予定日超過で陣痛が来ないとき｜病院での対応と鍼灸の視点｜不妊鍼灸・妊活鍼灸の【そあら鍼灸院】東京新宿区

お産が近づいたサインは以下の３つです。

ではそれぞれ解説します。

この痛みが不規則であったり、痛みが徐々に和らいだりするようなら前駆陣痛という、陣痛の予兆のようなもの。

前駆陣痛から本陣痛が始まるまでの時間は人によって様々で、数時間で本陣痛が始まった方もいれば何日もかかる人もいます。

破水とは赤ちゃんを包む卵膜が破れて羊水が外に流れ出ること。

一度にたくさんの量がでる人もいれば、少しずつでる人もいます。

妊娠中は尿もれが起きやすいので尿と見分けがつきにくいことも。

一般的に破水の場合

などの特徴があります。

しかし、判断がつきにくい場合は様子見せずにすぐに病院で診てもらうことが大切です。

なお、破水が始まった場合は菌が入りやすいため入浴は避ける必要があります。

赤ちゃんはこれまで卵膜に包まれ、子宮壁に張り付いている状態です。

これがおしるし。

おしるしがない人もいますが、おしるしがあった場合、お産が近づいているサインです。

おしるしが始まってからお産が始まるまでの日にちは個人差があり数日から数週間かかることもあります。

予定日より13日以内の分娩は正産期内の出産になります。

一方、予定日より2週間過ぎると過期妊娠、42週以降の分娩は過期産と言います。

42週を過ぎると赤ちゃんが大きくなってお産が大変になる、そんなイメージがあるかもしれません。

西洋医学的治療

子宮頚管の熟化

陣痛促進剤

人工破膜

東洋医学と陣痛促進

出産の時の脈

産婦が腹痛だけあって、腰痛がすこしもなければまだ出産は始まらない 。もし腹痛と腰痛がいっしょに起こり 、次第に増強するものは出産の始まりである 。なぜなら、腎は腰部を外候としていて、宮は腎と連なるからである。脈診して尺脈が急数でコロコロと転がるような感じがするのは分娩の兆候である。

“腎脈が軟散は、諸病の脈で代散となるのは、死脈である。難経によると、散脈だけ現れるときは危ない。柳氏がいうには、散脈は気血ともに虚であり、根本脱離の脈とする。出産する婦人がこの脈が現れるのは生きる。妊娠中の婦人がこの脈が現れるのは流産する。”

子宮頚部の熟化

鍼治療は、この点を検討した2つの試験（192人の女性）において、24時間以内に子宮頸部の状態をより良好なものにする可能性がある。

当院での対応

週数が現在何週かによって緊急度も変わりますが、基本的には10日間の間に３回施術を行い、散脈になるように鍼を行います。

を取らせていただいてから施術を行っています。

施術に関してご不明な点はご相談ください。

出産自体が身体にダメージを受けますが、産後は赤ちゃんの世話が始まります。

参考文献

Smith CA, Armour M, Dahlen HG. Acupuncture or acupressure for induction of labour. Cochrane Database Syst Rev. 2017 Oct 17;10(10):CD002962. doi:10.1002/14651858.CD002962.pub4.

『諸病源侯論』

『瀕湖脈学』

初出：2025年12月22日