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妊活お役立ちコラム

2025/02/22

不妊治療解説

遺残卵胞の消し方|遺残卵胞はなぜ残る?体外受精時の対処法

生理中に内診をしたら「卵胞が大きくなっている」と言われた。この時期に大きくなるのってホルモンが乱れてるのかと思っちゃって心配。


初めて体外受精をスタートする。いざ生理が始まり採卵周期に入ろうと通院したら、遺残卵胞がありリセットとなった。時間がないのに採卵周期入れない事が焦る


AMHも低く遺残卵胞が出る事も多くなった。このまま採卵できなくなってしまうのか不安



妊活中だと1周期、1周期が大事な時間となります。


だからこそ遺残卵胞があるせいで妊活が進められない時は、もどかしい気持ちや不安にさいなまれてしまうのも仕方ありません。


なぜ遺残卵胞があるといけないのか。また遺残卵胞が起こる理由や対処法などお伝えしていきます。


  1. 01遺残卵胞とは
  2. 02遺残卵胞の特長
  3. 03低刺激を行うクリニックの考え
  4. 04遺残卵胞がある場合の対処法
  5. 05そあら鍼灸院での施術
  6. 06事例
  7. 07まとめ



遺残卵胞とは

正確には、日本産科婦人科学会刊行の産科婦人科用語集に「遺残卵胞」という言葉はありませんが、一般的に月経中に見られる大きな卵胞を遺残卵胞と言います。



通常の月経周期では、その周期に育つ小さな卵胞が複数個見え、主席卵胞が1つ大きくなって排卵し、それ以外の卵胞は閉鎖卵胞として身体に吸収され自然と無くなります。


しかし、何らかの要因で閉鎖卵胞が次の月経周期に残ってしまうことがあり、それを遺残卵胞と呼びます。



遺残卵胞の特徴


遺残卵胞の大きさやホルモン値

遺残卵胞の大きさやホルモン値

月経中に超音波で卵巣内の卵胞チェックをしていくと10mm以上の大きな卵胞が見つかると遺残卵胞に該当されます。


他にもE2(エストロゲン)のホルモン値が高値(80以上等)になっている場合が多いです。


各病院によって多少大きさやホルモン値による判断が変わってくるかもしれません。



遺残卵胞は新しい卵胞の成長を邪魔する

実は遺残卵胞がある事で、成長するはずの卵胞が思うように育たず、その卵胞は黄体となり体に吸収されてしまいます。


つまり遺残卵胞があることによって、新しい卵胞の成長を妨げてしまうことにつながってしまうのです。



もし、採卵できたとしても空胞や変性卵、未成熟卵の場合が多くなるため、見送るケースが多くなります。



遺残卵胞ができる理由

遺残卵胞になる原因としては、いまだはっきりとはわかっていない現状があります。


その中でも考えられているのが

  • ・視床下部〜脳下垂体〜卵巣のホルモンバランスの乱れ
  • ・自律神経の乱れ
  • ・血流の悪さ
  • ・加齢などによる卵巣機能の低下
  • ・注射などにより卵巣への負担↑

などがあるとしています。



卵胞を成長させ排卵を起こすためには様々なホルモンが影響しています。


例えば1番上の視床下部〜脳下垂体〜卵巣のホルモンバランスの乱れについて

遺残卵胞とホルモン


1.卵胞期(生理が始まり卵胞が育つ時期)

視床下部:GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)を分泌

脳下垂体: GnRHによりFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)の分泌を促進

卵巣:FSHにより卵

胞が発育

卵胞が発育することでE2(エストロゲン)が分泌し内膜を厚くする。



2.排卵期(排卵の準備)

視床下部:E2が増加すると、さらにGnRHを分泌

脳下垂体:LHサージ(急激にLHの分泌)を起こす

卵巣:成熟した卵胞が排卵

排卵後の卵胞は「黄体」と変化し、P4(プロゲステロン)の分泌を開始



3.黄体期

視床下部: GnRHの分泌を抑制

脳下垂体:FSH、LHの分泌が低下

卵巣:黄体からP4の分泌が増加(少量のE2も分泌)

子宮内膜の厚さを維持させる妊娠の準備をする



妊娠が成立しない場合

黄体が退縮しP4・E2が減少

子宮内膜が剥がれ月経がスタート



通常、このような仕組みにより卵胞期・排卵期・黄体期を繰り返します。


しかしその間で何らかの障害(一例としてストレスや生活習慣の乱れ、血流の不足など)が起き、排卵がうまく成立しないまま残ってしまっている可能性があるという事です。



低刺激を行うクリニックの考えの例

低刺激で採卵を行っている病院では、高刺激で卵巣を刺激し卵胞を育てるとホルモンバランスの乱れにより、次周期以降の卵胞の発育にも影響を与えてしまうのでは?と考えられている所もあります。


本来何百個もある中から1つが選ばれ排卵する流れがあります。それは“自然に生まれ持ったチカラ”があるからこそ排卵できるのです。


遺残卵胞ができてしまうのも、そのチカラが不足して発揮できていないからとも考えられています。


だからこそ、そのチカラを発揮させるためには自然に近いホルモンバランスが大事とおっしゃっている先生もいらっしゃいます。

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遺残卵胞がある場合の対処

月経中に遺残卵胞が見つかった場合の対処法として3つあります。



その周期は何もせずお休み周期にする

ホルモンバランスの乱れなどが起こっている可能性があり、またその周期に新しい卵胞が成長しにくくなってしまうなどが生じてしまうため、お休み周期を挟む方法。



ピルを使いリセットさせる

ピルに含まれるエストロゲンにより、視床下部からのFSHを抑制させる(ネガティブフィードバック)為、卵胞の発育を抑える方法。

すると遺残卵胞は自然と身体に吸収されて無くなり、キレイにリセットされます。



吸引して取り除く

採卵と同じように吸引し取り除く場合もあります。



そあら鍼灸院の施術

遺残卵胞に対しての鍼灸

当院の施術では、身体の状態(自律神経が崩れていないかなど)を脈やお腹を診て治療しています。


自律神経は、交感神経・副交感神経を調節するので、身体の中の司令塔です。

視床下部-下垂体-卵巣へのホルモンの調節や血管の拡張・収縮などにも影響してきます。


自律神経のバランスが崩れてしまうと、脈やお腹が硬くなったり、力強さが無くなってしまったりと様々な変化が出てきます。

すると血流も流れにくくなり、卵巣や子宮へホルモンも届きづらくなってしまうのです。



まずは自律神経が乱れてしまっている要因を治療する事で減らしていきます。

すると血流も流れやすくなり、卵巣や子宮の働きが上がりやすくなってくるのです。



遺残卵胞があるために、採卵や移植になかなか入ることができなくなってしまいます。



そのためホルモンバランスを整えることと並行して、採卵や移植の準備を行います。

その準備のための鍼灸はこちらを参考にしてください。



事例

遺残卵胞が現れやすかった患者さんの事例をお話ししていきます。


この方は4〜5回採卵をされていて、そのうち2回は遺残卵胞がありリセットされている方でした。


初診で来られた直近も空胞で卵子が取れなかったり、卵胞が育ってなかったりと、採卵がうまくいってない状態でした。


「もともとAMHが低く、FSHなどのホルモンも高いためうまく採卵できないのかな」と悩んでいらっしゃいました。


AMHが低かったり卵巣機能が落ちてしまったりなどの原因でE2(エストロゲン)の分泌が下がると、FSHを増加させて卵胞の発育を促そうとする働きがあります。

その場合、卵胞が育つのにも時間がかかるため採卵のサイクルが乱れてしまうこともあります。



お身体を見ていくとお腹周りは緊張が強く、冷えも強く現れていました。

ご本人も常に肩こりがあるし、季節に関係なく足は冷えやすいとのことでした。


治療を受けられたあとは「足がポカポカしていて、肩こりもなんだか軽くなっている気がします」といって帰っていかれました。


2回目来院された時は「マッサージや整体は施術を受けて少し経つと効果を感じなくなってしまうのですが、この前の施術後は数時間経ってもずっとポカポカしていて驚きました」とおっしゃってくださいました。



治療を始めて1ヶ月後のホルモン値は、FSHが下がって遺残卵胞もありませんでした。

スムーズに採卵周期に入り、採卵も出来ましたが結果は胚盤胞まで届かず。



治療2ヶ月後の採卵で胚盤胞まで成長する事ができ、約半年ぶりに凍結する事ができたのです。


その胚を移植して、無事に着床。

初診で来られた約1年後にご出産されました。


遺残卵胞が現れやすかった39歳A・H様のご出産報告はコチラ↓




まとめ

遺残卵胞とは、月経中に見られる大きな卵胞を言い、エストロゲンも高値となる場合が多いです。


遺残卵胞は、新しい卵胞の成長を妨げてしまうこともあるため、もし見つかったら対処法として

①その周期は何もせずお休み周期とする

②ピルを使いリセット

③採卵と同じように吸引して取り除くなどがあります。


遺残卵胞が起こってしまう理由として、視床下部~脳下垂体~卵巣のホルモンバランスや自律神経の乱れ、加齢などによる卵巣への負担などが考えられていますが、いまだはっきりとはわかっていません。


自律神経は、身体の司令塔で視床下部~脳下垂体~卵巣のホルモンバランスや血管の拡張・収縮なども調節をしています。

当院での施術は、自律神経を整えることで血流も流れやすくなり、卵巣・子宮の働きが上がりやすくなるのではと考えていまます。


この記事の著作者

鍼灸師 柔道整復師 福田 真弓

「東京漢方鍼医会」会員

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。

この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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