不妊鍼灸を東京新宿で【そあら鍼灸院】妊活の効果を引き出す三本柱

〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-13-7 タカラビル2F

妊娠中・産後の鍼灸

男性への鍼灸

男性への鍼灸

患者様から
「主人もそあら鍼灸院での治療に興味があるのですが、ここは女性専門ですよね?」
「今後の妊活のために主人にも鍼灸治療を受けてほしいのです。主人も鍼灸治療を受けることはできますか?」

そう聞かれることは少なくありません。

当院ではご夫婦で通われている方達がいらっしゃいます。

ご一緒に来院される方もいれば、それぞれご都合のよい日時に通われる方もいらっしゃいます。


目的は体調改善の方もいらっしゃれば、不妊治療のために来院されている方も。

ここでは男性不妊と鍼灸について解説します。

男性不妊の種類

男性不妊は簡単に言うと


・精子が作られない(造精機能障害)

・精子が通れない(精路通過障害)

・性行為がもてない(性機能障害)


に分類されます。


この中でも造精機能障害や性機能障害がある場合は、鍼灸治療が有効と考えられています。

造精機能障害

造精機能障害とは精子を作る機能が低下していることです。

男性不妊の8割の原因はこの造精機能障害と言われています。

精子を作りだす機能が低下しているために、

・精子の数が少ない(精子量の低下)
・精子の動きが悪い(運動率の低下)
・精子の奇形が多い(奇形率の上昇)

がおき、精液所見に影響します。

では具体的にどの程度の数値だと造精機能障害に該当するのでしょうか?

乏精子症

乏精子症とは精子の数が少ない状態。


WHO基準では1ml中精子の数が1600万以下の場合は乏精子症と診断されます。


精子無力症と並び最も多く当院へ来院される症例です。

精子無力症・精子不動症

精子無力症・不動症は精子が動いているかに焦点を当てています。


動いている精子(運動率)が42%以下、前に進む精子(前進運動率)が30%以下だと精子無力症、精子不動症と診断されます。

無精子症

精子は作られているけど通り道に問題がある閉塞性無精子症と通り道に問題ない物の精巣で精子が作られない非閉塞性無精子症に分けられます。


閉塞性無精子症の場合、精巣の大きさ・ホルモン値などは問題なく、性路再建手術が適応になります。


非閉塞性無精子症の場合は精巣が小さくホルモン値(FSH・LH)が高値であるとされています。

精索静脈瘤

精索には精管(精子の通り道)・血管・神経が束ねられています。


精巣から心臓に戻る血管として精索静脈がありますが、きちんと流れずに逆流してコブができてしまうものが精索静脈瘤です。


男性不妊の最も多い原因として挙げられます。

精路通過障害

精巣で精子が作られ、射精も問題ないにもかかわらず、精子が外にでるまでの道に何か障害がある状態を精路通過障害といいます。

精路通過障害は鍼灸の対象外なのでここでは割愛します。

性機能障害

性機能障害は精液所見に問題ないものの、勃起障害、射精障害などが原因で性行為を持てないものです。

心因性によるものも多く、鍼灸でよく施術する症例の一つです。

避けるべきこと

妊活を意識するならば以下のものが避けるポイントです。

・喫煙
・過度の飲酒
・肥満
・ストレスのため込み
・睡眠不足
・下半身の過度な温め、圧迫

生活習慣全体を整え、下半身の圧迫や過度に温めを避ける必要があります。

どれも当たり前に感じるかもしれませんが、何か1つだけ意識するのではなく、全て少しずつ改善する必要があります。

東洋医学・鍼灸と男性の生命力

東洋医学と男性のエネルギー

東洋医学では、体の働きを五臓(肝・心・脾・肺・腎)、そして「気・血・津液(水)」という3つの物質が生命活動を維持するために働いているとされています。
それらの働きが良いと健康(生命力がある)と考えています。

そして男性の場合、生殖機能(運動率や濃度等)の改善といえば「腎」
性機能(勃起機能、性欲等)は「肝」といわれます。


では腎や肝に対するケアをすれば良いのか?

そうではありません。

何か1つ単体で働くのではなく、他の肝・心・脾・肺・腎、全てに関連します。
五臓が調和しないと、生命力を発揮できないからです。

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ちょっとだけ東洋医学の「古典」の話(東洋医学の聖書のようなもの)

「女性は7の倍数…」というのを耳にしたことがあるかもしれません。
男性の場合は8の倍数です。それは人の生命の成長曲線を語っています。
具体的には生命力の根本である「腎の気」のこと盛衰を指しています。

「昔の人は、季節に則った生活をして、飲食は節度があり、無闇に疲労することがない。
今の人はそれがなってないから、早く老化する。」
と二千年前の時点で名医がそう述べています。

つまり
・季節に則る
・飲食
・ストレス
の大切さを説いています。

そして「天・地・人」のエネルギーが調和していることが重要だといっています。
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では鍼灸では男性不妊に対処するのでしょうか。


当院では男性不妊を目的とした方が来院したとしても必ずしも腎を整えるとは限りません。

まずは身体の土台を整えることが当院では最も大切と考えます。

それは脈やお腹です。

脈・お腹は身体の状態を表しており、生命力ある元気な状態にすることで身体を総合ケアしてまいります。

鍼灸でエネルギーを高める方法

東洋医学では、体の働きを五臓(肝・心・脾・肺・腎)、そして「気・血・津液(水)」という3つの物質が生命活動を維持するために働いているとされています。
それらの働きが良いと健康(生命力がある)と考えています。

そして男性の場合、生殖機能(運動率や濃度等)の改善といえば「腎」
性機能(勃起機能、性欲等)は「肝」といわれます。


では腎や肝に対するケアをすれば良いのか?

そうではありません。

何か1つ単体で働くのではなく、他の肝・心・脾・肺・腎、全てに関連します。
五臓が調和しないと、生命力を発揮できないからです。

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ちょっとだけ東洋医学の「古典」の話(東洋医学の聖書のようなもの)

「女性は7の倍数…」というのを耳にしたことがあるかもしれません。
男性の場合は8の倍数です。それは人の生命の成長曲線を語っています。
具体的には生命力の根本である「腎の気」のこと盛衰を指しています。

「昔の人は、季節に則った生活をして、飲食は節度があり、無闇に疲労することがない。
今の人はそれがなってないから、早く老化する。」
と二千年前の時点で名医がそう述べています。

つまり
・季節に則る
・飲食
・ストレス
の大切さを説いています。

そして「天・地・人」のエネルギーが調和していることが重要だといっています。
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では鍼灸では男性不妊に対処するのでしょうか。


当院では男性不妊を目的とした方が来院したとしても必ずしも腎を整えるとは限りません。

まずは身体の土台を整えることが当院では最も大切と考えます。

それは脈やお腹です。

脈・お腹は身体の状態を表しており、生命力ある元気な状態にすることで身体を総合ケアしてまいります。

男性のセルフケア

セルフケアの基本は


・食事

・運動

・睡眠


この3つに加え「ストレスケア」が大切になります。


1つずつ解説します。

食事

「健康的な食事パターンが男性の精液質に及ぼす影響」の論文には以下のように書かれています。
健康的な食事パターンを多く摂取する男性では、精子濃度、前進運動精子率、総精子数が、摂取量の少ない男性に比べて有意に高かった。
Cao L, Zhang J, Wang X, Li Y, Meng Y, Wang G, Pu S. Effects of healthy dietary patterns on semen quality: a systematic review and meta-analysis.  Asian J Androl. 2022;24(6):624-630. doi:10.4103/aja.2022.52.

また「妊娠前の食事が男性の妊孕性に及ぼす影響の評価:体系的なスコープレビュー」では
妊娠前の食生活を体系的に調査した結果、魚を増やして甘い飲み物、加工肉、総脂肪を減らすと男性の生殖能力が向上する可能性があり、健康的な食事、魚、脂肪/脂肪酸、炭水化物、乳製品を摂取し、加工肉を減らすと精子の健康が向上する可能性があることが示唆されています。
とあり、妊娠率に関係した要素として
①魚の摂取で妊娠可能性が上がる可能性
②砂糖入り飲料・加工肉・総脂肪の摂取で妊娠可能性は低下の傾向
③健康的な食事パターンで精子の健康改善の可能性
と言及があります。
Tully CA, Alessi S, MacPherson NO, Sharkey DJ, Theon XT, Tai CT, Silva TL, Puglisi C, Busby JP, Moran LJ, Grieger JA, Mousa A. Assessing the influence of preconception diet on male fertility: a systematic scoping review. Hum Reprod Update. 2024;30(3):243–266. doi:10.1093/humupd/dmad035.

様々なところでバランスよく!といわれる「食事」。
「体を作る、エネルギーを生産する」
その重大な働きを食事による栄養素が担うからです。

運動

体重の管理のためにも運動は大切になります。
様々な論文を見ると、食事と比べ運動は強いエビデンスがあるといえそうです。

「身体活動が妊娠力パラメータに与える影響:ランダム化比較試験のメタ分析」には以下のように述べられています。
身体活動は精液パラメータの改善と有意に関連しており、男性不妊症の改善、さらには回復に非常に重要である可能性があることが実証されました。
Lo Giudice A, Asmund MG, Cimino S, Morgia G, Cocci A, Falcone M, Sokolakis I, Capogrosso P, Morgado A, Russo GI; EAU-YAU Sexual & Reproductive Health Group. Physical activity and male fertility parameters: a meta-analysis of randomized controlled trials. World J Mens Health. 2024;42(1):74–89. doi:10.5534/wjmh.230106.

強度が高すぎる運動は逆効果ですが、中強度の運動を定期的に続けることは精液所見にとって大切になります。

※中程度の運動例
有酸素運動
・週3〜5回
・1回 30〜45分程度
・心拍数が「やや上がる」レベル

筋トレ
・週2〜3回
・1回 20〜40分
・8〜12回できる重さ(中重量)
・セット間休憩 60〜120秒
・疲れすぎないレベル

筋トレをし始めてから精液所見も改善したという旦那さんからの報告もよくいただきます。
短期的には食事より効果が早く出る印象です。

睡眠

「精子提供候補者としてスクリーニングされた健康な男性における睡眠時間と睡眠の質と精液の質との関係」という論文ではこのように述べています。
睡眠時間の長短、睡眠の質の悪さは、精液の質的パラメータの低下と関連していた。
Chen H, Sang B, Chen Y, Chavarro JE, Hu S, Chen S, Pan A, Tianchin M, Wang Y, Messerlian C. Sleep duration, sleep quality, and semen quality in 842 healthy men screened as potential sperm donors. Environment International. 2020;135:105368. doi:10.1016/j.envint.2019.105368.

睡眠時間「8〜8.5時間/日」の男性と比べ、6時間未満の場合、精子量が12%低下。
また9時間以上の場合は精子量が3.9%低下するとしています。

睡眠時間が短すぎても長すぎても精液の質が低下します。


また、睡眠の質(深さ・中途覚醒)が悪い場合も精子の質が落ちる傾向があります。
7.5〜8.5時間の範囲で良質な睡眠を取ることが重要になります。


「成長ホルモン」という男性の妊活にも重要なホルモンがあります。
成長ホルモンは睡眠中に出ますが、
「出やすい時間帯(21時、24時)や、深い睡眠に入れること」でしっかり出ます。

さらに日中に筋トレをすると、より成長ホルモンが出るので、筋トレと良質な睡眠の合わせ技がおすすめです。

精子が成熟するまで74日~3ヵ月

精子の始まりである精祖細胞が受精できる力のある精子になるまで74日~3ヵ月かかります。


内服して精液所見の改善を判定するのも約3ヵ月が目途になります。


なかなか改善の効果が見られない…と感じた方は、3ヶ月取り組まれてみることが重要だといわれます。

まとめ

この記事は男性のための施術にスポットを当てていますが、普遍的なことが書いてあるため女性の施術においても同様に大切なことです。

当院には奥様の勧めで鍼灸を受けられた方がいる一方、奥様が色々取り組まれているからとご自身でも調べて鍼灸を始めた方もいらっしゃいます。

旦那さんが先に来られて奥様をご紹介されるケースもあります。

少ないながら男性から
慢性疲労や胃腸症状、肩こり、頭痛、腰痛などの不調にて来院されることもあります。

そあら鍼灸院では妊活や、普段の体調にも悩まれるご夫婦に対してサポートをしています。


ご相談がありましたら、施術時やLINE等でお気軽にお問い合わせください。