
男性への鍼灸
男性への鍼灸
男性不妊の種類
男性不妊は簡単に言うと
・精子が作られない(造精機能障害)
・精子が通れない(精路通過障害)
・性行為がもてない(性機能障害)
に分類されます。
この中でも造精機能障害や性機能障害がある場合は、鍼灸治療が有効と考えられています。
造精機能障害
乏精子症
乏精子症とは精子の数が少ない状態。
WHO基準では1ml中精子の数が1600万以下の場合は乏精子症と診断されます。
精子無力症と並び最も多く当院へ来院される症例です。
精子無力症・精子不動症
精子無力症・不動症は精子が動いているかに焦点を当てています。
動いている精子(運動率)が42%以下、前に進む精子(前進運動率)が30%以下だと精子無力症、精子不動症と診断されます。
無精子症
精子は作られているけど通り道に問題がある閉塞性無精子症と通り道に問題ない物の精巣で精子が作られない非閉塞性無精子症に分けられます。
閉塞性無精子症の場合、精巣の大きさ・ホルモン値などは問題なく、性路再建手術が適応になります。
非閉塞性無精子症の場合は精巣が小さくホルモン値(FSH・LH)が高値であるとされています。
精索静脈瘤
精索には精管(精子の通り道)・血管・神経が束ねられています。
精巣から心臓に戻る血管として精索静脈がありますが、きちんと流れずに逆流してコブができてしまうものが精索静脈瘤です。
男性不妊の最も多い原因として挙げられます。
精路通過障害
性機能障害
避けるべきこと
東洋医学・鍼灸と男性の生命力
東洋医学と男性のエネルギー
ちょっとだけ東洋医学の「古典」の話(東洋医学の聖書のようなもの)
鍼灸でエネルギーを高める方法
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男性のセルフケア
セルフケアの基本は
・食事
・運動
・睡眠
この3つに加え「ストレスケア」が大切になります。
1つずつ解説します。
食事
健康的な食事パターンを多く摂取する男性では、精子濃度、前進運動精子率、総精子数が、摂取量の少ない男性に比べて有意に高かった。
妊娠前の食生活を体系的に調査した結果、魚を増やして甘い飲み物、加工肉、総脂肪を減らすと男性の生殖能力が向上する可能性があり、健康的な食事、魚、脂肪/脂肪酸、炭水化物、乳製品を摂取し、加工肉を減らすと精子の健康が向上する可能性があることが示唆されています。
運動
身体活動は精液パラメータの改善と有意に関連しており、男性不妊症の改善、さらには回復に非常に重要である可能性があることが実証されました。
睡眠
睡眠時間の長短、睡眠の質の悪さは、精液の質的パラメータの低下と関連していた。
精子が成熟するまで74日~3ヵ月
精子の始まりである精祖細胞が受精できる力のある精子になるまで74日~3ヵ月かかります。
内服して精液所見の改善を判定するのも約3ヵ月が目途になります。
なかなか改善の効果が見られない…と感じた方は、3ヶ月取り組まれてみることが重要だといわれます。


