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妊活お役立ちコラム

2023/07/27

おうち妊活

妊活中におすすめの飲み物、注意した方がいい飲み物をチェック

妊活中に飲むものはどんなのが良い?

妊活中や妊娠した時ってどんな飲み物が自分に合っているか悩んだことはありませんか?


 

「身体が冷えやすいため普段から気をつけているけど、正直妊活中って何を飲んだらいいか分からない。」


「妊娠しやすい身体になるために、ネットで良いと言われているものを続けて飲んでいるけど本当に効果があるのか不安。」


「排卵や採卵の前に時期と言われて食べ物にも気をつけているけど、飲み物も気をつけた方がいいのか考えると難しい。」


 

実際にお聞きした患者さんの声です。


 

今回はそんな妊活中におすすめもしくは注意したほうが良い飲み物についてお話していきます!



妊活中もとても大事な期間です。

正しい知識で飲み物の選択をすることも妊娠しやすいお身体作りのサポートにも繋がります。





妊活中に安心して飲めるものとは

妊活中に安心して飲めるもの

妊活中の場合、特に着床の可能性がある場合は飲み物も注意が必要です。

(後半に詳しい内容が出てきます。)

着床期に関しては、基本的には「水」「麦茶」は安心と言われています。



麦茶が安心と言われる理由

麦茶は着床期以降も安心して飲める代表的なお茶です。

ミネラルも豊富で抗酸化作用なども効果もあるので、栄養素も取り入れることができます。


ノンカフェインなので、その点でも安心して飲むことができます!



妊活には豆乳が良いって本当!?

豆乳に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンの1つエストロゲンと似たような働きをして、妊娠しやすい体作りをサポートしてくれます。


たんぱく質やビタミンも豊富なので、妊娠しやすいお身体作りのサポートをしていく上で効果的です。



妊活中の豆乳の注意点

妊活にとっても良い効果がある一方で、飲みすぎには注意が必要です。


豆乳を飲みすぎると、女性ホルモンであるエストロゲンが多いと脳が勘違いをし、ホルモンバランスを乱してしまうこともあります。



内閣府の食品安全委員会では、摂取量の目安として、大豆イソフラボンの1日の摂取量の上限を70〜75mgとしています。

豆乳100gあたりのイソフラボンの含有量は、25mg前後になるので1日200mlを目安にされると良いです。



妊活中から妊娠中まで飲めるタンポポ茶

タンポポ茶はむくみを取り除いたり、身体を温め血流改善の効果があり子宮への血流量がアップするので妊活にもおすすめです。


またタンポポ茶もノンカフェインなので着床期以降も安心して飲むことができます。

 


アンチエイジングができ妊活にも効果的な黒豆茶

黒豆茶には、ポリフェノールが豊富に含まれており動脈硬化などの、生活習慣病の予防などが期待できます。


また薬膳的には、免疫力を上げたり生殖器系の働きをサポートする働きもあるので、精力も上がりやすく男性にも効果的です。



妊活で大人気なルイボスティー

ルイボスティーには鉄分やポリフェノール、亜鉛といった体に良い成分が豊富に含まれており、リラックス効果やむくみの改善なども効果もあり妊活中におすすめです。


特に亜鉛には女性ホルモン活性化に関係する働きや、精子の質を高めてくれる効果も期待できると言われています。


飲み過ぎは控えてルイボスティー

ルイボスティーはそれだけ良い効果が期待されているので、たくさん飲んでしまいがちです。


しかしルイボスティーに含まれるポリフェノールの摂りすぎで、体調を崩してしまう可能性も…。



体に良いとされていても、摂りすぎは禁物。適度な量を守って飲むようにしましょう。



ハーブティーは妊活に良い!?

妊活には自律神経が整っている状態が理想的です。


ハーブティーはリラックス効果も高く、自律神経が整い体を温めてくれる効果が期待でき妊活中にはとてもおすすめの飲み物です!


自立神経が整うとホルモンのバランスも整い、また体が温まると血流の流れがよくなり、卵巣や子宮への血流量があがるのでとくに妊活中には効果的です。



着床期以降に注意したいハーブティー

妊活中におすすめの飲み物として紹介したハーブティーですが、着床期や妊娠の可能性のある時期は摂取しない方がよいものもあります。

ただし、一時的であり、体に特に異変がなければ気にする必要はありません。

 


主に注意すべきハーブ

ラベンダー、カモミール、ジャスミン、ハトムギ、レモングラス、ハイビスカス など

子宮を収縮する可能性のあるものもあるため、妊娠の可能性があるものは注意が必要です。


 

しかし中には、妊娠中の精神疾患の治療にハーブを用いることもあります。

以下論文の一部抜粋

 

Occurring in approximately 15% of pregnant women, NMDs can have serious consequences for both mother and child1,3,4,5,6. Therapy with standard medications, such as antidepressants (SSRIs) and benzodiazepines (GABAA receptor modulators), is challenging because they can cross the placenta and harm the unborn child7,9,10. Commercially available herbal preparations are a possible treatment alternative.

 

NMD は妊婦の約 15%に発生しており、母親と子供の両方に深刻な影響を与える可能性があります 。抗うつ薬(SSRI)やベンゾジアゼピン(GABAA受容体調節薬)などの標準的な薬剤による治療は、これらが胎盤を通過して胎児に害を及ぼす可能性があるため困難です。市販のハーブ製剤が治療の選択肢として考えられます

Google翻訳

 

引用元:妊娠中の精神疾患の治療に一般的に使用されるハーブ抽出物の免疫学的評価

https://www.nature.com/articles/s41598-023-35952-5

 


カフェインは妊活中に注意した方がいいって本当?コーヒーなど

カフェインの含有量が多いコーヒー、紅茶、エナジードリンクなどは体を冷やしたりすることがあるので、特に妊活中はできるだけ控えるようおすすめしております。


コーヒーですと、1日2杯程度(カフェイン200mg)までがおすすめです。




不妊治療中のお酒は妊娠しやすい身体づくりに影響する?

アルコールと妊娠についての研究はたくさんありますが、どれくらいの量や期間、摂取すると妊娠に影響するのかというのは実際には明らかになっていません。

 

週14単位未満の飲酒であれば、妊娠力の低下は確認さなかったというデンマークの論文もあります。


1日にグラス2杯程度のお酒であれば、妊娠のしやすさに影響はないとも言われています。



こちらは関連するコラムです



しかし、デンマークでの研究では、週に7杯以上飲む場合女性は杯未満しか飲まない女性に比べて約2倍の不妊リスクがあると報告されていたり、毎日ビールを飲む男性は、精子の運動率低下のリスクが27%高くなったりという報告もあります。

 


「酒は百薬の長」とも言われてもいるので、飲み過ぎに注意しつつ適度に楽しみながらお酒と付き合えると良いのではないかと思います。

 



葉酸が含まれている食べ物を飲み物として摂る

葉酸が含まれている食べ物を飲み物として摂る

葉酸の必要量は通常1日あたり200μgですが、妊活中の女性は400μgの摂取が必要とされています。


飲み物から葉酸を摂取する場合は、葉酸を多く含む食材を使用した飲み物を確認し選びましょう。



妊活中に冷たいものは避けるべき?

冷たい飲み物が直接妊娠率に関わることはないので、必ずしも温かい飲み物である必要はありません。


しかし、体が冷えると血流が悪くなり卵巣や子宮に栄養やホルモンが行き届きにくい状態を作りやすくなります。



冷えやすい方はなるべく温かい飲み物を選ぶことをおすすめします。


妊活と飲み物の事例 −コップ一杯の白湯による妊活−

施術中もよく「どんなものを飲んだ方がよいか」など質問が多くあります。


ある30代のAさんは来られた時とてもお身体が冷えており、伺うと「学生のころからもう何年も冷えている」と言われていました。

温活のために、ヨガやダンスをしたり頑張っておられましたが中々思うように改善しないとのことでした。

 

まずコップ一杯の白湯をおすすめしました。

白湯は胃腸を温め、免疫力をあげる効果があります。

 

当院でお身体を診てみると、胃腸も冷えて疲れている状態でしたので、まずなにかお身体に入れる前に胃腸の動きを良くするための方法としてお伝えしました。

 

その後も冷える原因となる白砂糖の多い飲み物やカフェインを控えたり、冷たいものを飲み過ぎないようにするなど気をつけられていました。

約五か月後、お身体の冷えが最初に来られた時に比べてかなり改善され、その後無事ご妊娠ご出産されました。

 

Aさんは夏でも身体が冷えており、臓器の働きも疲れやすくなっている状態でした。


そのため身体を内から温め、臓器の働きもアップしてくことが卵巣子宮への血流量もアップし卵胞の育ちや内膜への良いアプローチができるので、Aさんのお身体を良くしていくために必要だと考えました。

 

Aさんは何年も冷えに苦しんでおられましたが、早い段階で改善したのも何が身体を冷やすのかを考え選択されていたのも大きかったと感じます。




まとめ


妊活中で何を飲むべきか分からなくなりますよね。


妊活中は特に身体に良いものでも(ハーブティーなど)排卵後もしくは着床期は気をつけた方がよかったり、妊娠中だと特に初期で安心して飲めるものはお水と麦茶と言われたりしています。


その時のお身体の状況に合わせて選択していただくことが大切です。


その時はこの記事をご参考にしていただけましたら幸いです。

 




参考文献

大豆イソフラボンの安全な摂取目安量の設定の検証

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/dl/s0616-3c05.pdf 


内閣府 食品安全委員会

https://www.fsc.go.jp/sonota/daizu_isoflavone.html#21 


日本人の食事摂取基準(2015年版)妊娠・授乳期の食事摂取基準 厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114401.pdf 


日本チョコレート・ココア協会

http://www.chocolate-cocoa.com/lecture/q12/ 


医療法人 小塙医院HP 不妊Q&Aにて

https://www.ivf-ibaraki.or.jp/20210207/3957.html 


食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A 〜カフェインの過剰摂取に注意しましょう〜

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html 


国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所のHP より引用

https://hfnet.nibiohn.go.jp/fundamental-knowledg/detail3009/ 


厚生労働省より「日本人の食事摂取基準(2020年版)」p232

https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf


病気にならない「白湯」健康法 : 1日3杯飲むだけで、免疫力が一気に高まる!


この記事の著作者

鍼灸師 国際薬膳師 磯野 のぞみ

「東京漢方鍼医会」会員
より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。

この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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