診察をして、身体がどのような状態かを把握して診断をします。
2016/11/29
不妊鍼灸
診察をして、身体がどのような状態かを把握して診断をします。
診断をすると、どのツボに鍼をすべきかが決まります。
しかしそあら鍼灸院では、診断の後にすぐ鍼をしません。
必ずあることをします。
鍼をする前に幾つかのツボに触れて、再度脈やお腹を確認します。
実は鍼をしなくてもツボを触るだけで脈やお腹は変化します。
つまり鍼をする前にどのツボを使えば身体が整うのかをこれで事前確認できるのです。
(触るだけで鍼をしたのと同じ状態になるので、どのツボを使うと良い変化が出るのか、悪い変化が出てしまうのかが、鍼をしなくてもわかるのです。
当然触っただけでは一時的なためすぐ元に戻ってしまうので、ツボが決まった後はしっかり鍼をします。鍼をすることで効果の持続力が出ます。)
よく初診の患者さんから「鍼をするまでに色々みるんですね。一体何をしているんですか?」
と不思議そうに尋ねられます。
答えは、患者さんの
妊娠する力を引き出すためのツボを選んでいる
ということになります。
事前チェックをして、
効果を確認できているため、
身体の変化がでると確信して鍼をすることができます。
「診察」をして体の状態を把握します。
西洋医学でも東洋医学でも同じですが、
診察をしないと身体の状況が分からないので治療方針が立ちません。
お医者さんが的確に診察診断をしてからじゃないと薬が決まらないように
鍼灸でも診察診断なしにツボが決まることはありません。
的確な診察診断によりどのツボに鍼をすればいいのかが決まります。
お腹が痛ければ腹痛に効く薬、
頭が痛ければ頭痛薬と体の状況に応じて薬は変わるように、
鍼灸治療でも毎回同じツボという訳ではなく、
体の状況に応じてツボは変わります。
鍼灸治療がオーダーメイド的だと言われるのは、
「不妊に効くから〜」という理由でツボを選ぶのではなく、
患者さんの状態と照らし合わせて、
どうしてそのツボを使ったのか一人一人に対して理由を言えるツボを診察診断を通して選ぶことができるからだと思います。
妊娠を希望されている方は、元々は自分の妊娠する力を持っています。
鍼灸で行っていることは、
元々患者さんが持っている「妊娠する力」を後押ししているのです。
どのツボを使ったかで後押しの効力が変わります。
そのために必要なのは的確な診察診断力です。
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