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妊活お役立ちコラム

2024/09/12

おうち妊活

卵子の質を上げる食べ物

    もくじ

「妊活の情報を目にしていると卵子の質が大事と言われるが、普段から何を意識していいか分からず困る。」
 
「卵子の質を上げるために色んな食べ物を試しているが、結局何が良いのかよくわからず疲れてしまう。」

「中々採卵がうまく行かず、採卵前に卵子に良い食べ物など良いものがあるのか知りたいけどよく分からない。」

私たちの体は食べ物からできていると言っても過言ではありません。

栄養を食べ物からバランス良く摂ることで健康が維持しやすくなります。

卵子の成長もバランスの良い食生活はもちろん、必要な栄養素など様々です。

今回は’’卵子の質’’に関わる栄養素などから、妊活中におすすめな食生活についてご紹介させていただきます。

 

卵子と食生活について


栄養のバランスが取れた食生活は、体調に影響します。

たとえば肌の状態が良くなったり、髪の毛の艶が出てきたり、睡眠の質が変わったり…などなど。
では、卵子はどうでしょうか。

元々体にある卵胞が成長し始めて排卵するまでに、約6ヶ月以上かかります。
その期間にホルモンや酸素、栄養が卵巣に血液の中を通って直接送られているのです。

バランスの良い食生活によって得られた栄養が卵子の成長にも関わっていると言えます。


妊活に重要な栄養素


健康な体作りに必要な栄養素ってなんだろう??
公益財団法人長寿科学振興財団のHPでは、

‘’健康を保つためには、栄養バランスの良い食事を規則正しく取ることが重要です。
私たちの体に必要な栄養素は炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素です(表)。1つの食材にすべての栄養素を完璧に含んでいるものはありません。そのため、各栄養素を含む食材や食品を毎食、満遍なく取り入れることが「栄養バランスの良い食事」です。’’

(引用:公益財団法人長寿科学振興財団のHPより 医食同源とは | 健康長寿ネット)
とあります。
この5大栄養素をバランス良く食べる事で、生活習慣病予防や、健康の維持につながるのです。
では、妊活ではどうでしょうか。

卵子の質は年齢とともに比例して、低下すると言われており、年齢とともに卵子が老化することが原因のひとつと考えられています。

この老化を早めてしまうのが、過剰な活性酸素です。
食生活の乱れは活性酸素を増やす原因になり、酸化ストレスによって卵子の質を低下させてしまいます。

そのため、妊活でも基本的にはバランスの良い栄養のとれた食生活を送ることが必要なのです。

その中でも妊活において重要な栄養素の詳しい内容をここからご紹介していきます。
 

ビタミンD

一般的にビタミンDは食べ物などからカルシウムやリンを吸収し、骨を強くしてくれる働きがあります。

では、妊活に関してはどうでしょうか。
ビタミンDが充分に足りていると、
  • 着床率が上がる
  • 流産率の減少
  • 精子の運動率が上がる

など実は妊活でも大きな影響があるのです。

どんな食材にビタミンDが含まれてる?
ビタミンD摂取量とか注意点ってあるの?

など、より詳しく知りたい場合は、
「妊娠中のビタミンDの効果!着床率が上がる、流産率が減少!」というコラムがおすすめです。

ビタミンDの効率的な摂取方法や、注意点など載せていますので是非ご覧ください。
妊活中のビタミンDの効果についてはこちらから!

抗酸化ビタミン(ACE) 

上記でも書きましたが、卵子を衰えさせる原因の一つが活性酸素と言われています。
活性酸素の働きを抑制する作用があるのが、抗酸化力のある栄養素です。

そんな抗酸化力の高い栄養素のひとつにビタミンA、C、Eがあります。

ビタミンA

ビタミンAは主に、皮膚や粘膜を健全な状態に保つ働きがあります。
また植物性食品に含まれる、ビタミンAの前駆物質となるβカロテンなどが含まれるプロビタミンAがあります。

この植物性食品に含まれるβカロテンに抗酸化作用があり、卵子や精子の老化を防ぐ働きがある
とされています。

プロビタミンAを含む食品とは、
ホウレン草、ニンジン、トマト、ピーマン、モロヘイヤ、海苔、紫蘇などがあります。

摂取量について、厚生労働省より発表された「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、
食事摂取基準として、

  • 18〜29歳 650 µgRAE
  • 30〜49歳 700 µgRAE
と定められています。
(100gのにんじんで720µgRAEほど)

妊娠初期では摂取しずきると胎児奇形のリスクが高くなるという報告がされています。
ご妊娠中では摂取量の注意が必要である事がわかります。
(日本人の食事摂取基準(2020年版) では、18歳以上の女性の耐容上限量と変わらず、妊娠中の場合も、1日2,700µgRAEの上限量が定められています。)

妊娠中のビタミンA摂取についてはこちらのコラムがおすすめです! 


ビタミンC

ビタミンCは主に、抗酸化作用だけで無く、免疫力を高め、肌の健康を保ち、ストレスが軽減する働きがあります。

妊活では、卵子の質や精子の運動性を高めることが報告されています。

厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、

成人女性の摂取基準として、100mgが推奨されています。

食材としては、新鮮なフルーツや野菜に多く含まれています。

特にオレンジ、イチゴ、グレープフルーツ、パパイヤ、ブロッコリーはビタミンCが豊富に含まれています。


ビタミンE

ビタミンEは抗酸化作用以外でも貧血予防にも効果があります。
妊活では、卵子や子宮内膜の質改善、精子形成能の改善に効果があると言われています。

また、ホルモンバランスを調整する働きがあり生理痛・月経不順にも効果があります。
厚生労働省が出している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の摂取基準では、

  • 18〜29歳 5.0mg
  • 30〜49歳 5.5mg
が目安とされており、
取りすぎてしまうと、骨粗しょう症や血液が止まりにくくなる等の症状が出てくる可能性があるので量を守りつつ摂取していきましょう。
 
ビタミンEはアーモンド、くるみ、ひまわりの種、アボカドなどの植物性油脂に多く含まれます。
ほうれん草、かぼちゃ、さつまいもなどもおすすめです。

ビタミンEと妊活についてはこちらのコラムがおすすめです!


タンパク質

タンパク質は、皮膚、血管、筋肉、内臓などだけでなく、細胞の修復、酵素やホルモンの生成、免疫機能の維持などに必要です。

妊活においても、
  • ホルモンのバランスを保つ
  • 卵巣の健康を維持
  • 卵子の質向上
  • 妊娠初期の胎児の発育
など、妊活中も適切なタンパク質の摂取は非常に重要とされています。

またタンパク質は、栄養素を体中の細胞に運ぶ働きがあります。
ビタミンやミネラルを十分に摂っていてもタンパク質が不足すると免疫機能が低下する恐れがあるため、タンパク質は積極的に取り入れることが大切です。


動物性タンパク質

肉、魚、卵、乳製品などから取り入れる事ができます。
ホルモンバランスが整う必須アミノ酸を豊富に含んでいます。


植物性タンパク質

豆類、ナッツ、種子などから取り入れる事ができます。

植物性タンパク質だけだと、必須アミノ酸が不足しがちな場合があるため、動物性のタンパク質とバランスよく摂取することが大切です。
妊娠前の肉やその他のタンパク質を豊富に含む食品の摂取とARTによる不妊治療の結果との関係を研究した論文では、
不妊治療のために 女性 351 名(体外受精周期598周期)を対象とした論文では、以下のような記載がありました。
‘’肉類の平均総摂取量は1.2食/日で、そのほとんどは鶏肉 (35%)、魚 (25%)、加工肉 (22%)、赤身肉 (17%) でした。魚類摂取量は、生児出産に至る周期の割合と正の相関関係がありました。’’
(引用:生殖補助医療による不妊治療の結果とタンパク質を豊富に含む食品の摂取の関係 より Intake of protein-rich foods in relation to outcomes of infertility treatment with assisted reproductive technologies - PubMed) この論文ではタンパクを魚で摂取すると、体外受精治療の生児獲得率は上昇するとありました。

しかし、環境汚染物質(水銀、ダイオキシンなど)を同時に摂取するリスクもあると懸念点としては言われています。

他の研究では、低炭水化物・高タンパク質の食事を採用した体外受精(IVF)を行う女性が、胚盤胞形成率が19%から45%に、臨床妊娠率が17%から83%に増加したという報告もあります。
(Female Fertility and the Nutritional Approach: The Most Essential Aspects - PMC)
上記の内容からすると、過剰摂取は控えつつ、小さい魚メインにお肉とバランスよくタンパク質を摂取することが必要だと感じました。

推奨摂取量としては、1日あたり体重1kgにつき1g前後程度が目安とされています。

例えば、体重が50kgの人なら1日あたり、約40〜50gのタンパク質が必要です。
運動量が多い場合や筋肉量を増やしたい場合は、これに加えて1.2〜2.0g/kgの範囲で増やすことがあります。

体格や活動レベルによって合わせる必要があるので、個人差はあるようです。
意識しつつ、タンパク質の摂取をしていきたいですね。


亜鉛

亜鉛は、栄養素として欠かせない必須ミネラルに分類されており、妊活においても重要な栄養素の一つです。

亜鉛は、ホルモンの分泌や細胞の正常な分裂を促す働きがあります。
また活性酸素から守るための重要な栄養素で、妊活には欠かせないミネラルなのです。

特に男性ホルモンをつくる、精子をつくるのにも亜鉛は欠かせません。

不足すると、

  • 男性ホルモンの低下
  • 精液量や精子数の低下
  • 精子の運動性の低下

などの可能性があります。

実は精巣では亜鉛の濃度が高く、亜鉛不足は男性の生殖能力低下と深く関わっているといわれているのです。

では、女性にとってはどうでしょうか。

実は、亜鉛は卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌にも関わっているのです。

不足すると、

  • 卵胞発育に影響
  • 月経不順
  • 排卵障害

などの影響があると言われています。

亜鉛が十分に足りていると、卵子の育ちが良かったり、ホルモンのバランスを整え、妊娠の可能性を高めることなどが期待されます。

また、亜鉛を十分に摂取することは重要ですが、過剰摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

推奨摂取量として、
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、1日の摂取の推奨量は18~74歳の男性で11mg、75歳以上の男性で10mg、18歳以上の女性で8mgとなっています。

特にサプリメントでの摂取を考えている場合は、適切な摂取量について医師や栄養士に相談することをおすすめします。
銅と亜鉛のバランスについてのコラムもありますので、是非ご覧ください。


鉄は亜鉛と同じく必須ミネラルになります。
鉄は赤血球を作り出す材料なため、鉄が不足すると、赤血球が減り充分な酸素や栄養が行き渡らなくなります。
特に女性の場合、卵巣や子宮の働きが悪くなります。

不足すると、
  • 卵巣や子宮内膜への血流が悪くなる
  • ホルモンバランスが崩れる
  • 受精卵の成長に影響
  • 免疫の低下
 
などの影響があると言われています。

特に鉄不足により子宮内膜の血流が悪くなり、内膜が薄くなったり、栄養が不足する可能性があるため、鉄分は子宮内膜の健康維持に重要な役割があるとされています。

また鉄はホルモンの生成と調節に関与しています。特にエストロゲンとプロゲステロンのバランスは着床に重要です。
鉄不足はホルモンバランスの乱れを引き起こし、着床の確率を低下させることがあります。

鉄分は胚にも大きな影響があり、 胚は急速に成長を始め、多くの酸素と栄養が必要になります。
鉄不足により酸素の運搬能力が低下すると、胚の発育が妨げられる可能性があります。

1日の推奨摂取量として、厚生労働省では、
20歳以上の男性および女性ではそれぞれ19.3~20.5 mg/日および17.0~18.9 mg/日と定められています。

また、日本人の食事摂取基準(2020年版)「活用に当たっての留意事項」では、
 ‘’月経のある成人女性及び女児に対する推定平均必要量と推奨量は、過多月経でない者(経血量が 80 mL/回未満)を対象とした値である。過多月経で月経血量が 80 mL/回以上の場合、18 歳以上 では、推定平均必要量は 13 mg/日以上、推奨量は 16 mg/日以上となる。

(引用:日本人の食事摂取基準(2020年版)「活用に当たっての留意事項」https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf) とありました。

妊活中や妊娠を希望する女性は鉄分の十分な摂取を心がけることが重要です。
もちろん鉄分は酸素を体全体に運ぶ役割をしているため、男性も同じです。
鉄分を多く含む食品(赤身の肉、魚、豆類、ほうれん草など)を摂取し、必要に応じて医師と相談の上で鉄分補給のサプリメントを利用することが推奨されます。

「隠れ貧血」と言われているフェリチン不足による貧血の状態も卵子の質に関わってきます。
そんなフェリチンに関するおすすめのコラムはこちらです!


オメガ 3 脂肪酸

オメガ3脂肪酸は主に魚や亜麻仁油、チアシード、ナッツ類に含まれています。
心血管疾患のリスクを低減する効果があるとされており、関節リウマチの症状の緩和や脳や視覚の健康も維持する栄養素として知られています。

妊活にはどのように影響するのでしょうか。

女性と男性のオメガ3脂肪酸およびオメガ3を豊富に含む食品の摂取と精液の質および生殖補助医療による不妊治療の結果との関連性を調査することを目的とした研究がなされました。
合計 229 組のカップルと 410 回の生殖補助医療サイクルが、主要評価項目と副次評価項目について分析された結果として、
‘’女性がオメガ 3 脂肪酸やオメガ 3 を豊富に含む食品を摂取すると、流産のリスクが減り、妊娠の可能性が高まる可能性があります。
また、男性がオメガ 3 脂肪酸を摂取すると、精液の質に影響する可能性があります。
(引用:「女性と男性のオメガ3脂肪酸の摂取とその食品源および生殖補助医療の結果」より)
とあります。
この研究では、流産のリスクが減るだけで無く、精子数、濃度、運動性と正の相関があったとされています。

また動物実験ではオメガ3脂肪酸の妊活に関する有効性がいくつか報告されており、
オメガ3脂肪酸(DHA)を豊富に含む飼料で飼育繁殖した雌性マウスの生殖機能は高齢期まで維持されたという報告もありました。

この事から、オメガ3脂肪酸は卵巣の老化を遅らせ卵子にも良い影響がある事がわかります。

また、オメガ-3脂肪酸は強力な抗炎症作用を持っており、体内の炎症が減少することで、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの疾患に関連する妊娠障害を緩和する効果が期待されます。

一日の推奨摂取量は、
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、
  • 女性(18歳以上)が1.62~1.99g
  • 男性(18歳以上)が1.92~2.23g

とされています。

この研究では、流産のリスクが減るだけで無く、精子数、濃度、運動性と正の相関があったとされています。
また動物実験ではオメガ3脂肪酸の妊活に関する有効性がいくつか報告されており、
オメガ3脂肪酸(DHA)を豊富に含む飼料で飼育繁殖した雌性マウスの生殖機能は高齢期まで維持されたという報告もありました。

この事から、オメガ3脂肪酸は卵巣の老化を遅らせ卵子にも良い影響がある事がわかります。
また、オメガ-3脂肪酸は強力な抗炎症作用を持っており、体内の炎症が減少することで、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの疾患に関連する妊娠障害を緩和する効果が期待されます。

一日の推奨摂取量は、
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、
女性(18歳以上)が1.62~1.99g
男性(18歳以上)が1.92~2.23g
とされています。 オメガ3が含まれている亜麻仁油を納豆にかけて食べてみましたが、個人的にはとても美味しくお気に入りで良く食べています!


葉酸

葉酸はビタミンB群の一種で、DNA・RNAやタンパク質の生合成を促進、免疫•神経機能のサポートや、精神的な不調にも関係するとされています。

また、細胞の成長や新しい組織の発達に必要で、胎児の発育や成長に影響し、子供から成人に至るまでの健全な成長にとって重要な栄養素なのです。

葉酸を適切に摂取することで

  • 排卵のサイクルが整う
  • 早産や低出生体重児のリスク低減
  • 精子の質の向上

などの体の影響が考えられており、妊活でもご妊娠後でも必要とされています。

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、一日の推奨摂取量は、
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、
18歳以上の男女ともに240㎍。

妊娠を計画している女性や妊娠中の女性は、必要な量がなんと普段の約1.8倍。
そのため厚生労働省では、食品にプラスしてサプリメントで400 ㎍の葉酸の摂取を推奨しています。

ただしサプリは食品より体内に吸収されやすいため、摂取量を確認し利用する事が大切です。

葉酸は主にブロッコリーやほうれん草などの緑黄色野菜、豆類、ナッツ類、レバーなどがあります。

個人的には、大好きなモロヘイヤに葉酸が多く含まれていると知ったので、摂取量を守りバランスよく沢山食べたいと思います!



妊活中におススメの食べ方

妊活中は、上記にある栄養素を取り入れたバランスの整った食事をとることが大切です。
腸内環境を整える繊維質の多い食品なども習慣つけながら取っていきましょう。


妊娠率にも関わってくる子宮内フローラについてはこちらのコラムがおすすめです!


妊活に必要な栄養素が入っているお好きな食材や、取り入れやすいもの(オイルやナッツなど)を見つけていけると楽しく妊活に向けての食生活を送りやすいのでおすすめです。


3食にする

1日3食食べる事で、
活動に必要なエネルギーや栄養素を補うだけでなく、生活リズムが良くなり自律神経が整いやすくなります。

厚生労働省の健康情報サイトでも、健やかな毎日のため規則正しく朝食・昼食・夕食を摂取することが推奨されています。

 

食べる時間・タイミング

「朝は時間が無くて食べない。」
「夜どうしてもお腹が空いて夜食を食べてしまう。」
など患者さんからご相談される事があります。

食べる時間は体にとって影響があるのでしょうか。

実は、食事の時間帯が体内の代謝、ホルモン分泌、体重管理、睡眠などに影響すると言われています。

「時間栄養学」の観点から見ると、体内の生物時計(サーカディアンリズム)が食事の吸収や代謝に重要な役割を果たしていることがわかっています。

そこでは、朝食をしっかりと摂ることで代謝が活発になり、夜遅くの食事は脂肪の蓄積を促す可能性が高いとされています。
食事を摂る時間帯によって、カロリー消費や脂肪の蓄積が変わることが研究で示されているのです。

また、2017 年のノーベル生理学・医学賞で話題の「体内時計」は、睡眠障害や肥満など、私たちの健康に大きく関わっているとも言われています。

睡眠中に出てくる「メラトニン」というホルモンは卵子の質の向上に関わってきます。
そんな「メラトニン」に関するコラムはこちらがおすすめです!


よく噛む

よく噛むことは、どのように体に影響するのでしょうか。
食べ物をよく噛むことで、

  • 唾液が多く分泌される。
  • 消化器官への負担が減少
  • 血糖値の急激な上昇を防ぐ
  • 虫歯や歯周病の予防
  • 脳の活性化

などの効果があります。

食べ物をよく噛むことで、唾液が多く分泌されます。唾液には消化酵素(アミラーゼ)が含まれており、特に炭水化物の分解が促進されます。
また消化器官への負担が軽減し、インスリンの分泌が調整され、糖尿病や肥満のリスクを軽減する助けになります。

厚生労働省の健康情報サイトでは、
‘’ゆっくりよく噛むことは肥満対策における行動療法のひとつとして「肥満症診療ガイドライン」[3]のなかで「咀嚼法」として位置づけられています。
厚生労働省の検討会では、一口30回噛む習慣を奨める「噛ミング30(カミングサンマル)」運動を提唱しています[4]。
しかしながら食物を一口30回噛むことは必ずしも容易に実践できる習慣ではないので、手軽な実践方法が求められています。’
(引用: 厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト)
とあります。

咀嚼回数が増えると、脳に満腹信号が送られやすくなり、過食を防ぐ効果もあると言われています。
食事を始めてから満腹感を感じるまでに20分ほどかかるため、ゆっくりよく噛むことで、食べ過ぎを防ぐこともできるのです。

健康的な食習慣を身につけるためにも、食事の際には意識して咀嚼回数を増やすことが推奨されます。
私自身もつい噛まずに食べがちなのですが、調べていくうちに、ゆっくりしっかり噛むことの重要性を知り、意識しながら噛んでいこうと意識するようになりました!

 

食べすぎ注意

食べすぎることでどのような良くない影響が起きるのでしょうか。
  • 血糖値の急上昇
  • 体重増加と肥満
  • 胃腸への負担
  • 代謝異常
  • 脂肪肝のリスク
  • ストレスホルモンの分泌が増加
  • 高血圧や動脈硬化のリスク
  • 睡眠、免疫力の低下

などの影響が考えられています。
とくに血糖値の急上昇により、インスリンの過剰分泌が引き起こされ、長期的にはインスリン抵抗性や2型糖尿病のリスクが高まります。
では、妊活においてはどうでしょうか。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)のリスク、または悪化
  • 卵子、精子の質低下
  • 妊娠合併症のリスク

などが言われています。

過食による体重増加や肥満は、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンバランスを乱す原因となります。これにより、月経不順や無排卵などの問題が生じ、妊娠の確率が低下すると言われています。

とくに糖分や加工食品の摂取が多い場合、体内での酸化ストレスが増加し、卵子の質が低下する可能性があります。受精卵や胚の成長に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。
妊娠合併症のリスクもあるため、量を加減し、バランスの取れた食事を心がけることが非常に重要です。
食べすぎを避け、必要な栄養素を適切に摂取することで、ご妊娠に繋がりやすくなります。

 

妊活の食事ポイント

妊活中の食事は、妊娠しやすい体を作るためにも重要です。

主に炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく摂取しましょう。
野菜、果物、全粒穀物、乳製品、魚、肉などを適度に取り入れ、上記の栄養素を意識しながらバランスよく食べて行く事が大切です。

また、BMIや健康状態によって必要な量や栄養素を計算しながら取り入れて行くことも、妊活において重要と言えます。
食事でまかなえない栄養素は、サプリなどで代用しているケースもあります。
サプリなどを使用される場合、場合によっては、医師や栄養士・専門家に相談することをおすすめします。

 

高たんぱく食

高タンパク質の食事は、妊活においてとても重要とされています。

タンパク質はホルモンの材料となり、ホルモンバランスを整える役割があります。
特に卵巣や子宮に送られるホルモンのバランスを保つことが、妊娠の可能性を高めるために重要です。

特に、卵子の質と関係があり高タンパク質の食事は卵子の質を改善することが報告されています。良質なタンパク質は卵子の健康をサポートし、受精の成功率を高める可能性があります。

注意点として、タンパク質を摂りすぎると、腎臓に負担がかかる可能性があります。
そのためタンパク質だけでなく、取りすぎに注意するために全体の栄養バランスを考えることが重要です。

また、タンパク質を選ぶ際には、低脂肪のものを選ぶと良いと言われています。
脂肪分が多いとカロリー過多になり、体重管理が難しくなることがあるためです。

高タンパク質かつバランスの取れた食事を心がけることで、妊娠に向けた体作りが大切です。


未精製

未精製食品には、精製された食品に比べて多くの栄養素が含まれており、妊娠しやすい体作りにも良いとされています。
未精製食品の妊活へのメリットとして、

  • 栄養素が豊富
  • 血糖値が安定しやすい
  • 抗酸化物質の摂取
  • 腸内環境の改善

未精製食品は、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。これらの栄養素はホルモンバランスを整え、卵子や精子の健康をサポートします。

とくに未精製の炭水化物は、精製された炭水化物に比べて血糖値をゆっくりと上昇させます。これにより、インスリン抵抗性のリスクが低下し、ホルモンバランスが改善されるため、妊娠の可能性が高まるとされています。

また、抗酸化物質が多く含まれています。これらの物質は、体内の酸化ストレスを軽減し、卵子や精子の質を向上させる効果があります。

全粒パン、オートミール、玄米、全粒パスタ、未加工の野菜と果物、アーモンド、クルミ、チアシード、フラックスシードなどがおすすめです。

避けるべき精製食品では、主に

  • 精製された炭水化物(白米、白パン、菓子パン、ケーキなど)
  • 加工食品
  • インスタント食品、スナック菓子

などがあげられます。

これらは血糖値を急上昇させ、トランス脂肪酸や添加物が多く含まれているため、とくに卵子や精子の質にも悪影響を及ぼす可能性があるとされています。
なるべく精製食品を避け、未精製食品を積極的に取り入れることで、体内の栄養バランスを整え、妊娠しやすい体作りを作る事ができます。

スナック菓子やパンは個人的にも大好きで、つい食べてしまいますが、美味しい分リスクも大きいので食べすぎに注意をしようと思いました。

 

糖質の摂り方注意

糖質は、摂取すると血中から全身の組織に運ばれ脳や体のエネルギーの源になります。

しかし取りすぎる事で、糖質過多となり「老化」を促進させる大きな原因となります。

血糖値が上がり、細胞や組織が損傷され、細胞が老化し卵子の老化にも影響が及ぶとされています。

精製糖(お菓子、ジュース、菓子パンなど)をなるべく控え、砂糖の代わりに、メープルシロップやハチミツ、ステビアなどの天然甘味料を使用することで、精製糖の摂取を減らすことができるためおすすめです。

糖質は1日に必要なエネルギーの50~60%を占めるのが理想とされていますが、妊活中は特に全体の栄養バランスを意識しながら、適切な量を摂取することが大切です。
糖質は、エネルギーが必要な朝食や昼食で多めに摂取し、夜は控えめにすることが望ましいとされています。
また間食をする場合は、ナッツやヨーグルトなど、糖質が少なく栄養価の高いものを選ぶとより良いです。
妊活中の糖質制限についてはこちらに詳しく記載されているので、是非ご覧ください。


糖質と卵子の質に関してのコラムはこちらもおすすめです!


糖質制限によりミトコンドリアが活性化する

糖質制限がミトコンドリアを活性化する可能性があるという考えは、近年の研究で注目されています。

日本生物工学会のサイトにある生物工学会誌 第93巻 第2号では、
‘’ブドウ糖濃度を一定に保つことのできるケモスタット培養法で調べた結果、ブドウ糖濃度が100 mg/Lを超えると酸素供給が十分であるにも拘らず、エタノール発酵の併発が認められミトコンドリアの活性低下が示唆されました。
’(引用:公益社団法人 日本生物工学会のサイト「糖質制限とミトコンドリア」より)
とあります。
糖質制限により、体がエネルギー源として脂肪を使うようになると、ミトコンドリアの数が増加することがあります。
糖質制限は、ミトコンドリアの機能を改善し、エネルギー産生能力を高める可能性があると言われています。

このミトコンドリアの活性化は、妊活において重要な要素とされています。

卵子や精子の質を高めるためには十分なエネルギー供給が必要です。
ミトコンドリアが活性化されると、エネルギー産生が効率的になり、卵子や精子の健康が向上し質を高めてくれる重要な役割があるとされています。

ミトコンドリアの機能が正常であることが妊娠にとって必要とされているため、ミトコンドリアの機能をを良くするためにも糖質制限が必要だと考えます。

ミトコンドリアの活性化についてのコラムもありすので、是非ご覧ください。


副食の摂り方

妊活中の副食には、栄養素が豊富でバランスの取れた食品を選ぶことが重要です。
副食は食事の質を高め、妊娠に必要な栄養素を補う役割があります。

タンパク質、ビタミン•ミネラル、オメガ-3脂肪酸、食物繊維などが含まれているものを中心にバランスよく摂取する事が大切です。

なるべく油を多く使わず、蒸す、焼く、煮るなどの調理方法を選ぶことで、余分なカロリーや脂肪を抑えつつ、栄養を効率よく摂取できます。

また、塩分の取り過ぎは体に負担をかけるため、減塩を心がけましょう。
妊活におすすめの副食

  • 野菜サラダ
  • スープや煮物
  • 果物

など、副食の選び方や摂り方に気をつけることで、妊活中の栄養バランスを整え、体をサポートすることができます。



発酵食品

発酵食品と妊活はどう関係するのでしょうか。

発酵食品を取り入れる事で、

  • 腸内環境の改善
  • 免疫力アップ
  • ビタミンやミネラルの補給

などのメリットがあります。

発酵食品には善玉菌が豊富に含まれており、腸内環境を整えてくれます。腸内環境が良い事で栄養素が吸収されやすくなり、全体に栄養が行き届きやすくなります。
また、ストレスの軽減やホルモンバランスも整いやすくなります。

妊活におすすめの発酵食品では、ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌、漬物などがあります。
塩分も多いため、発酵食品も食べ過ぎには注意が必要です。
私は朝ご飯に納豆派なのですが、最近そこにキムチを加えて食べるようにしてみるととても美味しかったので、はまっています。


飲み物

日常での飲み物のの選択は、栄養バランスを整え、妊活をサポートするために重要です。

特に水は体の基本的な水分補給源であり、体内の代謝を助け、血液やリンパの循環を良好に保つ役割があります。適切な水分摂取は健康を維持し、妊娠に向けた体作りに役立つとされています。

体を温めるために、白湯もおすすめです。
胃腸を温め、血流を良くする効果があります。

また、妊活ではリラックスしやすい身体の状態を作ることも大切です。香りの良いハーブティーは、リラックス効果があり、ストレス軽減の効果があります。
注意点として、特定のハーブは妊娠に影響を与える可能性があるため、妊娠の可能性がある期間は種類を選ぶ際には注意が必要です。
それ以外でも、ルイボスティー低脂肪乳や植物性ミルク(アーモンドミルク、オートミルクなど)も妊活をサポートする飲み物としておすすめです。
コーヒー、紅茶、エナジードリンクなどのカフェインが多く入っている飲みものや、アルコール、糖分や人工甘味料の多く入っているもののなどはホルモンのバランスが乱れ、糖質過多などのリスクがあり卵子や精子の質に影響があるため注意が必要です。
妊活中におすすめの飲み物に関してはこちらのコラムに他にも載せていますので是非ご覧ください。
妊活中におすすめの飲み物、注意した方がいい飲み物をチェック|不妊鍼灸・妊活鍼灸の【そあら鍼灸院】東京新宿区


調味料

調味料は料理を作るときには必ずと言って良いほど使います。そのため調味料選びや使い方も妊活においては大切なのです。

使うときに注意が必要な調味料
  • 塩分の多い調味料
  • 砂糖の多い調味料
  • 添加物、保存料の含まれる調味料

これらは、塩分過多や糖分過多により体内水分バランスの乱れや、血糖値の上昇などの影響があり卵子や精子の質にも悪影響があると考えられます。

オリーブオイル、味噌、レモン汁や酢、バジル、オレガノ、ターメリック、クミンなどのハーブやスパイスなどを中心に使うとより安心です。

商品の記載を確認しながら選び、使用量に注意しながら味付けしていきましょう。


国際薬膳師のおすすめの食べ方

薬膳の考えでは、体質や身体の症状に合わせた食材選びが重要です。
冷えやすい方には温める効果のある食材を、逆に体内の熱が強い人には冷やす食材を選びます。
妊活でも体調や体質に合った食材を選ぶことが大切です。

また、人間の身体は季節に合わせて変化をしていきます。
そのため季節の身体の変化に合わせて食べ物も選択して行く事が大切です。
特に旬のものはその時期の身体に合っており、エネルギーがある食材を取ることをおすすめしています。

季節別薬膳おすすめ食材


菜の花、アスバガス、タケノコ、小松菜、玉ねぎ、いちご など


大葉、オクラ、スイカ、トマト、きゅうり、ゴーヤ、ナス など

梅雨
とうもろこし、ハトムギ、大豆、さやインゲン など


ゴボウ、青梗菜、銀杏、梨、柿、ビワ、きのこ類 など


かぼちゃ、生姜、白ネギ、栗、黒キクラゲ、黒豆、くるみ など

季節に合わせた食材を取ることによって、妊活に必要な血や水、エネルギーが補われ、身体のバランスが整いやすくなります。
また旬の食材に関しては、栄養価も高く美味しく食べられるためよりおすすめです。


食事と鍼灸治療


鍼灸治療では、体内のエネルギーの流れを整え、血流や内臓機能を改善する治療法です。これにより、体調が整い自然治癒力が高まります。

鍼灸治療によって血流が良くなり、胃腸の働きが良くなる事で消化吸収が良くなり、食べ物によってお身体を作る力を作ることができます。
胃腸の働きが良くなり、子宮•卵巣への血流が良くなるセルフケア「へそ灸」についてはこちらから!


鍼灸治療を受けることで身体が改善されても、食生活が乱れてきると効果が十分に発揮されないことがあります。
バランスの取れた食事は、鍼灸治療の効果を最大限に引き出すためにも重要なセルフケアです。

体調に合った食事の取り方もあります。例えば冷え性の場合、体を温める食材(例: 生姜、シナモン、黒豆など)を取り入れるなど。
鍼灸治療と食生活は妊活をサポートするために大事な習慣です。
自分の体質や体調に合ったアプローチを見つけ、効果的に取り入れることで、妊娠しやすい身体作りに繋がります。


事例

当院に来られていたKさん。
採卵が中々上手くいかず、体質改善をしたいと当院へご来院くださいました。
身体を見てみると、夏の暑い時期でも足元など冷たくなっている状態でした。
特に胃腸が冷えており、よく下痢の症状などもしていたため、なるべく冷えやすいものは避け体を温めるものを中心にとり、お菓子やパンなど精製食品を避け栄養のバランスを考えながら日々頑張っておられました。
鍼灸治療では、お身体の冷えを取り除く治療をしていきました。
特に胃腸が冷え働きが悪くなっていたので、胃腸の働きを上げるために胃腸を温め、働きを良くする施術が中心となりました。
食べ物に関しては、温める食材プラス旬の食材を中心に食べていただき、冷えやすいものはなるべく火を通して温めてから食べることをおすすめしていました。

段々とお身体の冷えも落ち着き、
「お腹の温かさを感じる」「下痢が最近落ち着いてきた」など身体の変化も出てきていました。
その後採卵を続け、胚盤胞を凍結する事ができ、無事に着床されご出産されたのです。

Kさんは、ご妊娠後も食事に気をつけており大好きな甘いものなども食べすぎないように注意しつつ、体調に合わせ、栄養のバランスを考え食生活を送っておられました。

ご出産後も体調に大きな影響はないようで、妊活のための食生活ではありましたが、お話をお伺いしてKさんにとって、ご出産後のお身体や赤ちゃんにも繋がる大事な習慣であったと感じます。

 

まとめ

「医食同源」という言葉があります。
病気を治療するのも日常の食事をするのも、どちらも生命を養い健康を保つためには欠くことができないもので、源は同じだという考えです。
古くから中国にある、体によい食材を日常的に食べて健康を保てば、特に薬など必要としないという薬食同源の考えをもとにした造語とも言われています。
卵子や精子を作っていくための栄養素は全て体内に入れたものから作られていきます。
また、必要なホルモンのバランスを保っていくため血流を良くして行くためにも食生活は大切です。
また、栄養のある食材を取り入れることで、ストレスの軽減など精神的な部分にも良い影響があります。
妊活中は心身のケアが大切です。そのため栄養バランスの取れた食生活を心がけることで心身のケアになり緩和されるため体がリラックスしやすくなり、妊活中の身体に良い影響があるのです。

この記事の著作者

院長 松本 敏樹

不妊カウンセリング学会 認定不妊カウンセラー
一般社団法人「日本生殖医学会」会員
妊活コーチ/妊活コーチング
東京漢方鍼医会 代表

より詳しい内容はこちらをクリックしてご覧ください。
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