妊活お役立ちコラム
2025/01/30
不妊治療解説
不妊治療におけるカウフマン療法の効果とスケジュール

FSHが高くてなかなか採卵周期に入れず、病院からカウフマン療法を勧められた。
カウフマン療法の説明に入る前に女性の生理周期のメカニズムから説明します。
女性は脳からの指令により、生理が始まってから14日間ほどエストロゲンというホルモンが。
その後14日間ほど、プロゲステロンというホルモンが分泌されます。
低温期はエストロゲンが、高温期はプロゲステロンが分泌されています。
このホルモン状態を薬によって疑似的に作る方法がカウフマン療法です。
薬によってホルモンが補充されているため、脳から指令を送られることはありません。
そのためカウフマン療法の間、排卵は起きずに卵巣は休んでいる状態です。
カウフマン療法を終えると、また脳からの指令が復活します。
これまで休んでいた反動で「服薬していた時と同じようにホルモンを出さないといけない」
おおまかな流れとしては
皆様、共通して言えることは卵巣機能を高めて妊娠しやすい身体にしたい。
カウフマン療法を調べてみると無月経の人を対象とした治療とでてくる。
「不妊治療なのに無月経の治療をする必要があるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
今回は不妊治療でどうカウフマン療法が用いられるかについて解説します。
- 1. カウフマン療法とは一体どのような治療?
- 1-1無月経の場合のカウフマン療法
- 1-2カウフマン療法に使われる薬の種類
- 2.不妊治療におけるカウフマン療法の適用
- 2-1カウフマン療法による妊娠しやすさの向上について
- 2-2不妊治療におけるカウフマン療法のメリット
- 2-3不妊治療におけるカウフマン療法のデメリット
- 3.不妊治療におけるカウフマン療法と他の治療法の比較
- 3-1カウフマン療法とピルの違い
- 3-2カウフマン療法と他の排卵誘発方法との比較
- 4.カウフマン療法のスケジュールの立て方
- 5.まとめ
カウフマン療法とは一体どのような治療?

女性は脳からの指令により、生理が始まってから14日間ほどエストロゲンというホルモンが。
その後14日間ほど、プロゲステロンというホルモンが分泌されます。
低温期はエストロゲンが、高温期はプロゲステロンが分泌されています。
このホルモン状態を薬によって疑似的に作る方法がカウフマン療法です。
薬によってホルモンが補充されているため、脳から指令を送られることはありません。
そのためカウフマン療法の間、排卵は起きずに卵巣は休んでいる状態です。
カウフマン療法を終えると、また脳からの指令が復活します。
これまで休んでいた反動で「服薬していた時と同じようにホルモンを出さないといけない」
と錯覚を起こさせ、正常な月経周期に戻すことがカウフマン療法の目的です。
無月経の場合のカウフマン療法
無月経には種類があります。卵胞がある程度成長してホルモンが分泌されるけど、生理が起こらない第1度無月経。
卵胞があまり育たずエストロゲンの分泌が少ない第2度無月経に分類されます。
例えば過剰な体重減少や激しい運動、強いストレスで無月経を引き起こしている場合は卵胞が殆ど育っていないため、カウフマン療法が有効になります。
上記の通り、カウフマン療法は第2度無月経の場合に使われる治療法ではありますが、無月経でなくても不妊治療に使われます。
カウフマン療法は、特にホルモンバランスの乱れが原因である不妊症の患者に適用されます。
具体的には、無月経や稀発月経の女性に対して有効です。
では不妊治療の現場ではどのようにカウフマン療法は用いられるのでしょうか?
以下のケースでカウフマン療法を使う場合があります。
このようにホルモンバランスが乱れ、卵巣の働きを向上、卵巣を休ませる目的でカウフマン療法を取り入れる病院があります。
以下の論文には汎下垂体機能低下症の患者にカウフマン療法を始めとした生殖補助医療によって妊娠出産に至った症例が紹介されています。
汎下垂体機能低下症とは脳の一部の範囲の障害によりホルモン分泌が阻害されてしまう疾患です。
上記の症例の患者様はまずはホルモン分泌を整えるためにカウフマン療法を行い、その後PPOS法という低温期に黄体ホルモンを補充しながら卵巣刺激を行う方法で採卵、移植をして無事に妊娠・出産されました。
では、どうしてカウフマン療法によって妊娠しやすくなるのでしょうか?
カウフマン療法を行うことでホルモンバランスを整えます。
ホルモンバランスが整うことで
このような効果が期待できます。
これにより、自然妊娠の可能性が高まります。
不妊治療の現場では排卵誘発剤を使用してもなかなか排卵しない人に対して、カウフマン療法を3~6周期ほど繰り返すケースがあります。
不妊治療をしている方々にとって時間は大切です。
一方、クロミッドなどの排卵誘発剤は脳からの指令を増やし、HMGなどの注射は卵巣に直接刺激を与えることで卵胞の成長を促します。
その方の目的に応じて使い分けています。
なお、乳がんの治療薬であるレトロゾールは不妊治療の現場では排卵誘発剤として使われています。
例えば過剰な体重減少や激しい運動、強いストレスで無月経を引き起こしている場合は卵胞が殆ど育っていないため、カウフマン療法が有効になります。
上記の通り、カウフマン療法は第2度無月経の場合に使われる治療法ではありますが、無月経でなくても不妊治療に使われます。
カウフマン療法に使われる薬の種類
カウフマン療法は生理が始まってからエストロゲン製剤を、途中からプロゲステロン製剤が追加されます。
また、自力で生理がこない場合はピルなどを服薬します。
以下のものがよく使用される薬です。
- ・エストロゲン製剤 プレマリン、ジュリナ
- ・プロゲステロン製剤 デュファストン、プロベラ
- ・ピル プラノバール
不妊治療におけるカウフマン療法の適用

具体的には、無月経や稀発月経の女性に対して有効です。
では不妊治療の現場ではどのようにカウフマン療法は用いられるのでしょうか?
以下のケースでカウフマン療法を使う場合があります。
- ・FSHが高いため採卵周期に入ることができない
- ・排卵誘発剤を使っても、なかなか卵胞が育たない
- ・採卵後の卵巣を休ませる
このようにホルモンバランスが乱れ、卵巣の働きを向上、卵巣を休ませる目的でカウフマン療法を取り入れる病院があります。
以下の論文には汎下垂体機能低下症の患者にカウフマン療法を始めとした生殖補助医療によって妊娠出産に至った症例が紹介されています。
出典:生殖補助医療により妊娠・出産に至った汎下垂体機能低下症の一例 |現代産婦人科 Vol.72 No.1, 2023 年,pp.83-86
https://tyuushi-obgyn.jp/kikanshi/vol72_no1/pdf/15.pdf
汎下垂体機能低下症とは脳の一部の範囲の障害によりホルモン分泌が阻害されてしまう疾患です。
上記の症例の患者様はまずはホルモン分泌を整えるためにカウフマン療法を行い、その後PPOS法という低温期に黄体ホルモンを補充しながら卵巣刺激を行う方法で採卵、移植をして無事に妊娠・出産されました。
カウフマン療法による妊娠しやすさの向上について
ホルモンバランスが整うことで、子宮内膜が受精卵を受け入れやすい状態になり、妊娠の可能性が高まります。では、どうしてカウフマン療法によって妊娠しやすくなるのでしょうか?
カウフマン療法を行うことでホルモンバランスを整えます。
ホルモンバランスが整うことで
- ・卵巣機能が回復することで排卵、採卵しやすくなる
- ・ホルモンがしっかり分泌されるようになると着床しやすい子宮環境になる
このような効果が期待できます。
不妊治療におけるカウフマン療法のメリット
この療法の主なメリットはホルモンバランスの改善による排卵周期の正常化です。これにより、自然妊娠の可能性が高まります。
不妊治療の現場では排卵誘発剤を使用してもなかなか排卵しない人に対して、カウフマン療法を3~6周期ほど繰り返すケースがあります。
これは、卵巣を休ませ、脳に錯覚を起こさせることで、自力で排卵するようにを促すためです。
このやり方を利用して、効率的に採卵をするためにカウフマン療法を行うこともあります。
高刺激で採卵する場合、いかに数多く採卵できるかがポイントとなります。
しかし、FSHが高く卵巣機能が低下していると注射をしても卵胞が育たない可能性があります。
そこでカウフマン療法を行い、FSHを下げてから採卵周期に入る。
そのように治療する病院もあります。
また、採卵が終わった後に、卵巣を休ませる目的でカウフマン療法を行うこともあります。
不妊治療におけるカウフマン療法のデメリット
排卵障害に対して有効なカウフマン療法ですが、いくつかデメリットがあります。
- ・カウフマン療法が終了後にホルモンバランスが再度乱れてしまう。
- ・長い周期、カウフマン療法をやってもその後自力排卵できないこともある
- ・薬の副作用で頭痛、吐き気、めまい、血栓症、むくみがでることがある。
不妊治療をしている方々にとって時間は大切です。
老化は妊活の大敵ですし、1周期でも早く妊娠したいという方は大勢いらっしゃいます。
そうするとすぐに採卵周期に入れない、3か月~半年かけてもその後ホルモン値が改善される保証がない
となるとFSHが高い、自力排卵ができないなどがあってもカウフマン療法を行わない病院は以前に比べて増えています。
不妊治療におけるカウフマン療法と他の治療法の比較

不妊治療の現場では、カウフマン療法は排卵障害や卵巣を休ませる時に使われる治療法です。
ではカウフマン療法以外ではどのような治療法があるのでしょうか?
カウフマン療法とピルの違い
カウフマン療法と似たような治療法でピルを使うことがあります。
カウフマン療法もピルも脳に錯覚を起こさせ、卵巣を休ませます。
違いは薬の種類です。
ピルはエストロゲンとプロゲステロン両方の成分が配合されています。
ピルを飲むことによって妊娠中と同じホルモンの状態にさせます。
一方、カウフマン療法は生理が始まってからエストロゲン製剤を10日間ほど、その後プロゲステロン製剤を14日ほど服薬します。
効果がより強いのはカウフマン療法。
カウフマン療法によってしっかりと卵巣を休ませると、卵巣内の卵胞の大きさを揃えることができます。
ピルの1つであるプラノバールについて、こちらで解説しています。
カウフマン療法と他の排卵誘発方法との比較
カウフマン療法はホルモンを調整して卵巣を休ませることで、翌周期に卵巣機能を高めることを目的としています。
一方、クロミッドなどの排卵誘発剤は脳からの指令を増やし、HMGなどの注射は卵巣に直接刺激を与えることで卵胞の成長を促します。
その方の目的に応じて使い分けています。
下記で詳しく解説しています。

排卵誘発剤として使われるレトロゾール(フェマーラ)錠の効果と副作用
フェマーラは乳がんの治療薬ですが、不妊治療では排卵誘発剤として使われています。排卵誘発剤として使用する場合の作用や安全性などを解説します。
カウフマン療法のスケジュールの立て方
カウフマン療法のスケジュールは病院によって細かいところが変わります。
おおまかな流れとしては
自力で生理がこない場合はピルを5~7日間服薬して生理をおこさせる
生理3~8日目からエストロゲン製剤(プレマリンなど)を7~10日間服薬する
生理14日目程からプロゲステロン製剤(デュファストンなど)を10~14日間服薬する
服薬終了後、休薬期間に入り、生理が始まる。
このサイクルを何周期か繰り返します。
まとめ
排卵障害があるが、自然妊娠を希望している人。効率よく採卵するために卵巣機能を回復させたい人、採卵後にスムーズにまた治療できるように、と様々な目的でカウフマン療法が使われています。
皆様、共通して言えることは卵巣機能を高めて妊娠しやすい身体にしたい。
そのために皆様頑張られています。
鍼灸治療も卵巣機能を高める手段の1つです。
妊活のために鍼灸治療を並行して行うと病院での不妊治療がよりスムーズになります。
鍼灸治療を取り入れることはいかがでしょうか?
鍼灸治療を取り入れることはいかがでしょうか?
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