子宮頸癌の好発年齢は30〜40歳代です。
進行が初期段階であり、妊娠をご希望されている方の場合は処置・検査として円錐切除術を行う事が多いです。
円錐切除術後の妊娠では、流産・早産のハイリスクの状態となります。
原因は膣から子宮への細菌感染が起こりやすく絨毛膜羊膜炎を引き起こす(頸管粘液が減少することで細菌感染しやすくなる)。
また子宮頸管を広い範囲で切除した場合、残りの頸管がほとんどなくなってしまい、流産・早産を引き起こすことがあります。
そのため経過を慎重に診てもらう必要があります。
円錐切除術後の妊娠率
円錐切除術を受けた後に自然妊娠希望でこられた患者様がおります。
自然妊娠を希望されている方にとって頸管粘液の状態は重要です。
円錐切除術を受けられた方の中には子宮頸管粘液が出にくくなる可能性があるためです。
頸管粘液の状態が悪いと子宮頸管部に精子が通りにくくなり、卵子と精子が出会いにくくなってしまいます。
しかし円錐切除術後でも妊娠率には影響はないとの報告があります。
その一方、頸管粘液が出にくいため人工授精が有効だとする意見があります。
妊娠率に関して意見が分かれるところですが、当院へ来られた患者さまは自然妊娠されました。
フーナーテストで頸管粘液の状態もチェックされるといいでしょう。
状況次第では人工授精も視野にいれるも出てきます。
妊娠後は慎重に経過を見ていく必要がありますが、
質の良い卵子が得られることと、着床しやすい子宮環境づくりまでは同じです。
私達のできることは、妊娠の確率を高めるお手伝いです。
妊娠しやすい身体づくりを行って準備をしておきましょう。
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