当院は毎週定期的に院内研修をしています。
当院では初診に方には治療の前にカウンセリングの時間を設けています。
2019/08/16
不妊カウンセリング
当院は毎週定期的に院内研修をしています。
当院では初診に方には治療の前にカウンセリングの時間を設けています。
ちょうどこの日は「初診時のカウンセリングで確認すべきポイント」についての話になりました。
カウンセリングをするにあたって
「カウンセリングではどんなこと話してもいいのかな。」
「私の改善できる点が何か分かるのかな。」
「転院を考えているんだけど、私に合う病院の情報を詳しく聞けるかな。」
「鍼灸はどう効果があるのかな?私には効くのかな?どれくらい通えばいいのだろう。」
こんなことも思われるのではないでしょうか。
今日の研修では、
5.まだ気づいていない問題点を明確にする
がテーマになりました。
東洋医学のプロとしての診立てとなる重要な部分です。
「患者さんは気付いていないけど、私たちは気付くこと」があります。
それは何なのかを明確にして、
解決法を提示することが大事です。
今回は
の2つを例に挙げてみます。
例えば体に熱がこもりやすく冷えを感じていない方がいらっしゃいます。
「冷えなんて感じません、むしろ私暑がりなんです〜、汗もよくかくし」
という方です!
「冷えは妊活に良くないことは分かっているけど、
普段から冷えることもないし、
この暑さだから冷房の効いた部屋にいてもいいか。」
と。
冷えの自覚がない場合は冷えていないと考えがちなのですが、
確かに上半身は熱が多く冷えてない方でも、
足だけは冷たくなっていることが多くあります。
これは非常にアンバランスな状態です。
理想の状態は「頭寒足熱」という状態。
上半身の熱をさばいて、下半身に熱がめぐるようにしなくてはなりません。
熱がりでも足元の冷えをケアしないと、
なかなか妊娠しやすい身体づくり(妊娠しやすい脈)が完成せず、
結果が出づらくなってしまいます。
冷えは感じていないけど、
「足だけは冷たい」
ということが意外に多くあります。
つい最近の例ですがこんなことがありました。
タイミング指導で不妊治療のクリニックに通い始めてから半年くらい経ち人工授精を勧められた。
何周期かのタイミング指導の後、クロミッドを飲むようになってから薬が合わず体調もすぐれないとのこと。
人工授精へのステップアップを機に転院を考えている。
ストレスやイライラ・悶々とした気持ちや落ち込みの原因が、
不妊治療で出る薬で体調が悪くなることや、
仕事の忙しさからくるものだと思っていたが、
答えは意外なものでした。
「あれからステップアップを機に他の有名クリニックに転院しました。
先生も多く機械的に進んでいく感じ…
今までのクリニックとは違うなーという印象です。」
近況報告を伺ったあとは、症状の確認へ。
「最近は仕事(デスクワーク)が忙しく、肩がつるし眠れず非常に疲れがたまっています。そして喉が詰まった感じがあり咳が出ます。」
その後は脈診・腹診をします。
脈やお腹をみると、考え事が多いのか落ち込んでいるような所見がありました。
それも参考にお話を聞いてゆきます。
「何か考え込んだりすることが多いですか?」
転院はしたものの、
正直クリニックをどうしようか悩んでいるとのこと。
さらにお話を聞いていくと、
という希望があることが分かりました。
ポジティブに転院したものの、
その裏で葛藤が続いており、ずっと悶々と考え込んでいたようでした。
冒頭の症状にあった喉がつまりることによる咳。
これはストレスや落ち込みによる考え事で出ているものなのです。
患者さんの内面に何かあるという脈が出ています。
漠然と考えていてモヤモヤした何かが、
治療中のやりとりの中で明確になり、
クリニックへ求めるものが何なのかが浮き彫りになりました。
元々患者さんの中に答えとして持ってはいたことですが、
それが表面に出ていなかった。
それが話をしているうちに答えが明確になってきました。
こんなことが明確になってきます。
最後にご要望に合うような一人の先生で親身に話を聞いてくれるクリニックのご紹介をしましたが、
次回どうされたか確認してみます。
鍼灸治療やカウンセリングを通して、気づきがあることは変化の第一歩。
気づいていなかった何かが見つかり、今後の妊活のヒントになれば、さらにまた一歩前進です!
の二つがあります。
気になることがあれば、ご相談からで大丈夫ですのでLINE等でメッセージを送っていただければと思います。
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