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妊活お役立ちコラム

2023/07/19

不妊カウンセリング

妊活は何から始めたらいい?時間をロスせず進められるチェック事項

将来子どもは欲しいと思っているけど、どんな事を準備しておいた方が良いのかわからなくてモヤモヤしてしまう。

「避妊しなければ授かれる」と思っていたのにうまくいかず、時間だけが過ぎ焦っている。

「まだ治療はしなくていいんじゃない」と主人に言われたけど、本当に大丈夫なのか不安。



妊活をするにあたって、何をすべきなのかわからない方も少なくないのではないでしょうか。


当院に来ていた患者さんとのお話で

「あの時○○していればよかった」
「あの時間もったいなかった」

と、しておけばよかったことについて聞くことがあります。


妊活は「時間」と「正しい順番」が重要です。
妊活の考え方や流れを紹介していきます。



    もくじ
    妊活とは?妊活を始める前に知っておきたいこと
      ・基礎体温を測る・月経周期をチェック
      ・女性側だけでなく、男性側も問題ないか確認を
      ・妊娠前の準備〜調べておいた方がいい検査について〜
      ・妊活の環境を整える(起こりやすい悩み・トラブルについて)
      ・妊娠しやすい時期を知る
    妊活鍼灸とは
    そあらの妊活鍼灸
    妊活も意識していなかった友人が妊娠に至るまで
    まとめ

妊活とは?妊活を始める前に知っておきたいこと

妊活とは…
妊娠を希望する方が行う様々な取組みの総称を指しています。

それはタイミングを行うなどの行動だけを指すわけではありません。

妊娠についてパートナーと話し合う事やその知識を勉強する事もこの妊活に含まれます。



妊活を始めたら何からするといい?必要な準備など



では、実際に何から始めたら良いのかを具体的にあげていきます。



パートナーとよく話し合う

ここは1番重要と言っても過言ではありません。

いつ頃赤ちゃんを産みたいのか
何人欲しいのか…


他にもより具体的に

なかなかうまくいかなかった場合、不妊治療を何歳までするのか
出産後のプラン(仕事や育休など)等


親密なパートナーとはいえ、全て同じ意見ということはほとんどないと思います。

相手の意見を知らないことで関係が悪くなってしまったら元も子もありません。
そうならないように、自分の気持ちやパートナーの意見をお互いが知っておくことが大事になります。



基礎体温を測る・月経周期をチェック

お互いがすぐにでも授かりたいと思った際にするべき事として2つあります。


1.基礎体温を測る

基礎体温とは、人間が生きていく上で必要最低限のエネルギーを使っている時の体温です。

【測り方】
準備として婦人体温計(小数点第2位まで測れる体温計)を枕元に置いておきます。
朝目覚めたら、身体を動かさず寝たままの状態で、舌の裏の付け根に挟み測ります。


商品によっては予測型と実測型があり、数十秒〜約5分と計測する時間が異なります。

言葉通り予測型のものは予測した温度が出るため早く測り終わり、より正確に測りたい場合は実測型で計測するのがオススメです。


この基礎体温は生理周期により変動が起こります。

月経が始まったら「低温期」スタート
そこから排卵をすると、低温期に比べ約0.3℃以上体温が上がり「高温期」に突入。

高温期は約14日間続き、もし14日以上続くと着床した可能性があります。

妊娠が成立しなかった場合は、内膜が剥がれ落ちまた低温期が始まるという流れとなるのです。



2.生理周期をチェック

生理が始まった日を1日目とカウントし、次の生理が始まる前日までの日数が生理周期となります。

今ではアプリ上で生理周期を保存できたり、その時の体調や基礎体温表などを記録できるので便利です。


正常生理周期は25日〜38日。

それ以上生理がこなかったり、逆に早く生理が来てしまった場合は、不正出血が出ていたり、子宮筋腫などの疾病やホルモンバランスの乱れが影響している可能性があるため、一度婦人科を受診された方が良いかもしれません。



ブライダルチェックや不妊治療専門クリニックで子宮や卵巣の状態を確認する

ブライダルチェックとは、妊娠や出産に影響を与える疾患や感染症がないかどうかを調べる検査のことです。

ブライダルチェックの費用は1〜3万円程が相場となります。
医療期間や検査項目により5万円以上となる場合もあるため、事前に行く病院をチェックしておくと良いと思います。

(ブライダルチェックは病気ではないので保険適応外となり、基本的に自費診療です)


検査項目の例

【女性】
  • ・子宮、卵巣の超音波検査
  • ・子宮頚がん検査
  • ・ホルモン値(FSH、LH、E2、PRL、TSH、AMH等)
  • ・性感染症の有無(HIV、梅毒、クラミジア、カンジダ、トリコモナス、淋病等)
  • ・抗体検査(風疹、麻疹、おたふく、水ぼうそう等)
【男性】
  • ・精液検査
  • ・感染症の有無
  • ・抗体検査


避妊をせず性交渉をしているが、1年以上妊娠がみられない場合は不妊症に当てはまります。

不妊専門病院では、妊娠するための治療となるため、同じホルモン値計測でも保険適応となります。


不妊専門病院ってなにをするのかわからなくて怖い。
行く勇気が持てない。
まだ1年経ってないから不妊症じゃないからな…

と思うこともあると思います。


もちろん、妊活始めて1年以上経っていないと通院する事ができないわけではありませんのでご安心ください。

タイミング(性交渉)を取るために、排卵時期をしっかり確認してくれる場所なので、抵抗なければ早めのうちに通院はじめてもいいと思います。


女性側だけでなく、男性側も問題ないか確認を

妊活はどちらかが頑張るものではなく、夫婦二人三脚で行うものです。

妊娠前からお互いの意識や状態を共有することで団結力や責任感が生まれ、妊娠中や出産後も協力し合える関係を築くことができます。


その不妊症の原因として、女性側、男性側、両方とあり、夫婦どちらも要因になりうるのです。

もちろん、抵抗がある方もいらっしゃると思います。
しかし、調べなかった事で時間とお金がもっとかかってしまう可能性もあるのです。


そうならないためにも夫婦揃って検査を受けてもらえたらと思います。


妊娠前の準備〜調べておいた方がいい検査について〜

のべ15000人以上の患者さんを診てきた私が「これは妊娠前に絶対調べておいた方がいい検査」と思うもの3つを紹介します。


女性特有のガンがないかをチェック

早期発見のため、妊娠前に検査しておくことがとても重要となります。


1)子宮頸がん
子宮頸部へのヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発生する悪性腫瘍で、女性生殖器癌の中では最も頻度が高いと言われています。

ほとんど自覚症状がないため、知らないうちに進行していたということがないように、定期検診を受けておきましょう。


2)乳がん
乳がんは、女性の癌でかかりやすさ第一位となっています。

好発年齢は40〜60歳代ですが、30歳代から増加傾向にあります。

遺伝や肥満、女性ホルモンの乱れなどによっても乳がんの危険性が高まるため注意が必要です。


妊娠中にこのようながんが発見される場合も珍しくないようです。


緊急性がない場合は経過観察で様子を見ていく場合が多いようですが、進行度によって手術や命に関わる事も考えられます。

そんな選択をせずに済むよう、先に調べておきましょう。


風疹の抗体があるのかを調べる

先天性風疹症候群という病気をご存じでしょうか?

妊娠中に風疹にかかってしまうと、胎児が先天性風疹症候群になってしまう可能性があります。

主な症状は、先天性心疾患、難聴、白内障です。


この病気は事前にワクチンを打ち抗体がつくられれば、妨げられます。


特に男性は風疹ワクチンの接種率が低い傾向があるため、ご主人が罹患し、うつってしまう事もあります。
ぜひ夫婦で受けましょう


性感染症の検査

性感染症とは、性行為の皮膚または粘膜の接触により感染する疾患の総称です。

感染症の種類によって症状も様々です。

無症候感染(感染が起こっていても症状が現れない)も多いですが…症状がある場合、女性よりも男性の方が症状が強く出るものが多いため、女性は炎症が進行しやすい傾向にあります。

また感染していた場合、夫婦そろって治療していかないと、また再発を繰り返すため注意が必要です。

感染症の種類によって、卵管の癒着や下腹部痛を引き起こす要因となるので、先に調べておきましょう。


妊活の環境を整える(起こりやすい悩み・トラブルについて)

妊活を始めると「こんな辛さがあったなんて…」と思うシーンは意外とあります。
事前に知っておくことで、うまく対処できたりストレスの負担が減ったりできるので、覚えておくといいです


職場の支援環境を調べる

不妊治療が進むにつれて、その度に通院が必要となります。

すると精神的な負担のほかにも休みの日も通院で体力的に辛かったり、職場での休暇が取れずストレスを抱える方も少なくないです。

なかなか有給が取れなかったり、上司が男性で相談しづらかったりと悩んでいる患者さんもいらっしゃいます。


不妊治療を始める前に、

・自分の会社に不妊治療をするための休暇のような制度や支援などがあるのかどうか。

・有給が取りやすいのか。(急なお休みも取りやすいか)

・フレックスやテレワークなど融通がきくのか。など確認しておくと安心です。


家族や同僚・友人には話しづらいもの

妊活の話はなかなか相談しずらい…
当院に来られている患者さんでもそんな方が多いです。


ご家族や友人、仲が良いからこそ「心配かけたくない」と思ってしまうのかもしれません。


また両親から「孫の顔がみたいなぁ」などのプレッシャーがのしかかってしまったり、友達のお子さんに会ったりして話を聞いていると心が痛くなってしまったりと様々なストレスがかかりやすくなります。

その結果、誰にも相談できない方は多いようです。


無料の不妊相談センターや不妊治療の病院や鍼灸院などでカウンセリングを受けるのも一つの手段です。

話すと意外と整理ができるかもしれません


妊娠しやすい時期を知る

妊活を始めるにあたり、妊娠しやすい時期があります。

逆にいうとそれ以外の期間は、どれだけ性行為をしても結果に結びつきづらいのです。

妊娠しやすい時期を知り、より早く妊娠できるよう参考にしてもらえたらと思います。


排卵の 1〜2 日前が妊娠の確率が高い 



まずは自分の排卵の時期の目安を知りましょう。

一般的には、生理周期から14日(高温期の日数)を引いた数字が排卵日となります。


例えば、生理周期が30日の場合。
30日−14日=16日
生理が始まって16日目で排卵していたという事がわかります。

生理周期がバラバラだとわかりにくいですが、そこまで変化がない方はこの方法で排卵日を予測してみて下さい。


また女性ホルモンの影響で排卵時期は伸びるおりものが増えやすくなります。
その変化がわかる方は、そこで判断しても良いと思います。


タイミング法も検討

次にタイミングをとる時期。

実は、卵子は排卵し精子と受精できる時間は約12時間です。
そして精子の寿命は、子宮内に入ってから48〜72時間とされています。

卵子が受精できる時間はそう長くありません。
そのため、排卵する前に精子が待ち構えている状態がより理想といえるのです。




In particular, the probabilities increased towards a peak of 0.37 occurring 2 davs prior to ovulation and decreased thereafter.

特に、確率は、排卵の 2 日前に発生する 0.37 のピークに向かって増加し、その後減少しました。



引用元:排卵時期による妊娠率の論文 ResearchGate論文などを研究するアメリカの会社
※日本語訳はGoogle翻訳を用いています。


タイミング療法における適切な性行為の時期として、「排卵の1〜2日前の最も妊娠率が高い」とされています。

排卵2日前がピークでそれ以降から妊娠率は減っていき、排卵2日後にはほぼ0に近い数値となっているのがわかります。


妊娠に向け妊活中の健康的な身体づくりの方法

妊活中は妊娠に向けての準備をする期間となります。

ストレスや疲労が溜まっていたり、夜更かしをして次の日がだるかったりすると、妊娠しやすい環境から遠のいてしまいます。

どんな状態がより妊活に最適なのか、生活の中で気をつけるべき事などを解説していきます!!


睡眠

睡眠不足は、妊活にとって悪影響となります。

良質な睡眠をとることは、疲れやストレスの軽減につながるため、少なくとも6時間以上、7時間半を目標にしっかり身体を休ませましょう。


また良好な卵子や精子に成長のために、睡眠の質が鍵となります。



そのため、寝る前の環境も大事です。

寝る前は、部屋のライトの明るさを下げたり、お風呂に入ったらスマホを見ないなど一つ一つを意識していくと変わりやすいです。


妊活中でもお酒・アルコールは厳禁?

当院に来ている患者さんからも「妊活中のアルコールは飲んでもいいのかわからない」と相談されることがあります。

結果からお伝えすると…妊娠する前のアルコールの規制はされていません。

しかし論文によっては、アルコールが男女ともに影響すると書かれている論文もあれば、飲んでも問題ないと書かれてある論文もあります。


「飲まないのに越したことはないけど…どうしても飲みたい」という方は、タイミングを取る前でしたら週4杯程度のアルコールでしたら影響は少ないと書かれている論文もあったので参考にしてもらえたらと思います。



詳しくはこちらのブログでも紹介しております。





禁煙・タバコ

タバコには血流を悪くしたり、発がん物質が含まれていたりと、卵子や精子の質を悪くしてしまう要素がたくさん含まれています。

また妊娠中の場合、流産や早産、胎児の発育障害にも影響が出る可能性もあります。

タバコをやめることは大変だと思いますが、その決断が妊活にとって大きな1歩となるはずです。


適度な運動

適度な運動をされていますか?

定期的に運動をすると、ストレス発散・血流UP・筋肉量が増えることで冷え改善などなど…良いことづくしです。

自分の趣味にあわせてジョギング、ヨガ、ピラティスなど続けられそうなものほど良いと思います。

ウォーキングなら1日30分週3回くらいを目安に身体を動かしてみましょう




ストレス対策

ストレスは女性ホルモンの乱れを起こす一つといわれています。

過剰なストレスのせいで生理が乱れてしまった、排卵が止まり無月経になってしまった方もいらっしゃいました。


他にもストレスが溜まることで活性酸素が増え、卵子や精子の酸化を招くといわれています。

仕事で過度に詰め込まないことや、自分自身がリラックスしやすい方法を試すなど工夫して、ストレスを溜めないようにしていくことが大切です。


身体の働き・機能が上がる冷え対策

妊活にとって冷えは大敵

身体が冷えると血流が流れづらくなります。
すると卵巣ではホルモンが送られず卵胞が大きくなりづらかったり、酸素や栄養素が送られず卵巣が十分働けなかったりします。


冷え対策のためには、

・腹巻きやレッグウォーマーなどをつける
・シャワーではなく湯船につかる
・温かいものを飲み身体を温める食材を食べる

取り入れてみてはいかがでしょうか。


食生活

身体は食べたもので作られます。

妊娠しやすい身体を作るためにはタンパク質・ビタミン・ミネラルをしっかり摂っていきましょう。


特に女性は葉酸やカルシウム、鉄分が不足しやすいので、積極的に摂取するように意識づけることが重要です。

その中でも葉酸は赤ちゃんの脳や神経細胞を作るために必要な栄養素です。


多い食材として、
  • ・レバー
  • ・卵黄
  • ・枝豆
  • ・アスパラガス
  • ・ライチ
  • ・イチゴ
などに含まれています。

自分が取り入れやすい方法で摂取してあげてください。



「妊活のためにサプリメントで摂取する」

悪いわけではありませんが、1番はバランスの良い食事の中で栄養素を補充できたらベストです。


妊活鍼灸の効果



実は鍼灸でも妊活にいい働きをしてくれるので紹介をさせていただきます。


鍼灸は
  • ・血流UP
  • ・内臓の働きを改善
  • ・免疫細胞を活性化させる
  • ・自律神経を整える

色々な効果をもたらしてくれます。


上記で話したように妊活では、血流を上げることで酸素や栄養素そしてホルモンなどが卵巣・子宮に送られやすくなり、より質の良い卵子や着床に必要な内膜を厚くする働きがあるのです。


こちらは西洋医学単独群と比較して、鍼灸治療が不妊治療に効果的なのかを調べた論文となります。

Zhuo et al [14] reported that endometrial thickness increased in the group treated with acupuncture compared with the group taking clomiphene (p < 0.01), and that the ovulation rate was significantly improved [88.0% in the acupuncture group compared with 70.0% in the group taking clomiphene group (p < 0.05)]. Ma et al [15] reported that the treatment rate for ovulation disorder was 69.6% in the group taking clomiphene, 66.7% in the acupuncture group, and 86.2% in the group taking clomiphene acupuncture group, so clomiphene acupuncture treatment groups had significantly higher treatment rates (p < 0.05). The acupuncture group and the acupuncture clomiphene treatment group had fewer side effects (p < 0.05). Xu et al [16] reported that in the group taking clomiphene the ovulation rate was 80.0%, and the clomiphene acupuncture treatment group was 93.3%, the pregnancy rate was 33.3% in the group taking clomiphene, and 43.3% in the group taking clomiphene acupuncture treatment. The ovulation rate and pregnancy rate were significantly higher in the group taking clomiphene acupuncture treatment (p < 0.05).

Zhuoら[14]は、クロミフェン投与群と比較して鍼治療群の子宮内膜厚が増加し(p<0.01)、排卵率が有意に改善したと報告した[鍼治療群は88.0%、対照群は70.0%]。 クロミフェンを服用しているグループ (p < 0.05)]。 Ma ら [15] は、排卵障害の治療率がクロミフェン摂取群で 69.6%、鍼治療群で 66.7%、クロミフェン 鍼治療群で 86.2% であったと報告しています。 治療率が高い(p < 0.05)。 鍼治療グループと鍼治療 クロミフェン治療グループでは副作用が少なかった(p < 0.05)。 Xuら[16]は、クロミフェンを摂取したグループの排卵率は80.0%、クロミフェン 鍼治療グループは93.3%、妊娠率はクロミフェンを摂取したグループでは33.3%、クロミフェンを摂取したグループでは43.3%であったと報告した。 クロミフェン+鍼治療。 排卵率と妊娠率は、クロミフェン 鍼治療を受けたグループで有意に高かった(p < 0.05)。


クロミフェン 鍼治療をうけたグループの子宮内膜が厚くなり、排卵率と妊娠率が優位に高かったとしています。

その他、治療効果の改善項目として、BMI、早発卵巣不全に対する変化、精子の正常形態率・運動率・濃度などが挙げられています。


引用元:不妊治療における鍼灸治療の影響について:韓国鍼灸医学会の公式ジャーナル
※日本語訳はGoogle翻訳を用いています。



そあらの妊活鍼灸

当院では妊娠しやすい身体づくりのために「脈」を診て治療しています。


「生理痛がとても強いので早く妊娠したいけど、毎月生理がきちゃいそうでこわい・・・」
「なんだか排卵の時期になると、頭が痛くなって体調が良くない。」
「生理前のイライラやむくみがつらい。」
など 

実は、脈はその日その時間帯の体調によって様々な変化を表しています。


その不調が表れている脈を改善することで、本来持っている妊娠できる力が呼び覚まされてくるのです。


例えば100m走をしているときに、コースにハードルがあったり、落とし穴があったら、速く走る能力があっても早く走ることはできませんよね。

その障害を取り除いていくと、元々持っているスピードが出すことができるようなものです。


そうすると自律神経やホルモンバランスが整い血流が良い状態に変わります。

同じく東洋医学的には柔らかくて温かいお腹になり、生命力のあふれた力強い脈にだんだんと変わっていきます。


そのためには、お一人お一人、その方の体調に合ったツボを使い治療することが、妊娠への近道となるのです。


妊活を意識していなかった友人が妊娠に至るまで

私の仲のいい友人の話です。

お互い仕事が忙しく、久々会った時に「実はなかなか授かれないんだよね…」と相談を受けました。

話を聞いていくと

「避妊をしなければすぐ授かると思ってた」
「排卵の時期なんて気にしたことがない」
「タイミングをとる体力がない」
など

妊活について何もわからないとのこと。


その子は生理周期も30日と常に一定。

不正出血もなかった為、病気ではないにしろ「4〜5ヶ月も授かれなかったので、何かがおかしい」と不安に思っていたそうです。



まず妊活の基礎知識として

・一般的に1周期のタイミング法で妊娠する確率はどんなに高くても20%以下
・年齢が上がるたびに妊娠率は下がる。
・排卵の時期のタイミング法が重要

という事を伝えました。


それを聞いた彼女は目が点に。
「そんな事、保健体育の授業で言ってなかったよ」と焦燥している感じがしました。


彼女のように知らない事で授かるチャンスを失っている人も多いかもしれません。

しかし、今知れた事で彼女も今やらねばいけないという決心がついたのか「他に今の私ができる事ない?」と妊活に一歩を踏み出していったのです。



その子の体質を含めてセルフケアもアドバイスできたらと思い、身体を診ていきました。

すると、顔は熱で真っ赤なのにお腹や足は冷えとむくみで冷たくなっていました。
本人は冷えの自覚がなく、逆に暑くて汗も出るし、火照る感じもあり冷え性とは無縁だなと思っていたそうです。

さらにお腹を押すと押し返す力が弱く、慢性的疲労感も出ている状態でした。


脈を見ると…細く流れづらそうな状態で脈の位置も沈んでいる「沈脈」。

その原因としては水分の流れが悪くなってしまっているからでした。

水分の停滞が冷えをもたらし、それを流そうとしてエネルギーが消耗しやすくなっていたのです。
下半身に冷えがある事で、熱が行き場を失った結果、頭が熱くなっていたのだと思いました。


水分を流しやすくするツボを使い、足を温めて熱と冷えのバランスを整えていきました。


また水分のめぐりを良くするためのセルフケアとして、1日7000〜8000歩のウォーキングと足湯やお灸。

さらにエネルギーが回復しやすいように1日7時間以上の睡眠を意識してもらいました。


すると、約3ヶ月後に妊娠した!!という嬉しい報告を受ける事ができたのです。



ここまで早く結果に結びつけたのも彼女の頑張りの成果だと思いますが、行った事としてはタイミングの取る時期を調節、鍼灸治療と体質に合ったセルフケアの3つです。

治療前の問診では「いつも身体がだるくて毎日の仕事もしんどい。
帰ってくると疲れがたまり足はパンパンなんだよね」と言っていましたが、治療後には「足ってこんなに温かくなるのがビックリ!!しかも歩いていても軽いし、だるさが落ち着いた」と驚いていました。



この変化を実感できたら、次はどうやってこの状態をキープするかです。


最初は半信半疑のまま、私の言ったセルフケアをしていったそうです。


しかし最初の治療で変化があったことを信じて、頑張りながらこなしていくと
「だんだん身体全体がポカポカしてきて、血がめぐってるって実感できるようになったの
そしたら毎日だるかったのが少しずつ減ってきて…
それが嬉しくて、ウォーキングも足湯も楽しくなったんだよね。
そしたら生理が来てなくて…妊娠していた」
との報告をもらいました。


その報告を聞いた私は嬉しくて嬉しくて、涙が溢れてきました。



妊活は何から始めたらいい?まとめ


私の友人のように、知らなかったというだけで授かれていない方も多いのではないかと思います。

他にも妊活を始めるための環境や下準備が整っているか…そこを一つ一つクリアしていく事で着実に妊娠に一歩近づくはずです。

皆さんが少しでも早く授かれるよう祈っています。



この記事の著作者

鍼灸師 柔道整復師 福田 真弓

「東京漢方鍼医会」会員

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。

この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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