E・K様 45歳
2020/06/17
高FSH・早発閉経・年齢
年齢45歳
妊娠判明(胎嚢確認)までの来院回数
E・K様 45歳
無事出産することが出来ました。ありがとうございます。
出産までの道のりは長く、途中で不安になることもありましたが、松本先生はじめ皆さんに話を聞いてもらえて、励まされ、続ける事が出来ました。
話してみるとよくある事と言われることもあり、自分だけなんじゃないかと思いつめてしまっていた気持ちが楽になったのを覚えています。
お世話になり、ありがとうございました。
年齢的に2人目チャレンジするかはわかりませんが、その時はまたよろしくお願い致します。
Q:そあら鍼灸院に行こうかなあと思うようになったのは、いつ頃、 どのようなきっかけからですか?
なかなか卵子が育たなく悩んでいた時にHPを見て不妊治療に関して詳しそうだったから通ってみようと思いました。
院内は清潔で、スタッフの皆さん感じがよく通いやすかったです。
刺さない鍼は初めてだったのでどんな感じかと思っていましたが、施術は心地よく、帰る頃にはいつも身体が軽くなったような感じになり、通い続けられました。
心も身体もリラックスできる場所。
なかなか卵子が育たずに採卵出来たと思ったら空胞だったこと。
自分を信じて継続すること。後悔のないように。
E・Kさん、ご出産おめでとうございます。
平坦な道のりではなかったことと思います。
スムーズにいかないと色々と思いつめてしまうこともありますよね。
定期的に通院して身体づくりをして下さり、できることを取り組んでいただけたことで、しっかりと実を結んだと思います。
子育て楽しんでくださいね。
松本
今回の解説のポイントは2つです。
1.転院したことで、刺激方法が合っていてうまくいった。
2.妊娠しやすい脈が出るまでに時間がかかった。
具体的には、潜んでいた根強い冷えが取れるまで時間がかかった。
一般的な不妊治療の流れとしてタイミング-人工授精-体外受精という順序があります。
検査結果や状況によってこれは変わります。
EKさんの中ではすぐ体外受精に進むものと思っていたそうですが、数周期の間に一通り基礎検査と人工授精を挟んで体外受精にステップアップされました。
ご来院の目的はホルモン値の改善をしたいとのご希望でした。
脈は脈という流れの悪い冷えの状態です。
『難経』という鍼の本を参考に治療をしていますが、脈は「寒」という状態になっているので、いわゆる冷えの状態です。
脈は流れの悪い状態であり、冷えると流れが悪くなります。
冷えると体もキュッとなって緊張して硬くなって、血管も収縮して流れが悪くなります。
という流れの悪さはザラザラとした肌触りとして出るのですが、ザラザラと硬さがある状態でした。
ツボは「寒」
すなわち冷え取るツボを使います。
初診は4月でした。
この年は5月5日が立夏でそこからは夏です。
EKさんは夏の暑い時期でさえも冷えを取るツボがメインでした。
そのためかなり強く冷が入っている状態です。
夏の暑い時期にもかかわらず、強い冷えが入っているため、改善までに時間がかかると思いました。
なかなか採卵するまで成長しない周期もあり何回か採卵もしたのですがうまくいきませんでした。
そこで低刺激が得意な病院の方が合うと思い、転院のご提案をしました。
転院先は新宿の病院です。
採卵できても空砲だったり時にはリセットになったりでしたが、採卵まで到達できることがグンと増えました。
刺激の方法でもやはり変わると思います。
その後採れた胚盤胞で妊娠ご出産されました。
1.病院によって合う合わないがある。
2.「寒」が強く入っていて真夏でも冷えを取らないといけない状態。結果が出るまでに時間がかかる。
後半は冷えを取る治療はほとんどなくなって妊娠の可能性のある身体に改善していった。