大切に育てた胚の移植。
移植はとても大事な日です。
移植のために万全な準備をして、お迎えしてあげたいものです。
移植に関する鍼灸の研究機関での発表もあり、
移植の日に鍼灸をするといいと聞いたことがあるかもしれません。
少しでもいい状態で移植をしたいものですよね。
移植に合わせての鍼灸治療ですが、
そあら鍼灸院では胚盤胞移植はどのようなタイミングで鍼をご案内しているのかお話します。
胚盤胞移植の鍼灸
まず移植日当日の鍼灸をお勧めしています。
2012年のことですが統計を取る余裕があったころ調べていました。
すると着床率が最も高かったのが、移植日当日でした。
なお胚盤胞移植の日に鍼灸治療ができない場合は、
前もって整えておく方が良いため前日をお勧めしています。
移植直前?移植後?
「胚盤胞移植当日のはりは、移植前と移植後だとどちらの方がいいですか?」
と聞かれることも。
強いて言えば、ご来院できる方には移植直前をご案内しています。
なぜなら鍼灸をすると血流がよくなり体が温まります。
自律神経が整って、緊張が緩んだリラックスした状態になります。
過去に、
「外や冷房の寒さ、移植前の緊張で身体が冷えたり緊張した状態で移植したことがあった」
と伺ったことがあます。
その時から移植の前に温かい状態、血流のいい状態、緊張が緩んだ状態で臨めるといいなと思ったわけです。
緊張しやすい方からは、
「色々話もできて気分が紛れました」
と言っていただけるので、
心理的にもプラス作用があります。
鍼灸の作用
血流促進作用があり、中枢神経を介して交感神経の過緊張を和らげます。
そして
「ホメオスタシス」と呼ばれる身体を健康な一定状態に保とうとする機能があります。
自律神経系、内分泌系(ホルモン等)の全身への作用により血流の調整や免疫系に効果的に働き、身体の健康を保ちます。
末端(ツボ)から中枢(脳)へ刺激が伝わり、内蔵の働きを支配している自律神経系やホルモン系を介して内臓が調節されるのです。
移植の時間は病院によりさまざま
移植が午後から始まる場合は、
直前の治療が可能になります。
また近所の病院での移植の場合は、
自由時間の間に受けることが可能です。
移植後の鍼灸治療の場合は、
冷やさないようにして緊張しやすい方は腹式呼吸等で自律神経を整えて移植をお迎えください。
移植後にしっかりとお身体を整えさせていただきます。
移植日の予約について
移植の患者様は毎日午前11時代は優先してご予約をお取りできます。
移植日が決まりましたら、お早めに確保をお願いいたします。
また移植日までに身体づくりの準備をしておくことが大事です。
(ジグザクの法則3ステップでオレンジのライン到達が目標です。そこでベースを上げつつ着床鍼灸の効果がより発揮できます。)
内膜が薄めの方は腸腰筋のトレーニングもお勧めです。
(骨盤内で内腸骨動脈という動脈があり、その枝に子宮動脈があります。その血流を促進するためです。)
移植の日を大事にして細かく治療日を設定しておりますが、
大事なことは良い状態で臨めることです。
最後はリラックスしてお迎えしてあげましょうね。