高プロラクチン血症は排卵障害や黄体機能不全、また流産を起こす原因になるともいわれています。
2014/03/02
不妊治療解説
高プロラクチン血症は排卵障害や黄体機能不全、また流産を起こす原因になるともいわれています。
プロラクチン(PRL=乳汁分泌ホルモン)は日内変動といって、一日の間に値が変動します。
朝は低く、夜は高くなります。
そのため、日中にプロラクチンの血液検査をしても、値が正常と出るが、実は夜は高くなっているという場合があります。
この様な場合、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出因子)を注射して負荷をかけます(ホルモン負荷試験)。
30分後に採血をして、プロラクチンの値が高くなっている場合は「潜在性高プロラクチン血症」と診断されます。
潜在性高プロラクチン血症があると、黄体機能不全になりやすくなる傾向があるため、
その様な場合は一般的には薬によって治療することになります。
また、しっかりと排卵があって黄体機能不全等の問題が特になければ、そのまま様子をみる先生も多いかと思います。
潜在性高プロラクチン血症に対して、治療を行うかどうかは見解が分かれるところです。
治療する場合はドーパミン作働薬であるカバサールが処方されます。
夜間だけではなく、ストレスを感じたときにも分泌がおおくなることもあるので、
少々のストレスは跳ね返すことができる身体づくりを鍼灸では平行して進めます。
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