hcgとは着床した際に発生するホルモンです。
hcgが出る事によって黄体が刺激され、高温期が持続し妊娠したと分かります。
体外受精の妊娠判定では、血液検査でhcgがどれくらい出ているか調べ、
市販で売られている妊娠検査薬は尿中に表れるhcgを調べます。
hcgが出てしまう原因
しかし、妊娠していないのに何故かhcgが感知される方がいらっしゃいます。
hcgが体内に残っていると良い卵が取れないため、採卵を見送りする病院があります。
そうするとhcgは出ないに越した事はないでしょう。
ではどうして妊娠していないのにhcgが感知される事があるのでしょうか?
大きく分けて以下のような事が考えられます。
@ 病院でhcg注射を受けた
排卵を促すためや黄体ホルモンの補充の為に使われています。
A プラセンタドリンク・サプリメント・注射を使った
プラセンタドリンク・サプリメント・注射 プラセンタは胎盤という意味で、
美容目的でサプリメント・ドリンク・注射をされる方がいらっしゃいます。
これらを使用するとhcgが体内に残る事が多いです。
以前患者様で生理直前に採血をしたところhcg0.3でしたが、生理中にお肌の為にとプラセンタ注射を打ちました。
生理3日目に再びホルモン値を測った所、hcgが1.2出てしまい、その周期の採卵は見送りになりました。
B 原因不明
原因不明 はっきりした理由はありませんが、常に微量のhcgが感知される方もいらっしゃいます。
hcg注射もドリンクもサプリメントも何1つ使っておりません。
hcgが検出されながらもご出産
ではこのように原因不明でhcgが常に出てしまう方は妊娠しにくいのでしょうか?
常に微量のhcgが出るてしまい何度か移植・採卵を見送りましたが、病院は体質によるものと判断しました(その病院はhcgに対して厳しく、微量でも感知する場合治療は見送りしていました)。
しかし、その方は無事採卵でき、胚盤胞まで育ち、移植し妊娠・ご出産されました。
hcgが出ていたという事実は、毎回血液検査で調べるため判明したことですが、妊娠を考えると重要なのは卵の質。
当院で行う妊娠に適した脈作り、お腹づくりは、質の良い卵子が育ってくるための身体づくりです。
これは本来備わっている力を後押しすることになります。
稀ではありますが、体質のためか常にhcgが出る方はいらっしゃるようです。
ホルモン値などは重要ではありますが、それも一つの側面で全てではありません。
質の良い卵子が得られれば、この症例のようにたとえhcgが出てしまっていても、採卵移植をしてご出産することはもちろんあります。
大事な「質の良い卵子」が得られれるように、身体づくり(妊娠しやすい脈づくり)のサポートをいたします。
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