ベッド2床で行うのも去年まで。
今年からはベッド5床で心機一転、もっと新宿駅に近い場所で鍼療します。
そこで2013年の妊娠数の結果について考えてみました。
結果は101人。
ベッド1床あたりの妊娠された患者さまは50.5人でした。
5床だと単純計算で妊娠数250人となりますが、スタッフを募集しないといけません。
今年は院内の体制をしっかり整えます。
流産しない身体づくり
いつも思うことがあります。
妊娠数って1番大事なものなのか。と。
妊娠された患者様の不安は、
「無事出産できるな」と、
いざ出産が終わるまで、ずっと不安です。
だから私は、流産しない身体づくり、ご出産まで意識した身体づくりが一番大事だと強く思います。
ネガティブなワードなのであまり使いたくありませんが、
流産をどれだけ抑えられるか。
ということです。
一般的に
35歳の流産率は約20%
40歳の流産率は約40%
といわれます。
当院の2013年までの流産率は22.17%でした。
(※2019年時点では18.63%。未報告もあるはずなので実際は少し高くなると思われます。)
染色体の問題など、鍼では何もできない部分があります。
大事なことは、東洋医学の専門家として何ができることなのか知ること。
流産を鍼灸古典から考える
東洋医学の古典では、流産しやすい脈や身体の状態のことが書かれています。
2つ例に出すと、
弦脈
婦人経断じて躯あるも、その脉弦なるは、後必ず大いに下り、胎を成さず。
弦は、肝脉なり。肝は疏泄を主る。今弦を見(あらわ)せば、則ち肝木太過、血を蔵することあたわず。『診家正眼』
→弦脈が出ていると血が蔵することができなくて流産してしまう。
散脈
産は生兆となし、胎は墮となし、妊娠中のときは流産の兆しとし… 『瀕湖脈学』
→出産する婦人がこの脉が現れるのは生きる。妊娠中の婦人がこの脉が現れるのは流産する
これは身体と脈が合ってないならば予後が悪いのです。
妊娠前から身体と脈が合うようにすると良い。
もっと具体的に考えると、脈と季節が合った体にすると良いのです。
不妊鍼灸専門だからできること
このように
流産しやすい身体が事実としてあります。
これを踏まえると、鍼灸では妊娠前から流産しにくい身体づくりが可能になる。
人間本来が持つ「生命力の強化」をする鍼(ヤジロベー理論)がそあら鍼灸院の治療です。
できることとできないことがあるのは事実ですが、そのための不妊鍼灸が大事だと思います。
不安なことが多い不妊治療だと思います。
妊娠・ご出産に向けて
「妊娠しやすい身体づくり」
「流産しにくい身体づくり」
を鍼灸の見地から、微力ながらサポートさせていただきます。
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