「諦めた頃に妊娠した。」
よく聞きますよね。
当院に通われていた患者様が
「主人の周りには治療を諦めた後妊娠した方がいるらしいです。その影響で私に『一旦諦めると妊娠するのでは?』と言ってきました!」
と憤慨されていました。
当院では諦めた頃…というより
「今周期は妊娠しないだろう」と考えやすい『治療のお休み周期』に妊娠した話を伺う事があります。
例1
3年間タイミング、
3回人工授精を経て体外受精にステップアップ。
1回目の移植は残念ながら陰性。
1周期空けて2回目の採卵予定だったが、採卵前の休み周期の間に自然妊娠
例2
過去5回程採卵・移植をしているが全て陰性。
その後の休み周期のつもりで人工授精したところ妊娠
共通点「この周期に妊娠すると全く思っていない。」
ミラクルと称される方々にある共通点。
「この周期に妊娠すると全く思っていない。」
体外受精の治療中、休み周期も積極的に排卵日を調べた上で夫婦生活をもつ方も多いです。
しかし不思議な事に実際妊娠された方は
「おりものが増えたから一応夫婦生活を持ちました。」
と、あまり妊娠へ意識はしていません。
生理予定日過ぎても生理が始まらないので
私から「妊娠ではないですか?」
と伺っても
「今まで何度も治療してもうまくいかなかったのに自然妊娠は絶対ない!」
とおっしゃるぐらいです。
本来、きちんと排卵日を見極めて夫婦生活を持った方が妊娠しやすい筈。
しかし現実は意識せず夫婦生活を持った方が妊娠した。
この違いは何でしょう?
顕著な違いは
「リラックス」
リラックスして過ごされている方の方が妊娠しやすいように思います。
不妊治療にリラックスがいいわけ…カギは副交感神経
リラックスしている時は副交感神経優位な状態。
副交感神経が優位になると内臓への血流がよくなります。
子宮や卵巣へしっかり血が届き、ホルモンも充分運ばれる事が推測可能。
(ホルモンは血流にのって内臓に送られます。)
内臓への血流がよくなり、妊娠しやすい状態に自然に整えていたのかと思います。
また、お休み周期は治療や妊娠へのストレス・プレッシャーからも解放されているでしょう。
ストレスが体に与える影響は皆様実感されているかと思います。
強いストレスを受けると発生するコルチゾールというストレスホルモン。
生きるためには少量は必要ですが、過剰ですと体に悪影響を及ぼします。
これも妊娠や流産に関係するといわれています。
では
・「リラックスして過ごす」