妊活は短期決戦?長期決戦?
突然ですが、妊活は短期決戦・長期決戦どちらだと思いますか?
「できたら短期決戦がいいけど、現実は長期決戦かな…」
といったところでしょうか?
執筆者、楠本(妊活中です)も同じ考えです。
「せっかくステップアップしたのから短期決戦で妊娠!」
と考えていましたが、
何周期か治療をするにつれて
「妊活は短期決戦ではなく長期決戦」
という結論に至りました。
短期的に体作りに励めば体調もよくなり、結果が伴うのでは!
と思うでしょう。
しかし、卵子の元となる一次卵胞が最終的に排卵するまでにおよそ半年かかります。
短期的なお体作りの場合、
卵子の成長過程において僅かな期間しか関わっていない事になります。
短期間のダイエットは最終的にリバウンドしてしまう事が多いように、
短期決戦の体作りではハードな割に妊活への効果が残念ながら少ないといえます。
でも長い目で妊活…
と言われるとげんなりしませんか?
私もよく「焦らず長い目で頑張っていきましょう」と言われ、
嫌な気持ちになった事が何度もあります。
「長い目でなんて考えられない!今すぐにでも妊娠したい!」
そんな風に思っていました。
長い目で…と言われると嫌に思ってしまうのは
妊活を『頑張っている』からではないでしょうか?
妊活は頑張るもの?
「『頑張っている』から一刻も早く妊娠して妊活を終了したい。」
そんな思いはありませんか?
私はずっと思っていました。
これだけ頑張っているから早く結果を!!と焦り、
「この月までに妊娠する!」と目標をたて、
生理が来る度に焦り、追い詰められていました。
そんな私ですが、最近妊活は「頑張る」ではなく「労(いた)わる」ものではないかと気付かされました。
私は体外受精をチャレンジし、
判定日にしっかり陽性反応が出たにも関わらず、
経過が悪く化学流産となってしまいました。
その時思わず「もう妊活頑張りたくない…。」と考えました。
私は日頃、患者様に妊活の体作りによって日常生活も快適に過ごしやすくなる事を伝えています。
では何故、体の為になる事をしている筈なのに疲れてしまうのだろうと疑問に思いました。
その後、他の鍼灸の先生方とお話しする機会がありました。
鍼灸の先生方から
「妊娠に悩む方はみんなよく頑張っている。でももっと自分を労わってあげてほしい。」
と言われました。
その瞬間、腑に落ちました。
私は妊活を頑張っているけど、
全く自分を労わっていない事に気付きました。
「労わる」ということ
「頑張る」には「困難に耐えて努力」と苦しいニュアンスが含まれます。
一方「労わる」には「大事」「暖かく接する」など優しさある気持ちが前提になります。
ずっと「頑張る」事は出来ないかもしれませんが、
一生「労わる」事は出来るのではないでしょうか?
普段通院したり、排卵日を調べたりいつも頑張っているでしょう。
でしたらお体作りに関しては自分を大事にしてたくさん労わってみませんか?
「身体を冷やさないためにも湯船に漬からなくては!」→「湯船に漬かって温まってリラックスしようかな」
「お灸しなきゃ!」→「お灸すると体が楽になるな」
「ウォーキングして血流よく!」→「気分が滅入っているから散歩してリフレッシュしよう」
前者は「努力」、後者は「労わり」です。
同じ行動でも後者の方が肩の力が抜けてリラックスしていませんか?
同じ体作りでもこれならストレスなく続くのではないでしょうか?
肩の力を抜く姿勢はとても大事です。
以前の不妊鍼灸ブログでリラックスして過ごす事は妊活において重要な事をお伝えしました。
(関連記事:「諦めた頃妊娠?諦めない気持ちを持ったまま妊娠するには??」)
今まではリラックスするための過ごし方のコツとして呼吸と笑顔を挙げていました。
それに今回からは「頑張らずに労わる」という考え方を追加します。
深い呼吸をして笑顔で過ごして自分を労わる。
どうでしょう?
頑張らないと妊娠しない!
と思っていた方からすれば随分肩透かしに思うかもしれません。
でもこれなら一生できると思いませんか?
いっぱい自分を労わり、
大事にして赤ちゃんを迎える準備をしていきましょう。
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