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妊活お役立ちコラム

2024/11/13

不妊治療解説

男性不妊症とは|原因や種類・検査・治療方法の解説と鍼灸について

「クリニックの検査で私には問題がなかったので、夫にも検査をしてほしいが気が進まないようで、結局女性である私ばかり頑張らないといけないのかと感じ、妊活への温度差に辛くなる。」 
 

「体外受精をやっていて、採卵の日は採精をしてくれるし不平不満を漏らすことはない。しかし、自分の状態が気にならないのか、運動率など一切聞いてこない。自分が動かないと何も妊活は進展しないのではとすら思う。夫婦のことなのに自分ばかりがあれこれ動いて虚しさを覚える。」 

また男性からは、 

「妻には言わないが、テレビでは50歳を過ぎた男性の芸能人が子供を授かったというニュースを目にして妊活に年齢が大事というのは女性の話だと内心思ってしまう。」 
 
一般的に話題となるのが女性中心のため、「妊娠出来るか否かは女性の要素が多いのでは?」と考えるのも当然かもしれません。 

しかし、妊娠には男性の要素も大きく関わります。 

男性不妊と聞くとプライドに関わる問題と思われるかもしれません。

しかしながら、多くの方が悩まれているテーマです。 

この記事では男性不妊への理解を深めるために
  • ・精子が作られるメカニズム
  • ・男性不妊になりやすい人の特徴
  • ・男性不妊の種類
  • ・治療法
についてまとめています。 


    もくじ

男性不妊 原因

精子はどのように作られる?

精子は左右1対ある精巣(睾丸)で作られています。 

精細菅と呼ばれる細い管に存在する精祖細胞が70日程かけて精子へと成長します。 

女性の場合、卵巣の中ではたくさんある原始卵胞から選ばれたものが排卵される一方、男性の精巣にある精祖細胞は全て成熟した精子になります。 

つまり射精された精子はおよそ3ヵ月前から作られたものになります。 

ではどのような理由で妊娠しにくくなるのでしょうか? 

それは精子を作る機能(造精機能)や精子が通る道(精路)が関係します。 


男性不妊症とは〜不妊は女性のみの問題ではない!

男性不妊症とは男性を原因とする不妊症のことです。 

では不妊症とはどのような状態でしょうか? 

日本産科婦人科学会ではこのように述べています。 

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。
日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。


つまり1年ほど避妊せず夫婦生活をもっていても妊娠せず、その原因が男性にある場合を男性不妊と呼んでいます。  

では不妊の原因は女性・男性どちらの方が多いのでしょうか?
日本産科婦人科学会では以下のように発表されています。 

「男性側に理由がある割合と、女性側に理由がある割合は、ほぼ半々だと言われています。」 

なおWHOでは男性不妊の割合は48%と発表しています。 

※男女両方 24%、男性のみ24% 女性のみ41% 原因不明11% 

不妊の原因は女性の割合が高いと考える人もいますが、男女で半々と考えられています。 

なお、こちらの記事では院長と不妊治療経験者の楠本が対談形式で「ご主人に気を付けていただきたいこと」について話しています。


こんな人は男性不妊になりやすい?〜まずはセルフチェックから〜

 加齢は不妊の大きな要素になるため、不妊治療は時間が大事になります。 

しかし、上記で話したように不妊は女性に関係するものが多いと考える人が多いため、

「女性が検査を受けて問題ない場合に男性も検査を受ける」

という考え方をする方も少なからずいらっしゃいます。 

本来はご夫婦一緒に検査に行くことが理想ではありますが、どうしても抵抗がある男性のためにまずは

「男性不妊になりやすい人の特徴」

を把握し、ご自身と照らし合わせてみることはいかがでしょうか? 


性器の状態 

精子は睾丸(精巣)で作られているため、睾丸の状態をみることで男性不妊になりやすいかどうか判断することができます。 

例えば 
  • ・睾丸が小さい(もしくは思春期の時より小さくなった)
  • ・触った時に張りがなくふにゃふにゃしている
このような場合は精子を作る機能が弱っている可能性があります。
 
また、陰嚢の表面に血管がある、睾丸の位置が陰嚢内の上方もしくは足の付け根に位置している場合も注意が必要です。 

陰嚢表面に血管がある場合、精索静脈瘤が考えられます。

精索静脈瘤があったり、睾丸が高い位置にあったりすると
温度が上がりやすい傾向にあり、精子が作られにくくなります。 
 

過去の治療歴  

鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)といって腸などの内臓が腹腔からでてしまうことがあります。
この鼠経ヘルニアの手術により、精子の通り道を塞がれてしまうことがあります。 

また、幼少期におたふく風邪などの高熱から精巣炎にかかることもあります。
おたふく風邪以外でも高熱が続き、睾丸が腫れた経験がある場合は造精機能に影響を及ぼしている可能性があります。 


生活習慣 


睾丸の温度は造精機能に関わります。精子は熱に弱いため、
体温より2〜6度低い温度を保つことで精子が作られます。 


そのため 
  • ・締め付けが強い下着やズボン
  • ・サウナや熱い温度での長時間の入浴
  • ・パソコンを膝の上に乗せて作業する
などは睾丸近くの温めは精子を作る能力を低下させてしまいます。 


また、不規則な生活習慣も精子の悪影響を及ぼします。 
  • ・喫煙
  • ・肥満
  • ・睡眠不足
  • ・食生活の乱れ
  • ・過度な飲酒
  • ・ストレス
などは精子の状態を悪化させるため、規則正しい生活を送ることをお勧めします。 
 
ちなみに、当院に通われていた患者様のご主人は精液検査の所見が悪く、顕微授精でないと厳しいと指摘されていました。 

そこでご夫婦で食生活の改善に取り組み、特に亜鉛(牡蠣をよく召し上がったそうです)を意識して取るようにしました。 

その結果、体外受精(ふりかけ)でも受精できるほど精液所見は改善されました。

このように食事によって男性不妊の改善例も伺っております。 


男性不妊の種類と原因〜作られていない・通過できない・性行為がもてない〜 



男性不妊には以下の3つに分類されています。 
  • ・精子を作る機能の低下(造精機能障害)
  • ・精子の通り道が塞がっている(精路閉塞障害
  • ・勃起や射精ができず性行為が行えない(性機能障害)


【造精機能障害】〜男性不妊の原因の8割を占める〜 

男性不妊の原因8割を占めるものが造精機能障害です。

造精機能とは精子を作る機能のこと。

つまり造精機能障害とは精子を作ることができていない状態です。

精巣で精子を作る機能が低下しているため
  • ・精子の量が少ない(もしくはいない)
  • ・動きの悪い
  • ・奇形のある精子が多い
などの精液所見が表れます。 

精索静脈瘤や薬の影響が原因の1つではありますが、原因不明のケースが多くあります。

また、加齢により造精機能は低下します。


【染色体によるもの(先天的な造精機能障害)】〜性染色体の数の違い〜  

男性の性染色体の数はXYの2本ですが、クラインフェルター症候群の場合は性染色体がXXYの3本になります。

しかし、クラインフェルター症候群の男性は子を授かることができないわけではありません。
1匹でも正常精子が見つかれば顕微授精が可能ですので、治療により授かる可能性はあります。 
 
また、無精子症の男性にはY染色体の一部であるAZF領域が欠乏している場合が1〜2割あると言われています。 


【乏精子症】〜精子の数が少ない〜 

 乏精子症とは精液の中の精子が少ない状態です。精液1ml中の精子の数が1600万未満の場合、診断されます。 

 

【精子無力症】〜精子が運動できない〜 

精子無力症とは精子が前に進む力が弱い状態です。
動いている精子の割合が40%未満の場合精子無力症と診断されます。 


【無精子症】〜精子がいない〜  

精液中に精子がいない場合、無精子症と診断されます。

しかし、1回の検査では判断せず、期間を空けて検査をする、精密検査をするなどして妊娠への活路を探します。 
 

 【精索静脈瘤】〜睾丸の温度を上昇させる〜 

精索とは精管・血管・神経・リンパ管が束ねられている場所です。

精索にある静脈がきちんと流れずに逆流してコブになっている状態が精索静脈瘤です。

温かい血液が精巣に逆流されるため、睾丸が温まり造精機能障害を引き起こす1つの原因とされています。 

人工授精・体外受精適応の精液所見の場合は精索静脈瘤があっても
ステップアップや漢方などで対応することもあります。

また、根治治療として手術をされる方も大勢いらっしゃいます。 


【精路閉塞障害】〜射精はできているから気付きにくい〜 

精路閉塞障害とは精子は作られているものの、射精までの道に何かしらの異常があるため精子が外に出ない状態です。 

原因は主に 
  • ・先天性精管欠損症
  • ・尿道炎
  • ・射精管閉塞症
  • ・鼠径ヘルニア手術
などが挙げられます。 
 
射精自体はできるため精路閉塞障害は自覚症状がなく、精液検査を受けて初めて分かるものです。

閉塞している場所を把握すれば手術によって再建は可能であり、自然妊娠も期待できます。 


【性機能障害】〜増加傾向にある不妊原因〜 

性機能障害は勃起や射精ができないために性生活をもつことができないことです。

心因性によるものが多いとされています。 


【勃起障害】〜過去はインポテンスという呼ばれ方も〜 

勃起障害は現在ではEDとも言われています。

充分な性行為を行える程勃起が得られない、もしくは勃起の状態を維持できないことを言います。 

勃起は副交感神経優位な状態でおきます。

つまりリラックスが必要。

過度なストレス、プレッシャーにより勃起が充分できないことがあります。 


【射精障害】〜勃起○、射精×〜 

勃起ができたとしても射精ができない状態を射精障害と言います。

射精障害の中にはマスターベーションでは射精できるものの、
膣内での射精ができない膣内射精障害や

重度の神経障害のために射精そのものができない神経性射精障害があります。 
 

【逆行性射精】〜射精感はあるものの〜  

逆行性射精とは本来射精時に閉じている筈の膀胱頚部が開き、膀胱へ逆流してしまうために精液が外にでてこられない状態です。

前立腺・腹部・骨盤内への手術や糖尿病などの神経障害が原因となります。
射精感があっても精液が全くでない、もしくは極端に少ない状態です。 

 

男性不妊にはどんな検査がある?



男性不妊の検査は主に 
  • ・精液検査
  • ・超音波検査
  • ・血液検査
  • ・性感染症検査
  • ・染色体検査
が行われます。 
 

【精液検査】男性不妊の基本  

精液検査は最も重要な検査です。精液を自宅もしくは病院で採取し
 
  • ・精液量
  • ・精子がどれくらいいるか(濃度)
  • ・動いている精子の割合(運動率)
  • ・正常な精子がどれくらいいるか(奇形率)
を調べます。

病院によっては採精室を常設しているところがあります。

精液検査によって自然妊娠が適応なのか、人工授精、体外受精、顕微授精対象になるのか判断できます。 

 

【超音波検査】精巣の状態を詳しくみる  

陰嚢にエコーをあてて、精巣の大きさや・石灰化の有無、精索静脈瘤の程度を調べることができます。 

 

【血液検査(ホルモン検査)】採血で分かる  

血液検査をすることでまずホルモンの状態を調べます。

脳の下垂体からでるホルモンは精巣への司令塔。

男性ホルモンであるテストステロンや下垂体ホルモンであるFSHやLHのバランスが悪いと精巣の働きが低下してしまいます

その結果精子を作りだす造精機能に影響を及ぼします。

また、抗精子抗体という精子を異物とみなして排除する抗体の有無を血液検査で分かります。
 
 

【性感染症検査】不妊治療の必須検査  

性感染症検査は不妊治療を始める前に男女ともに必ず行われる検査です。 
  • ・クラミジア
  • ・淋菌
  • ・B型肝炎
  • ・C型肝炎
  • ・梅毒
  • ・HIV
などが対象になります。

感染している場合はまずは抗生物質による治療から始まります。 

 

【染色体検査】染色体の本数・構造を調べる   

人間の染色体の数は46本。
性別を決める2本の性染色体とそれ以外の44本の常染色体で構成されています。

性染色体はX染色体とY染色体が存在し、男性はX染色体とY染色体を1本ずつ、女性はX染色体2本が基本です。 


この性染色体の数や構造をGバンド法で調べます。
数が少なかったり、場所が入れ替わったりしていると不妊や不育症の原因になります。 

 

男性不妊に行う治療は?

男性不妊は原因によって投薬や外科治療などを使い分けています。

また、男性不妊の程度によってはステップアップが選択肢に含まれます。 

 

造精障害の治療〜ホルモン療法から内服など〜 

精子が作られる機能を強化するためにはホルモン療法、もしくはサプリメント・ビタミン剤・ホルモン剤などが処方されます。 


 精子を作る機能改善のための成分は?〜ビタミン・サプリメント〜 


造精機能障害の改善のためにビタミン剤やサプリメントを処方する病院もあります。

例えばビタミンE、必須アミノ酸であるアルギニン、亜鉛などが含まれたサプリメントを摂取することで精子の量や運動率などが上昇するとされています。

ビタミンEは抗酸化作用、つまりは老化を防ぐ効果があり、精子を作る造精機能を改善すると言われています。

アルギニンは必須アミノ酸の一つであり、精子の大部分はアルギニンによって構成されています。

そのため、アルギニンを摂取することで精子量・運動率を改善させます。

亜鉛は男性ホルモンの合成や精子を生成する働きがあり、男性不妊に悩む人に必須な栄養素と言えます。

また、ビタミンCを亜鉛と一緒に摂取するとより吸収しやすくなるため一緒に摂取することがお勧め。

他にもアスタキサンチンなど抗酸化作用があるサプリメントを飲むことで精子所見が改善された報告もあります。 



服薬でホルモンを補充〜クロミフェン法〜 

 女性が排卵誘発のために使われるクロミフェン(製品例:クロミッド)は男性不妊にも使われます。 

クロミフェンは性腺刺激ホルモンの分泌を促進する薬であり、男性が服薬すると脳からホルモン分泌の指令が促進されます。

その結果、精巣へ作用して造精機能を高めます。

ホルモンバランスの崩れによる男性不妊に特に効果的とされています。 

 

造精機能促進のためのGnRH療法・下垂体ゴナドトロピン療法 

GnRH(ゴナドトロピン)とは性腺刺激放出ホルモンといって、視床下部で作られるホルモンです。 
 
GnRH療法とはGnRHを毎日投与することで、精巣へ直接的作用して精子を作る機能を活性化させます。

GnRHの代表的な薬はスプレキュアであり、毎日点鼻することでホルモンを補充します。 
 
また、性ホルモンの分泌が欠如・もしくは不充分な低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の場合は下垂体ゴナドトロピン療法が効果的です。 
 
ホルモンを産生する機能が低下しているため、ホルモンを補充して造精機能を促進します。 

 

精索静脈瘤に対する治療は? 


精索静脈瘤の治療は手術が基本です。

補助的に精巣内の酸化を緩和させるためにコエンザイムQ10、亜鉛などの薬やサプリメントも使うことがあります。 

手術をすれば必ずしも改善されるとは言い切れず、程度が軽い精索静脈瘤の場合は効果が少ないとも言われています。

逆に強い精索静脈瘤の場合は手術によって造精機能の改善が見込まれます。 
 

精路通過障害の治療法〜原因によって様々 


 鼠径ヘルニアの手術による性路通過障害の場合、性路再建術といって性路の塞がっている部分を取り除く手術が適応になります。 

性路が塞がった原因や女性の年齢・不妊治療の状況によっても治療法は変わっていきます。 

 

性行為をもてるためにはどんな治療を行う? 


 勃起障害・射精障害などの性機能障害は精神的な問題が根底にある場合はカウンセリングも有効な手段の1つです。 
 
そして、機能的・器質的、どちらのタイプであっても薬物療法が基本となります。

また、精液所見次第では不妊治療のステップアップも必要になります。 

 

【人工授精】タイミング指導の次のステップ 

 人工授精とは排卵日に合わせて自宅もしくはクリニックで採取した精子を子宮に注入します。

事前に精子調整を行いますので、自然妊娠には厳しい精子所見であったとしても人工授精なら適応になる場合があります。 

クリニックによって人工授精適応の精子所見の意見にばらつきがあるため、人工授精を行える最低ラインを一概には言えません。 

しかし、少なくとも自然妊娠に必要な精液所見を下回ると人工授精の対象と言えます。 

2021年にWHOがWHO laboratory manual for the examination and processing of human semen Sixth edition(ヒト精液の検査と処理のためのWHOラボマニュアル第6版)を発表し、精液検査の基準が改められました。そこでは 
  • 精液量   1.4cc
  • 精子濃度  1600万/ml
  • 総精子数  3900万
  • 運動率   42%
  • 前進運動率 30%
  • 生存率   54%
  • 正常形態率  4%
これらを下回ると人工授精対象と言えます。 


【顕微授精】1匹でも精子がいれば行える 

 精液所見が更に悪い時は顕微授精対象となります。

人工授精の時と同様、顕微授精の対象となる明確な基準は存在しませんが、1匹でも正常な精子があれば顕微授精を実施することができます。 
 
なお、精液所見に問題がなくとも受精がうまくいかないケースもあります。

その場合は精液所見に問題がなくとも顕微授精を行うこともあります。 
 

【精巣内精子回収法(TESE)】無精子症の希望 

 精巣内精子採取術(以下TESE)とは精液中に精子が存在しないため、精巣を切開して中の精子を採取する手術です。

なお、精子がそもそも産生されていない場合はTESEを実施しても精子を採取できないこともあります。

しかし、ここで1匹でも正常精子がとれれば顕微授精を行うことができます。 

 

男性不妊治療の保険適用は? 

これまでは以下の検査、治療が保険適用でした。

  • ・精液検査
  • ・超音波検査
  • ・血液検査
  • ・精管閉塞先、天性形態異常、逆行性射精、造精機能障害に対しての手術や薬物療法
更に2022年4月から不妊治療の保険適用が始まり、精巣内精子採取術(TESE)が保険適用となりました。

 また、高額療養費制度といって1ヶ月の保険適用の治療が高額な場合に公的医療保険から払い戻しされる制度も併せて活用できます。

 これまで費用の面から治療をためらっていた人にとっては大きな助けになります。

 

事例  精液所見は日によって相当変化する



これまで、男性不妊の話をしてきて、精液所見がいい人は基本問題なし。

精液所見が悪い人は生活習慣などを改善しなくてはならないと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ここで当院に通われている患者様とそのご主人のお話をします。 
 
41歳のAさん、ご主人のBさんは35歳。今回初めて不妊治療に取り組まれるとのことです。

AさんもBさんも検査の結果特に問題ないとのことですが、年齢のこともあるので1回人工授精をして、うまくいかないようならすぐに体外受精にステップアップを決めていました。

ご主人は妊活にも積極的で病院には必ず同行し、妊活の雑誌を読んで自主的に治療について勉強されていました。 

しかし、運悪く初の人工授精の前日に会社の接待が入ってしまいました。

かなり深酒をしてしまい、ほぼ朝帰りで睡眠不足。

精液所見に全く問題がなかったBさんですが、その時は前回の検査より数値が半分以下まで下がってしまいました。

担当医の先生も本当に同一人物かと首をかしげるほどでした。 

当初は人工授精を1回のみにする予定でしたが、Aさんが納得いかなかったため、2回目の人工授精をチャレンジすることになりました。

Bさんは1ヶ月間、整った生活リズム・食生活を意識したおかげで2回目の人工授精では精液所見がかなり改善されていました。 

 

まとめ


 一度精液検査を受けて問題がないと「自分は大丈夫」と過信し、妊活を女性任せにしてしまうケースがあると言われています。

しかし、上記のBさんのように問題ないとされてきた方でも生活習慣によって精液所見が悪くなってしまうことは珍しくありません。 

不妊治療は女性主体で行われることが多く、古い考えではその影響からか妊娠の有無は女性由来であると考える方もいらっしゃいます。 

しかし、不妊の原因は男女で半々です。

「妊娠しないのは私のせい?」

と女性が自分自身ばかり責めず、夫婦の問題として夫婦そろって主体的に妊活に取り組むお手伝いができたらと思います。 

当院では夫婦揃って治療に来られ方もいらっしゃいます。
お気軽にお問い合わせください。 

男性不妊 原因

この記事の著作者

鍼灸師 あんまマッサージ指圧師 楠本 敦子

「東京漢方鍼医会」会員

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。

この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
■■【妊娠しやすい身体づくりの方式と不妊鍼灸3本柱】◆◆
数万例超の臨床実績から導き出した方式
〔①不妊鍼灸3本柱×②不妊カウンセリング×③おうち妊活〕

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