妊活セルフお灸のおすすめのツボと手順-おうちお灸実践ガイド-|不妊鍼灸・妊活鍼灸の【そあら鍼灸院】東京新宿区

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妊活お役立ちコラム

2026/02/03

不妊鍼灸

妊活セルフお灸のおすすめのツボと手順-おうちお灸実践ガイド-

冷えやすい、疲れが抜けにくい、気持ちが張りつめやすい、眠りが浅い…

妊活中や忙しい日々の中で、このような不調を感じている方は少なくありません。

身体をいたわりたいと思っても、「何をしたらいいか分からない」というお声もよく聞きます。
そんな方に知っていただきたいセルフケアが、お灸です。

最近市販で売られているお灸は、温度のレベルによって種類が別れているため、ご自身でお好みの温かさが選べます。
私が使っているお灸は、じんわりと温かいくらいの温度で、ほっと一息、頭を休めたい時にも用いたりしています。

実はお灸は、温める以外でも様々な効果があるんです‼︎
その他にも、 今回初めての方でもスタートしやすいようやり方の手順、Q&Aなどもお伝えしていきます。

 
    もくじ


お灸の効果

お灸はツボを温めることで、身体の反応に働きかけるセルフケアとして用いられてきました。

  • ・血流改善
  • ・自律神経を整える
  • ・抗酸化ストレス作用
  • ・疲労改善
  • ・抗炎症作用
  • ・免疫作用
  • ・抗アレルギー反応 など

お灸の効果について詳しくはこちらをどうぞ↓



特に妊活では、具体的に以下のようなサポートを促します。

  • ・冷えの改善による子宮、卵巣の機能向上
  • ・自律神経の調節が日々の体調をサポート
  • ・心身をリラックスさせストレスの緩和 など


冷えの改善による子宮、卵巣の機能向上

冷えは妊活の大敵とも言われています。
特に骨盤周りは子宮・卵巣があるため、冷えてしまうと血流量が不足して、機能低下をもたらしてしまう可能性があります。
お灸をすることにより冷えが緩和し、子宮や卵巣に必要な酸素や栄養素が届く手助けとなります。


自律神経の調節が日々の体調をサポート

自律神経は、身体の状態を状況に合わせて切り替える“スイッチ”のような仕組みになっています。

活動時に優位になりやすい「交感神経」と、休息時に働きやすい「副交感神経」
この自律神経はどちらかが常に強いのではなく、生活の場面に応じて切り替えがスムーズに行われることが重要です。

忙しさやストレスが続くと緊張状態が続き、睡眠や体調のリズムが崩れやすくなることがあります。

お灸は温熱刺激を通じて、心身がリラックスしやすくなるようにと役立てられてきました。

休みやすい状態がつくられることで、結果として日々のコンディションを整えるサポートとなる場合があります。


心身をリラックスさせストレスの緩和

お灸をすると温かさの他に、懐かしいような香りがします。

お灸の煙には、シネオールという成分が含まれています。
そのシネオールは強い鎮静作用やリラックス効果が期待できます。

当院に来られている患者さんでも「お灸の香りをかいでいるだけでも力が抜ける気がします」とおっしゃっている方もいらっしゃいます。


台座灸とは

台座灸
真ん中の白い筒の中にお灸のもとの「艾(もぐさ)」が入っています。
このもぐさは、よもぎの葉の後ろにある白い部分を乾燥させてすりつぶしたものとなります。

よもぎは古くから身近な薬草として使われていました。例えば、傷口によもぎの葉をもんで出てくる汁をつけて止血をしたり、胃腸の働きを活性化するため体調が良くない時に食べたりと、多岐に渡って用いられてきました。

 

台座のお灸の手順

早速、台座灸のやり方をお伝えします。
 

1.シールを外す

台座灸のシールを外す
台座に貼っているシールを外します。

2.火をつける

台座灸に火をつける
火がつきやすいように左手の人差し指にお灸を貼り付けます。
白い筒の部分に火を近づけ、5〜10秒程火を当てると火がつきます。
火が付いた台座灸

3.ツボの場所に貼る

合谷に台座灸
火がついたら、火傷をしないように持ち替え、ツボの上に貼ります。

4.温かさを感じる。

お灸の温かさを感じる
火が台座の方に近づいてくると、徐々に温かさを感じるようになってきます。
心地よい温かさが続く間はそのままゆっくりお過ごしください。

5.外す

台座灸が終わり外す
お灸が燃え切ったり、途中で熱さがが強くなったりしたら台座の部分を持ち、外していきます。


セルフお灸の注意事項

皮膚が弱い方は温度が低めのお灸から始めましょう。

お風呂を出たばっかりの方、汗をかいている方は水ぶくれができやすくなるため、汗を拭いたり、お風呂から出て皮膚が乾燥している状態でお試しください。

粘膜や湿疹、傷口へのお灸は避けてください。

体質や健康状態などによっては熱の感じ方が変わることがありますので、熱いときは我慢せず外しましょう

ツボの取り方

お灸を行う際にとても重要なのは「ツボの取り方」
身体中にはたくさんのツボがあり、効果としても様々です。

日によってもツボの位置は微妙に変わります。
ツボの反応を捉えることでより効果的になります、

そのため自分でツボを取る際に参考になるツボの感覚をお伝えします。

ツボを探すポイントはソフトな重さで強く押さない事。
だいたいティッシュ一枚くらいの重さで皮膚を撫でると、

  • ・へこんでいる
  • ・膨らんでいる
  • ・湿っている
  • ・乾燥している
  • ・吸い付く感じ

これらの反応がより効果の出るツボの反応となります。

最初はわかりづらい可能性がありますが、わかんないながらも触っていくと「これかな?」という感覚になってくると思うので、ぜひお試しください。


代表的なツボ

三陰交

三陰交は、食べたものをエネルギーに変えて巡らす「脾」、血を貯め、全身に気血を巡らせる「肝」、成長や生殖器と関連のある「腎」の3つが交るところです。
そのため生殖器系の病症に効果があるとしています。

月経不順や月経痛などの生殖器系の症状や、他にも消化不良、食欲不振など消化器系の症状にも効果があるとしています。

三陰交のツボの取り方

内くるぶしから指4本を当てた骨ぎわのツボが「三陰交」です。
三陰交のツボ

古典による効果のまとめ

《素霊》主治症:男女生殖器患に効あり、又誘導及び反射穴として広く使用せらる、月経過多、子宮出血、陰茎痛、遺精、早漏、消化不良、四肢冷厥、下肢神経痛、小児遺尿、痲疾、胃腸疾患、婦人の三里とも云はれ多く使用さる、妊娠不可刺(説約)
儀間達哉、主治症からみる経絡経穴、初版、東洋鍼灸学校、2006年5月

蠡溝(れいこう)

肝は、全身に気血を巡らせる働きがあり、その作用が弱ってしまうと「湿(水分)」と「熱」が結びついて、特に下半身に停滞し、排尿器や生殖器に炎症や不調を引き起こしやすい状態となるのです。

下腹痙攣、陰部の腫れ、子宮内膜炎、月経不順、おりものの異常、月経困難症にも使われているツボです。

蠡溝のツボの取り方

三陰交から指3本上の骨の真ん中にあるツボが「蠡溝」です。
れいこうのツボ

古典による効果のまとめ

《素霊》主治症:腸疝痛、下腹痙攣、脊髄炎より来る下肢の麻痺、子宮内膜炎、月経不順、ヒステリー、神経性心悸亢進症、脊髄炎、尿閉、帯下異常、月経困難、子宮出血
儀間達哉、主治症からみる経絡経穴、初版、東洋鍼灸学校、2006年5月


太渓(たいけい)

腎は生命力や生殖器系と関連があり、月経不順や癥瘕(ちょうか)に効果があると言われています。

癥瘕(ちょうか)とは、東洋医学における腹部(特に子宮)にできるしこりや腫瘍を示す言葉となります。現代でいう、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症、骨盤内炎症性腫瘤などがこれに相当するとしています。

太渓のツボの取り方

足を垂直に立てて、内くるぶしとアキレス腱の間の窪みが「太渓」です。
たいけいのツボ

古典による効果のまとめ

《素霊》主治症:脚気、上下肢の麻痺及び厥冷、狭心症、心悸亢進、胃痛、吃逆、嘔吐、便秘、口内炎、咽頭カタル、気管支カタル、肋膜炎、横隔膜痙攣 
儀間達哉、主治症からみる経絡経穴、初版、東洋鍼灸学校、2006年5月


足三里

松尾芭蕉の奥の細道の序文に「三里に灸すゆるより」と足三里のツボが登場しています。
それだけ昔から親しみのあったツボとなります。

足三里は胃腸疾患(胃痛、下痢、嘔吐、腹痛など)や足の不調や疲れに重要なツボとされています。
また食べたものがエネルギーとなり全身に運ばれることから、呼吸器系(咳、喘息、息切れ)、循環器系(動悸や胸のつまり)、婦人科系の病症(つわりや妊娠中のむくみ)にも使われたりします。

足三里のツボの取り方

膝のお皿から指4本下のやや外側にあるのが「足三里」です。

足三里のツボの取り方

簡単に取る方法

手をパーにしていただき、同側の太ももに親指がくるようにします。そのまま下にスライドさせ膝のお皿に当たったところでストップ。止まった中指の所が「足三里」です。
足三里のツボの取り方2

古典による効果のまとめ

《素霊》主治症:一灸萬全には総ての疾患に効くと云う、就中、胃腸疾患、ヒステリー、脚気、逆上症、癲狂、肺結核、鬱病、下肢疾患及び疾病の予防灸穴、及反射誘導穴として広く使用される
 儀間達哉、主治症からみる経絡経穴、初版、東洋鍼灸学校、2006年5月


関元

このツボはお腹の下腹部の丹田にあり、「関」はかなめで重要、「元」は元気を生み出すという意味があるため、東洋医学における生命エネルギーの源になる場所とも言われています。

そのため元気が少なくなってしまうと、以下のような症状が出やすくなるため、当てはまる方は関元へお灸をしてみましょう。

  • ・泌尿器系統では頻尿,遺尿(おねしょ)など
  • ・生殖器系統では、月経不順、赤白帯下(おりものに血が混じったりする)など
  • ・腰や足のだるさ、身体全身の無気力感など


関元のツボの取り方

おへそから指4本下の正中線上(真ん中)が「関元」です。
かんげんのツボ

古典による効果のまとめ

 《素霊》主治症:消化不良、腸カタル、腸出血、水腫、下腹痙攣、腎臓炎、睾丸炎、慢性子宮病、攝護腺炎(前立腺炎)、淋疾、尿閉 
儀間達哉、主治症からみる経絡経穴、初版、東洋鍼灸学校、2006年5月


合谷

合谷は、手の陽明大腸経(ようめいだいちょうけい)の中のツボになり、このツボを結ぶ経絡は手から肩、そして顔までつながっています。

その通り道の流れを促してくれるツボのため、頭痛や耳鳴り、めまい、扁桃腺炎、歯の痛みなどにも効果があります。
また止痛作用があるため、月経痛がある時に押すのもオススメです。

合谷のツボの取り方

手の甲で親指と人差し指が交わる人差し指の際が「合谷」です。
合谷のツボ

古典による効果のまとめ

《素霊》主治症:頭痛、肩甲神経痛、耳鳴、衄血、下歯痛、鼻茸、扁桃腺炎、角膜白翳、視力欠乏
 儀間達哉、主治症からみる経絡経穴、初版、東洋鍼灸学校、2006年5月


大敦(だいとん)〔男性にオススメのツボ〕

上でお伝えした蠡溝と同じ足の厥陰肝経(けついんかんけい)の流れの中にあるツボです。
生殖器を巡ることから、月経不順に効果的です。

特にこちらは男性の生殖器系の症状(陰茎神経痛、精巣炎、ED勃起不全など)にも用いられるツボとなります。

大敦のツボの取り方

足の親指の爪の近く。爪の生え際の少しプニプニしたところの真ん中にあるのが「大敦」です。
だいとんのツボ

古典による効果のまとめ

《素霊》主治症:鼓脹、腸疝痛、便秘、消渴、遺尿症、陰茎神経痛、淋疾、衄血、月経過多症、睾丸炎、子宮出血、卒疝、心痛、小便不利、陰挺出、小児癇、癲癇、陰部疼痛
 儀間達哉、主治症からみる経絡経穴、初版、東洋鍼灸学校、2006年5月


台座灸でよくある質問

台座灸は熱い方がいいのでしょうか?

じんわり温かいくらいでも効果が働きます。
熱いと水ぶくれや火傷につながりますので、その場合はすぐに外してください。
 
 

熱いと感じても我慢した方がいいのでしょうか。

熱いと感じたらすぐに外してください。
その日の体調や湿度などによって感覚が変わることもあるので、その日に合わせて行ってください。
 

やけどしませんか?

台座灸の燃えている部分は、皮膚につかないようになっています。また下まで燃えたら勝手に火が止まります。
しかし皮膚が弱い方やお風呂から出た直後、汗をかいている部分などは水ぶくれになりやすいため、熱いと感じたらすぐに外してください。
もし心配な場合は、温度が低めの台座灸から始めてみるのも良いと思います。

 

お灸は毎日してもいいのでしょうか。

もちろん大丈夫です。毎日お灸をすることで身体が温まりやすくなります。もしお灸をしてだるさが出たり、気分が悪くなる場合は一度ご相談ください。


お灸はいつしたらいいですか。

1日のうちいつでも大丈夫です。リラックスできる時間でお灸できるとより効果が高まりやすくなります。


お灸は一度にまとめて行ってもいいのでしょうか。

お灸始めたての方は1つずつ行うことをお勧めしております。少しずつ慣れてきたら、2個同時に行っても問題ありません。
(複数個やる場合は時間差をつけて火をつけてもらうと温かさの経過がわかりやすくなります。)


1回に何箇所くらいお灸したらいいでしょうか。

初めての方は2〜3箇所から始めていくといいと思います。


お灸の大実験!!

実験内容

お灸をする前と後を


サーモグラフィーで温度を計測

前屈、後屈をして可動域の変化


を見て頂きます。



大抵の方が冷えを感じている足で行っていきます。


両足にある「足臨泣」というツボにお灸をして、

どのような変化が出るかを見ていきます。



温度

お見苦しいですが私の足です。

Before


お灸する前の温度測定

お灸する前の足の温度は29.7

全体的に青くなっているのは温度が低く、

冷えている状態です。



そしてこちらがお灸をした後

After


お灸後の温度計測

お灸したところは37.2


お灸の場所中心に赤く温度が高くなっているのがわかるかと思います。


どれだけ上がったかというと『7.5℃』!!


感覚としてはほんのりあったかいなぁ~という感じです。




可動域

お灸をする前と後で動きの変化を見てもらいます。

全力でやっているので、顔が必死ですいません

Before


前屈の写真before

後屈の写真before

この日が生理中でお腹の張りが強く、身体全体の筋肉が縮こまっている感じでした。



After


前屈の写真after

後屈の写真after

特にお腹の張りがとれた感覚があり、後ろに伸ばしやすく感じました。


横で並べてみるとだいぶ違うのがわかるかと思います。


足の温度測定before、after

前屈before、after

後屈before、after

もちろん、その日の身体の状態や使うツボにより変化の出方は変わりますが

ツボの上にお灸をしてあげるだけでここまで変わってくるのです。


・足の温度が上がる→冷えの緩和やリラックス効果。

・筋肉が緩み、動かしやすくなる→可動域の改善。


こんな些細なケアでもここまで身体は変わりやすくなります。



まとめ

お灸は、冷えや疲れ、緊張を感じやすい日常の中で、自分の身体と向き合うための身近なセルフケアの1つです。

お灸による暖かさや香りを通じて、心身がリラックスしやすい状態をつくることを目的に、古くから用いられてきました。

大切なのはじんわり温かい心地よさを大切にして、続けることです。

生活習慣のサポートとして無理なく取り入れることで、日々のコンディションを整えるきっかけになるかもしれません。


参考文献
儀間達哉、主治症からみる経絡経穴、初版、東洋鍼灸学校、2006年5月

初筆:2020年2月27日
加筆修正:2026年2月3日



この記事の著作者

院長 鍼灸師 あんまマッサージ指圧師 松本 敏樹

経歴
  • 2011年
    認定不妊カウンセラー取得
    新宿に開業
  • 2014年
    現在地へ移転
    漢方鍼医会 入門部講師 就任
  • 2016年
    漢方鍼医会 理事 就任
    研修部講師 就任
    東京漢方鍼医会 学術部部長 就任
  • 2018年
    東京漢方鍼医会 代表 就任 現在に至る
  • 2022年
より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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