に臨むことが、負担を軽減するための一つのポイントです。


その他のリラックスさせるため工夫

「針を刺す」と想像しただけでも不安に思ってしまうのは当たり前です。

そんな方へ、少しでもその痛みを感じにくくする方法が「呼吸法」です。

1.少しでも身体の緊張が緩む、楽な姿勢を見つける。
2.ゆっくりと呼吸をする。(吸うと吐くを1:2くらいに吐く時間を長くできたらベスト)

ポイントとしは、呼吸だけに意識を向けて痛みや他のことは考えないようにすることです。
ぜひ実践してみてください


採卵後の過ごし方



採卵後は病院にてしばらく安静にした後、術後の体調に問題がなければそのままご帰宅という流れとなります。

麻酔が切れてくると鈍痛のような重い痛みが出る方もいらっしゃいます。

静脈麻酔を使用した場合は、当日の車や自転車の運転は避け、公共交通機関や付き添いの方の送迎を利用しましょう。
また運動、性交渉、入浴の制限については、通院先の先生の指示に従ってください。


痛みはいつまで続くのか

採卵後もしばらく痛みが続くことがあります。
痛みが引かず強くなる場合は、卵巣内や腹腔内の出血、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)、骨盤内感染症が起こっている可能性があります。

このような場合は、様子を見ずに通院先へ連絡してください。


Q&A

全く痛みがない人もいるって本当ですか?

はい。当院に通われている患者さんでも「全然痛くなかった」とおっしゃっている方もいらっしゃいます。
同じ採卵方法でも、それだけ痛みの感じ方には個人差が非常に大きくあります。
もちろん痛みに不安な方は一度、医師に相談してみてください。


採卵後の痛みはいつまで続きますか?

採卵後は数日〜1週間程度で痛みがひく場合が多いです。
もし1週間過ぎても痛みが引かずさらに痛みが強くなっている場合は、卵巣過剰刺激症候群や他の病気の可能性もあるため通院先に相談してみてください。


採卵後の生理はいつくる?痛みは強くなりますか?

採卵後の生理の時期は、使用した薬剤、黄体ホルモン補充の有無、新鮮胚移植を行うかどうかで変わります。
採卵した胚を凍結する周期では、採卵後1〜2週間前後で月経が来ることもありますが、薬を使用している場合は時期がずれることもあります。

生理痛などは変わらないとおっしゃる方が多いですが、人によって「いつもより生理痛がきつい」「違和感がある」など変化がある方もいらっしゃいます。
生理の経過とともに落ち着いてくると思いますが、気になるようでしたら担当の医師に相談しても良いかと思います。


次の採卵までどのくらいの期間を空けたらいいでしょうか。

一般的には、診察をして問題がなければ採卵周期としてスタートできます。
しかし、卵巣の腫れが強い場合は1〜2周期(約1〜2ヶ月)休んでから再開する可能性もあります。

 

まとめ

採卵は必ず強い痛みを感じるわけではなく、思っていたよりも痛みが少なかったという方もいれば、不安や緊張感が強く感じる方もいらっしゃいます。
痛みへの不安がある場合は、我慢せずに医師へ相談し、麻酔の種類や鎮痛方法、採卵後の過ごし方について事前に確認しておくことが大切です。

鍼灸は、採卵時の痛みを直接取り除く麻酔や鎮痛薬の代わりではありません。
ただ、採卵前の緊張、睡眠の乱れ、冷え、ストレスなどが気になる方が、心身のコンディションを整える目的で取り入れる方もいらっしゃいます。

採卵に向けて、できるだけ落ち着いた状態で臨みたい方は、お身体づくりの一つとしてご相談ください。


初出:2024年6月20日
加筆修正:2026年6月20日


この記事の著作者

鍼灸師 柔道整復師 福田 真弓

「東京漢方鍼医会」会員

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。

この記事の著作者

院長 鍼灸師 あんまマッサージ指圧師 松本 敏樹

経歴
  • 2011年
    認定不妊カウンセラー取得
    新宿に開業
  • 2014年
    現在地へ移転
    漢方鍼医会 入門部講師 就任
  • 2016年
    漢方鍼医会 理事 就任
    研修部講師 就任
    東京漢方鍼医会 学術部部長 就任
  • 2018年
    東京漢方鍼医会 代表 就任 現在に至る
  • 2022年
より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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