03-6908-6744
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-13-7 タカラビル2F

妊活お役立ちコラム

2015/10/02

不妊治療解説

排卵誘発剤 注射の効果 HMG FSHなど…

注射


注射による排卵誘発剤は、

直接卵巣を刺激して卵胞を育てる作用があります。


注射の種類により成分の割合が異なります。



・hMG製剤(ヒト閉経期ゴナドトロピン製剤)    (例)hMGフジ、フェリングなど

・ピュアFSH製剤             (例)フォリルモンP

・リコンビナントFSH製剤             (例)フォリスチム、ゴナールエフ



【hMG製剤(ヒト閉経期ゴナドトロピン製剤)】

hMG製剤は閉経後の女性の尿から抽出したホルモン剤であり、

FSH(卵を育てる為のホルモン)とLH(排卵を起こさせる為のホルモン)が含まれています。


hMG製剤は商品により配合されているFSHとLHの比率が異なります。


例      FSH:LH比

フェリング (1:1)

HMGテイゾー (1:1)

パーゴグリーン (1:1/2)

商品によって比率が異なるため、その方に合うよう投与されます。


医師の腕の見せどころというわけです。


下垂体の機能が低下している場合やFSH製剤の危機が悪かった場合は、

HMGの方が適応かもしれません。


筋肉注射による投与となります。




【ピュアFSH】

極力LHを排除したピュア製剤です。

例えばフォリルモンPのFSH:LH比は1:<0.0003となります。



【リコンビナントFSH】

遺伝子組み換えによって作られたFSH製剤であり、LHが含まれておりません。


そのためFSH:LH比は1:0です。


PCOやLHが高い方に適応しています。


従来のhMG製剤にあったLHのばらつき、アレルギー反応などがなくなりました。

皮下注射による投与となるため自己注射も可能です。




まとめ

注射による排卵誘発剤の使われ方は、

・排卵障害で排卵を促す

・採卵で卵胞を複数育てるため

等です。


目的によって、飲み薬や注射の使い方は変わってきます。





関連記事

着床不全で使われるタクロリムスの飲み合わせ・食べ合わせの注意点

着床不全で使われるタクロリムスの飲み合わせ・食べ合わせの注意点

着床しやすくするために飲むタクロリムス。飲み合わせ食べ合わせで気をつけることがないのか気になるところ。薬や食べ物によって副作用が出たり、効果が弱まってしまうことがあります。

排卵誘発剤の使い方 卵巣刺激で複数卵胞を育てる(主に採卵で)

排卵誘発剤の使い方 卵巣刺激で複数卵胞を育てる(主に採卵で)

排卵誘発剤は主に採卵で複数卵胞を育てる目的で使います。①クロミッドなどの飲み薬を服用しながら2〜3個の卵胞を育て採卵する方法。②注射を使いたくさん刺激をして採卵をする方法。それぞれのメリットデメリットとは!そして鍼灸の効能について。

排卵誘発剤の使い方 排卵障害の排卵誘発剤使用例 排卵まで40日以上で自然妊娠

排卵誘発剤の使い方 排卵障害の排卵誘発剤使用例

排卵誘発剤は①排卵障害のため排卵をさせる目的で使う場合②排卵はするが、複数卵胞を育てる目的で使う場合があります。肝心なことは質の良い卵子が排卵されることです。

この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
■■【妊娠しやすい身体づくりの方式と不妊鍼灸3本柱】◆◆
数万例超の臨床実績から導き出した方式
〔①不妊鍼灸3本柱×②不妊カウンセリング×③おうち妊活〕

・不妊鍼灸3本柱(「妊娠脈づくり」「刺さない鍼」「鍼灸おすすめ日」)
・不妊カウンセリング(「妊活情報/クリニック選び」「認活」)
・おうち妊活(「妊娠力アップおうち妊活プログラム」)


東京都新宿区西新宿7-13-7 タカラビル2F

◆◆* *・ ♪・・♪*・ *・♪*♪* ・*・ * ・*・ ・ ♪・♪■■
妊娠体質になる15日間メール講座

一覧へ戻る

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます